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独逸より日々愛用しているお気に入りを・・・風の吹くままに、気の赴くままに。
by buck
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The BADDEST -Toshinobu Kubota
イースター休暇の週末、僕が仕事で留守だった為一人暇を持て余していた我がパートナーは以前より公言していたベッドルームの模様替えに一人で着手。その際、部屋の奥深~くに仕舞い込まれていた謎の箱を発見。なんとその箱の中から彼女が見つけ出したのは長年忘れ去られていたCD10枚。その中でもとても懐かしい一枚がこの久保田利伸の一枚目のベストアルバム「The BADDEST」でした。
The BADDEST -Toshinobu Kubota_c0030570_1145031.jpg

ヨーロッパに来てからというもの全然邦楽を聴く機会に恵まれず、最近はもっぱら以前はあまり聞かなかった洋楽やJazz、そして若い頃から聴き続けているクラシックを主に聴いていますが、この懐かしいCDを僕がリアルタイムで聴いていたのはナンとおよそ20年(!)近くも遡る中・高校生の頃。いやぁ本当に歳をとったものです。
当時気にも留めなかったこのアルバムの題名は本来「The BEST」である筈なのにわざとその逆の「The BADDEST」になっていたのですね。いまさらながら感心してしまいました。それと同様に当時は気にも留めていなかった歌詞も今聞くと変に納得できたり共感できる言葉が散りばめられています。

さてさて気になる音質面ですがこれはもう80年代後半の録音。ハイ上がり気味の悪く言えばドンシャリ。(当然僕はこの時代の音を聴いて育ったので余り気にはならないのですが。笑) しかし現在の家のシステムで聴くと、一曲目の「TIMEシャワーに打たれて」冒頭のアカペラは記憶にあるよりもクリアで、その後に続くリズム感溢れるチョッパーベースや色鮮やかなシンセサイザーの音がまさに音のシャワーのように前面に展開し、時にJAZZテイストさえも取り入れたピアノと久保田特有のファンキー(懐かしい言葉です)且つ弾ける様な彼のノリノリ(これも死語?)のヴォーカルが今聴いても新鮮で若かりしエネルギー溢れていたあの頃を思い出さずにはいれませんでした。
勿論当時ヒットした「流星のサドル」「You were mein」等収録。本当に久しぶりに聴く初期の久保田サウンドにノックアウト気味です。いまさらながら驚いたのですがこのCD、全曲彼自身による作曲なのですね。一流の歌手としてだけでは止まらない彼の豊かな才能に脱帽です。

音楽というのは不思議なもので、何年も聴かずに忘れていたものでもその曲を聴くと高校生のあの頃の気持ちを思い出す事が出来ます。部活で疲れた体を引きずりながら家路へと続く東横線の窓から見える景色。そして渋谷に近づくに連れて復活してくる僕の元気。どの曲を聴いても若かりし青臭いあの頃が思い出されます。そういえば僕の本当の意味での初恋もこの頃でしたねぇ~。(微笑)


「~君はもう君だけの夢をみるのだろう この手よりも優しいもの探しながら
   You were mein この瞳閉じた世界 今ではYou were mein 
 君だけのために♪」

-You were mein 川村真澄/作詞 久保田利伸/作曲
by buckup | 2005-03-31 01:23 | CD。 (36) | Comments(3)
Commented by フォトムジーク at 2005-04-01 06:05 x
buckさんの想い出の音楽のアーティストは久保田利伸でしたか。やはりお若い!(うらやましい~)、年代を感じますねっ(笑)。そして仰る通り、本当に不思議なもので聴くと、「あの頃」のヒト・モノ、そしてココロ(気持ち)を思い出すものです。私にとっては、楽しかった東京での学生生活、特に初めて行ったジャズ喫茶で聴き、すぐに感銘を受けたビル・エバンスの「ポートレイト・イン・ジャズ」でしょうか?。あと、キース・ジャレットの有名な「ケルン・コンサート」。これは高校に入学したときに先輩方より、高校生として絶対に聴いておかなければいけない(!)音楽だと言い渡された(笑)ものです。音楽の他に本もあり、庄司薫氏(ご存知ですか?)の一連の「赤頭巾ちゃん」シリーズ。旧制中学時代の流れを組む伝統だったようです。話に聞くと、もうそういう伝統(?)はないとのこと。ナンだか残念です。
Commented by フォトムジーク at 2005-04-01 18:22 x
buckさん、こんばんは~。追記です。ボーカルものですと、やはり「かぐや姫」ですね。解散したのが、確か高校二年のとき。大学の時に一回本当に短いながらも復活(?)し、近年二回目の活動再開。この時は結構長く、全国コンサート活動をしたのかな?(不確かでごめんなさい)。名前だけはご存知ですよね?。buckさんの仰る通り、その時は気にならなかったり、意味のわからなかった詞が今になって納得できたり共感したり・・・・。歌詞に込められた例えば「愛」「色恋沙汰」(おおっ)なんてことが、(田舎の)高校生ごときには当然わかり得ないものだったのでしょう。
ところで、buckさんの初恋って・・・・。いやいや、多くは問いません(笑)。
関係ないですが、渋谷は父の方が詳しいです。そこの学生でしたから。旗の台あたりに下宿していたそうです。父にも想い出の曲があるのかもしれませんね。
Commented by buckup at 2005-04-02 07:40
フォトムジークさんはすでに高校生の頃からJazzファンだったのですね。新参者の僕とは年季の入り方が違います。実は僕、話には聞いて事がありますがJazz喫茶というものにも行った事がありません。次回の一時帰国の際には是非フォトムジークさんに色々と手解きをお願いしなくてはいけませんね。笑)
「かぐや姫」記憶の片隅にかすかに残っています。まだ黒柳徹子が司会をしていた頃の「ザ・ベストテン」(懐かしい~)で見た記憶があります。僕の場合「かぐや姫」よりもやはり「海援隊」の方が馴染み深いです。(小学生でしたが。笑)卒業式といえばこの「贈る言葉」や斉藤由紀の「卒業」とかがポピュラーでした。うわぁなんだか懐かしいですね~。すっかり忘れていましたよ、こんな曲!
高校への通学路は自宅から新宿・渋谷と乗り換えて45分ほどかけて通っていたとってもトレンディ(これも死語でしょうね。汗)な高校生でした。フォトムジークさんはお父様共々2代続けて東京の大学に進学されていたのですね。お父様とも懐かしい東京での学生生活について花が咲きそうですね。笑)東京生まれの僕としては羨ましいです!
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