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新居に越してきてから早4ヶ月。何とも時の流れは速いもので、季節も冬から春へと移り変わろうとしている。
ようやく僕らの生活も落ち着いて来て、最近やっとゆっくりとオーディオと向き合える時間が出来るようになって来た。そうするとやはり気になるのはスピーカから出て来る「音」。 実は新居に越してから、7台のSPはいわゆる「ポン置き」状態。 適当にSPを置き、目視で角度を決めセッティングなどとは決していえない状態でこの4ヶ月近くを過ごして来た訳だった。それでもSACDマルチ再生ではそれなりに鳴ってしまうし、DVD鑑賞もSP間のバランスさえそれなりにとれていればそれらしくなってしまうから困ったものだったりする。 しかしそう甘くは無いのが2ch再生。 一応左右の距離だけはしっかりと計って揃えたものの、2chでの特にCD再生時の音はさすがにポン置きでは貧弱で、平面的且つバランスも定位感も無い非常につまらない音でしか鳴らなかったのが現状だった。 これではイカンと思い立ったのが今週の日曜日。久しぶりに分度器と物差し(?)を持ち出しリビングのテーブルを退かしてセッティングに取りかかったのだった。 ![]() とりあえずフロントSPを試聴位置から60°にセッティング。SPの中心から60°という事は中心線から左右に30°。それでもソファーの置いてある位置からだとフロントSP間はかなりの距離を要しそれではリビングの扉を開閉する事が出来なくなってしまう(右フロントSP横にリビングの扉がある)。 という事で実際の着席位置よりも30cm程前方に中心位置をセット。それでようやく両スピーカーを現実的な場所にセッティングする事が出来た。 この「ITU-Rの配置」。フロント(画面)から実際的な距離に着席位置をセットするとかなり大きな部屋でないとこの配置は無理で、いつもながら実際にこのITU-Rの配置通りにセッティング出来るほどの大きな部屋を持つ事がいつか出来るのだろうか?と考えてしまう。 ![]() それでも実際に鳴らしてみると、今まで聞いていた音とは別次元で中心に音ががっちりと定位しCDに録音されている"響き"をより感じられるようになった。それに加え今まで少々量感の足りずキレの悪かった低音がこれでもかという程前に出るようになったのには驚いた。 とりあえずビジュアル的にはとっても内向きな感は否めないけれど、音的には十分満足のいく感触なので当分このポジションでいってみようと思う。
我が家にワンコがやって来たのと同時に、以前から調子が悪かった(不満一杯だった!?)掃除機も新調しました。
というのも以前の掃除機、今回購入したdyson同様のゴミ袋のいらないのが売りのサイクロン式だったのですが、とんでもなくうるさい割に全然吸い込まず、排気は臭うしゴミの出し入れもイマイチ。 吸い込まないから掃除に時間はかかるし電気代も食う。掃除の後も何だか奇麗なった気がしないともう不満タラタラの代物。この掃除機は僕らにとって初めてのサイクロン式として期待して購入したのですが、使用一回目からとっても落胆したとんでもない一台だったのです(メーカー名すら忘れてしまったノーネーム、勿論某国製)。 ![]() 妻は元祖サイクロン式のdyson、そして(怠け者で掃除嫌いの)僕はiRobot社製の自動掃除ロボットRoombaを候補に僕らは夜な夜な熟考を重ねました。 妻曰く、小さな段差と物が多く、ケーブルが至るとこに這っている(特にステレオの設置されているリビング)にRoombaは適さないという頑な意見に合えなく撃沈した僕はdyson購入を承諾。 妻は初期型のDC19(これは勿論値段が安いから)で十分と言う意見だったのですが、Roombaで妥協したハイエンド指向(?)の僕は、どうせ買うなら犬の毛もしっかりと掃除しなければいけないのだからとanimalproを推薦。結果、このDC23 animalproは僕らにとって最良の選択となったのでした。 ![]() 今まで三十うん何年間生きて来て、これほど気持ち良く部屋中の塵を吸い込んでくれる掃除機には今まで出会った事がありませんでした。 とにかくその吸収力は素晴らしく、このanimalproが届いてから最初の掃除で如何に以前使用していた掃除機の吸い込みが甘っかったのかという事と、こんなにも僕らの部屋は汚れていたのかという事にビックリ。 これはもう僕らの生活における一大革命といっても過言はない素晴らしさでした(ちなみに僕はdysonの販買促進員でも勿論お金をもらって宣伝している訳ではない)。 ![]() 今までの掃除機というのは収納する際にどうしてもホースが邪魔になり、たとえ本体がコンパクトでも結局ホースのためにかなりのスペースが必要だった。 それがこのDC23 、ホースからヘッドからすべて収納出来て、上の写真のように実にコンパクトなのが素晴らしい。その上この収納状態でも上部の取手のおかげで実にバランス良く楽々と持ち運びも出来る点も素晴らしいの一言につきます。 ![]() この何ともメカメカしいスタイルとカラーリングが、実は妻よりも僕の興味を刺激したのはいうまでもなく、とにかく使っていても収納状態にしてもかっこ良いのです! ![]() 右下に見えるグリップし下方ついている赤いボタンを押す事によりタンクが開閉しゴミを捨てる事が容易に出来ます。 このタンク、仕組み的には写真の向かって右側、タンク上部に細かな塵が蓄積され、開閉口に近い下部により大きいゴミが溜まる仕組みになっています。 このおかげでゴミを捨てる時に詰まるという事はないですが、上部の塵と蓋内部に溜まる塵はタンクを解放しただけでは採れないので、僕らは一ヶ月に一回程はタンク外面を外して水洗いする事にしています(タンク本体は水洗い不可)。 ![]() 僕らが基本的に使用するのは左のフローリング用ヘッドと真ん中にどデカく鎮座する絨毯用のモーターヘッド。 内部が回転するモーターヘッドはフローリングなどの平らな場所でも使用出来ない事はないけれども、フローリング用ヘッド程吸い込みは良く無く(その逆も同じ)、その都度状況に応じてヘッドを換えて使用します。 妻曰く唯一使い勝手が良く無いのがこのヘッドの交換。 フロリーング用、絨毯用、さらには吸収力最大のanimalproヘッド(このヘッドが付属しているのが名前の所以)等場所に応じてヘッドを交換するのが面倒らしいのだ。 そんな理由からこの掃除機が我が家へやって来てからは僕らは一緒に掃除をかける事にしています。結局掃除機をかけるという事は、掃除中に物をどかしたり、絨毯をめくったりと実は一人よりも二人でやった方が手っ取り早く簡単に終わるのです。 別途購入したマットレス用のヘッドも素晴らしく、今まで寝ていたマットからこれほどのゴミ、塵が吸い取れるのが非常に興味深いです(実は僕はこのマットからどんだけゴミが吸い取れたのかを確かめるのが好き)。 ![]() ちなみにネット上ではとんでもなくうるさい等の評価も目にしましたが、僕が思うに掃除機として許容範囲内の騒音だし、むしろ最近の掃除機の中でもそれ程うるさい部類に値しないように思います。 この掃除機がうるさいという評価を出した人はきっと普通の掃除機と異なり、普通のモーター音よりも甲高いサイクロン特有の音が耳につくからかもしれません。 総括すると、ペットを室内で飼っている方は勿論、世の旦那が掃除に協力してくれないとお嘆きの奥様方にも是非お勧めしたい一台です(旦那さんが興味を示し掃除を手伝ってくれる事間違い無し!?)。 dyson DC23 animalpro- Gewicht 8,93 Kg - Behältervolumen 2 l - Kabellänge 6,5m Motorleistung 1.400 Watt Tags:Favorite
去る2008年12月1日、我が家にワンコがやって来た。
![]() Prestoはイタリア語の音楽用語で「きわめてはやく」の意味(音楽之友社・新音楽辞典より)。元々競争犬として生み出されたこの犬種にピッタリの名前だと思い僕が命名。 今では決して欠かす事の出来ない大事な家族の一員としてその存在感を日に日に増している。 ドイツではあまり目にする事の無いこの犬種。ネット等で下調べした上でこの犬種が僕らのライフスタイルにピッタリだろうという事を確認の上、ブリーダーと接触。2回程ブリーダーを訪れ3回目の訪問でPrestoを迎える事を決定。そしてプレストが生後10週間に達したところで受け渡しとなった。 ![]() よく街角で見かける無駄吠えの多い犬達とは異なり、滅多な事が無い限り吠える事は無い。うちの犬もたま〜に「ガウガウガウ」とうがる事はあっても「ワン」と吠える事はうちに来てから数える程。 妻の父などは「この犬、声帯無くて吠える事出来ないのではないか?」と訝った程静か。僕らが今住む部屋の隣人(上下の階)達も口を揃えて「本当に犬飼っているの?」と聞かれる程とても静かな犬である(それでも日に何回はまだ子犬のため"スイッチ"が入り部屋中飛び跳ねる事もある)。 それに加え、聞き分けがとても良いのにも驚いた。 例えばテーブルの上のものを盗んではいけないという事も一度強く「Nein!」と言えば次からは匂いを嗅ぐだけで決して自ら持っていこうとはしない。 またうちのオーディオのケーブル類もただの一度も噛もうとはしなかった(オーディオに限らず、家具、靴、洋服類すらも)。 また僕らの一番の懸念だったトイレの訓練も、初日から楽々クリア。今では部屋に設置してある犬用トイレでは大も足さない(散歩まで我慢する)ようになったのには本当に驚きだった。 とにかく散歩に出ても穏やかで、特に女性や子供に大人気。歩く姿もとても優雅でもう僕らにとって本当に非の打ち所の無い犬である。 そんなプレストのただ一つの弱点は騒音。 例えば道行くパレードの大太鼓の音や管楽器の音。大きなものが落ちる音。バスや大型トラックの騒音。そして木を切るための電動ノコギリの音などがすると、耳を後ろに畳み一目散にその場から逃げようとする。 これも「慣れ」でいくらかは軽減するようだけれども、これがこの犬種が「へたれ」と揶揄される所以かもしれない。 このワンコが我が家に来たおかげで僕らのライフサークルも改善。 僕らの生活リズムがより健康になった上に、インドア派だった僕らが今ではすっかりとアウトドア派になったのには妻の親族にとっても驚きのようだ。
何とも半年ぶりの更新となる訳で、タイトルにある自分の「気まま」振りにも少々度が過ぎたかと反省。
実は更新が途切れたあたりから、真剣に引っ越しを考え始め(この時点では僕だけ)、その後忘れもしない10月30日に新居も見つからないままに、今まで住んでいた住居を解約(大家との決別とも言う)。その後一時は路頭に迷うかとも思いましたが11月の半ばには新居も見つかり引っ越し開始。引っ越し作業も最近になりやっと落ち着いたというのが近況です。 ![]() また写真を見て頂くと解るように、今回のリビング、かなり広いです。 天井は以前の住居よりも少々低くなったものの、やはり部屋全体に余裕があるというのは、音的にも気分的にも伸びやか。現在はまだポイ置き状態のセッティングですが、それでも今まで一番良い音がします(特にSACDマルチ&DVD)。 それに加え、何よりも以前の部屋では叶わなかったリビングの窓から燦々と降り注ぐ暖かい太陽の光&見晴らしの良い窓からの景色。それらが加わり、とにかくいままで最高のリスニング環境となりました。 ![]() そして今まで使っていたAVラックは破棄(床面に置いた玉が自然に転がるほど歪んだ以前の部屋のお陰でラック自体が歪んでしまったのも原因)して、以前妻の実家で使っていた小型で重心が低めのTVラックを導入。 お陰で見た目的にはスッキリしたものの、すべての機器をセッティングする事は不可能で、SCD-XA3000ES、AURA VA-100LS及びTEAC MD-H500iは暫しの間お蔵入り。調子の悪かったサブウーファー・KEF PSW2000も未接続です。 今回愛用のSCD-XA300ESとAURAの未セッティングを僕が承諾したのも、今年中にはプラズマTVを導入し新たなAVラックに移行する希望的予定をしているのが理由。 昨年暮れに買い替え予定だった、プラズマTV&AVアンプ&DVDプレーヤー&ブルレイプレーヤー資金はすべて引っ越し資金として消えてしまったので、当分はこれらの買い替え及びAURA&SCD-XA3000ESはお預けです(涙)。 それではどのようにしてSACDを聴いているのかと言いますと、実は以前はその音の悪さに匙を投げたSONYのDVDプレーヤー・DVP-NS92Vをマルチ接続。 部屋の特性が変わったからなのか、はたまたエージングが進んだのか、これがまた中々の音で鳴ってくれているのです。もっとも以前の部屋では圧倒的高音質を誇ったSCD-XA3000ESと聴き比べもしてない訳ですが、とても気持ちの良いフンワリ感のある音で鳴ってくれています。これは俄然SCD-XA3000ESをつなげる日が待ち遠しくなる良い兆候でもあります。 ![]() 以前の部屋では横も縦もぎゅうぎゅうだった訳ですが、今回の部屋はかなりボリュームアップしたお陰でリアSP及びバックSPをリスニングポイントから均等な距離に置く事が可能。それによりSACDマルチ再生やDVD再生での音の回り込み&包み込み感が格段に向上。思わず聴きながらニンマリとせずにはいられない状況となりました。 それに加え以前の部屋は幹線道路沿いの排気ガス&粉塵満載、騒音バリバリの劣悪な環境だった訳ですが、今回の部屋は街の中心にもかかわらず、小高い丘の上に立っているお陰で、環境騒音ゼロの最高のロケーション。 以前はボリュームを上げても解り辛かった微妙なニュアンスや音が、ここでははっきりと聴く事が出来、またそれ程ボリュームを上げずとも音楽自体に没入&楽しむ事が出来るのが最高です。 新システム導入まではまだまだ時間がかかりそうですが、静かで過ごし易い住環境のお陰で当分はこの簡易システムでも音楽及び映画鑑賞を十分楽しむ事が出来そうです。 Tags:AUDIO
事の発端は今朝ドイツ・アマゾンから以前注文していたCDとSACDが4枚届いた時からだった。
僕は早速そのうちの一枚、Carlos Franzettiの"THE JAZZ KAMERATA"(SACD・4ch)を先日新たに導入したばかりのSONYのSCD-XA3000ESで聴く事にした。さてどんな素晴らしい音が出て来るかと期待に胸を膨らませこのアルバムを聴いてみると、何とそこから出てきた音は完全に僕の期待を裏切った、センターのソロサクソフォーンが滅茶苦茶にうるさい、バランスの崩れた、マルチ再生の統一感など微塵も存在しない酷い音だった。 さてこれは一体どうした事かと冷静にSACDステレオ2chで再生してみると、確かにソロサックスは他に比べワンボリューム上で再生されるものの、丁度ライブなどでソロ楽器がマイクを通して再生されるような臨場感溢れる通常通りのSACDの音だった。では何故マルチ再生ではバランスの崩れた音で再生されるのだろうとじっくりと考えてみた。 ![]() じつはこのSACDを聴いている時も、僕は先日入手した新XQシリーズのカタログを眺めていたところだった。そして新XQシリーズについてネットで色々と調べてみると、XQを床に対して直角ではなく少々上向きにセッティングしている写真がとても多い事が気になっていた。もしかしてXQは少々上向きのセッティングが良いのかもとそれらの写真やカタログを見て僕は考えていたところだったのだ。 そんな事もありこれはチャンス(?)と思い立ち、早速床とスタンドに対し完全に直角になるようにセッティングされていた我が家のXQoneを上向きにセッティングしてみる事にした。 ![]() という訳でまずは後方のスパイクをねじ込み角度を調整する。しかしスピーカーを床に直角にセッティングする為にはこの後方のスパイクはピンヒールのかかとの如く、かなりの長さを稼がなければ直角にはならない。それをグルグルとSP本体にねじ込んでいくうちに段々とSP本体が旨い具合に傾斜してきた。とりあえずは両方のスピーカーを記憶にあるネットで見たXQの写真程に傾斜させてみた。そして改めて"THE JAZZ KAMERATA"を試聴。 するとどうだろう、なんとバランスを崩していたセンターのサックスの音が何故か旨い具合にスッポリと収まった。そして何よりも驚いたのが格段に向上したピアノの存在感とリアリティー。SACDマルチをはじめてから初めて体験したSPがまさに「消えて」部屋全体の空気感が変化したことに僕は心底驚いた。 たった数度だけフロントSPを傾けただけでこの変わり様。それではと思い、調子に乗ってさらにSPを上向きに傾斜させてみた。そうするとフロントの間に旨い具合に収まっていたサックスがまた暴れだし、同時にバスが痩せ細り、高音がキツくなった。これまたたった数度上向きにしただけでこの変わり様。SPの上下角がこれほど繊細で効果絶大だとは思っても見なかった。 ![]() 色々とスパイクを調整しているうちに、後方のスパイクを一杯までねじ込み前方スパイクにマーキングされた青い色が丁度見える程度に調整してみると、これまた音も旨い具合に繋がるのだった。こんな簡単な事だったらマニュアルにちゃんと書いてよとも思ったが、XQのマニュアルは図のみの簡単な物だった事を忘れていた(笑)。 それにしてもこの信じられないまでの上下角による音の変化。いままではずっとスピーカのセッティングは開きの角度こそがすべてだと思っていた。確かにフロント2chのステレオ再生ではSPのセッティング角度(正面、内向き、外向き等)で音場の広さや定位等を調整出来、旨い位置を見つけるといわゆる「スピーカーが消える」という事を僕でも体験する事が出来た。 しかしスピーカーを5本使うマルチの場合、いままでも部屋全体を包み込む素晴らしいSACDマルチ再生ならではの響きを楽しみ、その柔らかな響きに身を任す事が出来ていた反面、再生するソフトによっては5本のスピーカーのバランスが旨く取れなかったり、センターSPから出て来る音が不自然に感じた事も稀にあったし(これはセンターSPのみがTVの上という他のスピーカーに対し高い位置にセッティングされている事に起因していると思っていた)、スピーカーの「存在感」を感じずにはいられなかった。 それがちょっとセンターSPの上下角を弄っただけで、マルチ再生でもまさに「スピーカーが消える」という素晴らしい体験が出来てしまったのがまさに奇跡といってもおかしくは無いだろう。 ![]() マルチでも上向きすぎるセッティングは宜しく無かったが、ステレオ再生ではマルチよりも顕著にそのマイナス点が明確になった。 スピーカーを上向き過ぎにセッティングすると、まず正面の音の定位が目の前ではなく情報へ移動してしまう。そうすると丁度オペラハウスのオーケストラピット(奈落)から歌手を聴いているかの如く自分の試聴位置が再生音に対して低過ぎるポジションになってしまう事。それに伴いマルチ同様、バスの量感が薄れ高音過多になり、とんでもなく薄っぺらい安っぽい音になってしまった。 長々となってしまったのでとりあえずここらでまとめてみたいと思うが(笑)、XQoneというスピーカーを使用する際には、水平よりも上向きにセッティングする事により見違える程明確且つ自然な響きが得られ、おそらくこのSPのポテンシャルをより引き出せるのではないかという事をここに記しておきたいと思う。 また純正のスタンドを使用する場合には、中に一杯一杯に「砂」を注入する事をお勧めしたい。これによってバスが引き締まり、量感が格段にアップする筈である(少なくとも僕の場合はそうだった)。 XQoneを使い始めてから3年。KEFらしからぬ音のするスピーカーというのはリリース当時から言われていたが、ここまでセッティングにシビアで激変するスピーカーだったとは思いもしなかった。 しかしこの良い方向への奇跡の激変によって、さらに音楽及びDVDを鑑賞するのが楽しみになる事は間違い無しだろう(笑)。
日本は梅雨も開け毎日暑い日が続いているようですが、ここドイツは例年通り(!?)の肌寒い夏。今日などは最高気温15度という涼しさ。といってもまだ夏は始まったばかりなので、これから少しは夏らしくなる事を期待しています。
![]() まずは一枚目。これは以前のチョイスにも登場しましたがAna Caramの「blue bossa」(CHESKY RECORDS)。以前のレヴューには「夏にこだわりはない」何て書いていますが、しかし暑かろうが寒かろうがやはりこのアルバムなくては夏は語れない(!)といっても良い程夏にぴったりの一枚。マルチ再生が醸し出す抜群の空気感は勿論の事、SACD2ch再生でも柔らかく明るい音でこのアルバムならでは雰囲気を楽しんで頂けると思います。アルバムの詳細は以前のレヴューを読んで頂くとして、この正統派のボサノヴァのアルバムと同時に聴きたいのがジャズサックスとボサノヴァの巨匠の華麗なる競演「GETZ/GILBERT」(Verve records)。これはSACDレイヤー・2ch再生のみのアルバムですが、1963年に録音された古いアルバムが見事に高音質になって甦っています。オリジナルのアルバムの録音状態を知らないので何とも言えませんが、所々で曲中奏者によって響き(エコー)が異なるのが残念です。しかしこのアルバムを聴くとAna Caramが確実にGILBERTの系譜を継ぐ、実に正統派のボサノヴァ奏者だという事を再認識出来る一枚でもあります。 2枚目はここ数年続々とSACDをリリースしている古楽の先駆・Jordi Savallの「ALTRE FOLLIE 1500-1750」(ALIA VOX)。スペインの3拍子の古いテーマを主題に1500年から1750年までに書かれた「La Follie」を延々と収めたアルバムです。めくるめく各奏者の超絶なインプロビゼーション(即興)に加え、バロックハープやバロックギターの古楽器ならではの独特な響き。また各奏者の弓さばきまでが見えるようなバロックバイオリンやガンベの熱い演奏。スペインの熱い風を感じるような、まさに暑い夏にピッタリの一枚です。マルチ再生の部屋全体を包み込むミキシングも素晴らしいですが、SACD2chの小気味の良いスピード感あるサウンドもお勧めです。非常に熱い演奏なので、聴く時は要冷房(うだるような暑さの中で聴くと、キラキラとしためくるめくチェンバロの音は少々暑苦しいかも)。 ー後日レヴュー掲載予定 3枚目はEDEN ATWOODの「This is Always -The Ballad Session」(Groove Note)。EDEN ATWOODにはすでにレヴューした夏にピッタリのボサノヴァアルバム「WAVE -The Bosa Nova Session」がありますが、今回はあえてこのバラードセッションと副題にあるアルバムをチョイス。イメージ的には暑い一日を終え、ほっと一息。キンキンに冷えたビールや白ワイン片手に涼しい風の吹くバルコニーでリラックスしながら聴くとピッタリの一枚といったところでしょうか(実際にはうちのバルコニーにはSACDを聴ける環境では無いのですが・・・汗)。副題にバラードセッションとあるように、しっとりとしたとても聴き心地の良いバラードが収録されていて、涼しげな夏の夕べにピッタリのアルバムです。 特筆すべきはATWOODのリアルな伸びのある歌声と、渋くかすれ気味のTom Harrellが演奏するフリューゲルホーンの息づかいまで聴こえて来るような柔らかい音色。素晴らしく柔らかくしっとりとしつつもカチッと纏まった響きが部屋全体を包むマルチ再生が圧倒的にお勧めです。というのもマルチ再生で部屋全体を満たしていた柔らかな音場が、SACD2ch再生では何故か1mほど後方へこじんまりと収まってしまったような感じになってしまうからです(残念)。ミキシングの為か2ch再生ではCDの方が良い感じの一枚です。 ー詳細は後日レヴュー掲載予定 4枚目はsara Kの「HELL OR HIGH WATER」(stockfisch Records)。最近ちらほらとドイツのオーディオ各紙のテストでも使用されている高音質ディスクです。このsara K。特にこのアルバムは以前から紹介したいと思っていたのですが、僕にはジャンル分けができないアーティストでレヴューせずまいでした。メインはsara Kのヴォーカルとギター。基本的に非常にアコースティックな音を主体とした演奏で、フォーク、R&B、ジャズ、カントリー的要素が複雑に混ざり合ったスタイルです。 夏にお勧めのこのアルバム。しかしこのアルバムは初夏や盛夏ではなく、秋の足音が聴こえてきそうな晩夏にピッタリ。というのも各所に散らばる自然の音(草原の鈴虫の音色や風のようなギターのエフェクト)とこのアルバムのsara Kの風のような歌声。まさに晩夏の夜にピッタリの一枚です。 音質は前述のように素晴らしく、基本的にSACDマルチと2ch共にバスが非常に深く鳴り響く腰の低い音を基本に、生々しいギターやパーッカションの音がsara Kの声質をとても旨く引き立てています。SACD2chもスッキリとした音質で部屋に旨い具合に音が展開するのですが、マルチ再生の方が音圧があり、より重厚な響きで部屋全体を満たしてくれます。 最後の一枚は元気一杯にNatalie Coleの「Ask a Woman Who Knows」(Verve Records)。これは以前のレヴューを読んで頂ければわかって頂けると思いますが、文句無しに夏にお勧めの一枚。さわやかに弾けるColeの清涼飲料水のようなファニーでキュートな歌声が最高です。久しぶりにSACD2chでも聴いてみたのですが、音の展開は素晴らしく、2chながらも音がぐるりとリスナーを包み込むように展開する様は満喫出来るのはオーディオ趣味の醍醐味では無いでしょうか(笑)。勿論マルチ再生ではマルチ再生の面白さを惜しみなく引き出されたミキシングがされている、まさにSACDを語る上で欠かせない一枚では無いでしょうか。という具合にダラダラと夏に合うと思われるSACDをチョイスしてみました。前回のチョイスの時の感想にも書いていますが、中々ベストなアルバムを選ぶというのは難しいものです。ましてや少ない少ないと巷ではいわれていても、今までにリリースされた膨大なSACDすべて聴いた訳ではないので、あくまでも僕のコレクションの中からのチョイスとなります。 先ほど日本のニュースで見たのですが、今日も日本は暑い一日だったという事。夏らしからぬ涼しさのドイツから「夏にピッタリの」なんてのは非常に滑稽ですが、一応懐かしい日本の暑い夏らしい夏を頭に浮かべながらチョイスしました。皆さんの夏のSACD購入の参考になれば幸いです。 Tags:SACD
2008年7月17日(木曜日)雨のち曇り
![]() それに伴いOehlbach Blue Magic 5.1をaudioquest G-SNAKE 5.1へ変更。coaxalはStraight Wire Infolinkで接続(SONY DVP-NS92VにはKimber ILLUMINATIONS V 21を使用) AURAへのアナログ2chは未接続。
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