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独逸より日々愛用しているお気に入りを・・・風の吹くままに、気の赴くままに。
by buck
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女性のデザイン、男性のデザイン 〜Aino Aalto & Kartio
女性のデザイン、男性のデザイン 〜Aino Aalto & Kartio_c0030570_6453795.jpg
女性であるアイノ・アアルトがデザインしたAino Aalto。そして男性であるカイ・フランクがデザインしたKartio。どちらもイッタラを代表するデザインのグラスだけど、僕が実際に使ってみて感じた、あくまで僕の主観による2つの異なるデザインのグラスの感想。
女性のデザイン、男性のデザイン 〜Aino Aalto & Kartio_c0030570_645474.jpg
波一つない鏡のような湖に石を投げ入れた時に出来る水紋をそのままコップにしたようなAino Aalto。グラスの外側に刻まれた『輪』の連続がとても美しい。
女性のデザイン、男性のデザイン 〜Aino Aalto & Kartio_c0030570_1522396.jpg
Aino Aaltoのグラスがデザインされたのは1932年。昨年80周年を迎えたAino Aaltoは、実は現在生産されているイッタラ製品の中で一番古いプロダクトだったりする。

現在販売されているのは22clと33clの2つの大きさ。この他にもバリエーションとしてボールやプレート、ピッチャーなどもある。
女性のデザイン、男性のデザイン 〜Aino Aalto & Kartio_c0030570_15275470.jpg
アルヴァール・アアルトと共にフィンランドを代表するデザイナー、カイ・フランクが1958年にデザインしたカルティオ。我が家の永久定番グラス(笑)。1958年のデビュー以来幾度かデザインの変更を受け現在に至る。

現在販売されているのはタンブラーと呼ばれる21clとハイボールと呼ばれている40cl、そして小さな小さなミニチュアのような7clの3種。この他に今年の6月の廃盤となるカルティオ初期のデザインを復刻したマウスブロー、ボウル、ピッチャー等がある。
女性のデザイン、男性のデザイン 〜Aino Aalto & Kartio_c0030570_15273727.jpg
デザイン的にはとにかくシンプル。直線を主体としたデザインにはこれ以上無駄は無いんじゃないかという程洗練された僕的には永遠のデザイン(笑)。カルティオの魅力はそのシンプルなデザインに加え、他のグラスには見られない膨大なカラーバリエーションにあるのではないかと思う。デザインがシンプルだからこそガラスの持つ色と質感が映える。そんなグラスがカルティオ。
女性のデザイン、男性のデザイン 〜Aino Aalto & Kartio_c0030570_15365645.jpg
今回こんな記事を書こうと思ったのは、デッドストックの廃盤カラーのAino Aaltoを幾つかを入手したのがきっかけ。僕のお気に入りの色だし、たまにはカルティオじゃないグラスも試してみたいと思い今年のはじめにAino Aaltoのハイボールを幾つか購入。その後同じくデッドストックのシーブルーのタンブラーも入手。短期間に我が家にAino Aaltoがやって来る。

店頭では気付かなかったんだけど、実際に家でAino Aaltoを手にして見ると男の僕の手には少々小さい。でもカルティオの40clは重いし大き過ぎて持ちにくいという妻は、このAino Aaltoの33clは手に馴染むという。そこで何となく閃いたのが女性視点のデザインと男性視点のデザインの違い。勿論デザインには男女の境は無いと思うんだけれど、サイズ、実用性、何処にデザインの主体を置くかという点は男女では若干視点が異なるように思う。
女性のデザイン、男性のデザイン 〜Aino Aalto & Kartio_c0030570_15453467.jpg
カルティオは勿論普段使いの実用性を考慮されてデザインされたグラスだけど、僕が思うにあくまでデザイン重視。シンプルな直線的な鋭角なシルエットに美しいガラスの色のバリエーション。手に馴染み飲みごたえのある大きなサイズはあくまで男性視点。そんなでカルティオの40clを愛用している女性は少ないんじゃないかと思う。
女性のデザイン、男性のデザイン 〜Aino Aalto & Kartio_c0030570_1546810.jpg
それに対して手に馴染む、ガラスなのに柔らかな感触のAino Aaltoは手の小さな女性にも持ち易く、水紋を模したかのような輪っかのデザインはカルティオよりも持ち易く滑り辛い。アイノ・アアルトが実際底まで考えてデザインしたのかどうかはわからないけれど、実際小さな子供でも持ち易く落とし辛いなんてレビューもよく読むし、女性だけではなく子供にも使い易いデザインというのが何とも女性らしい。
女性のデザイン、男性のデザイン 〜Aino Aalto & Kartio_c0030570_1546219.jpg
別に女性だから男性だからと区分けがしたかったわけじゃなくて、実際に2つの異なるグラスを使用してみて僕が感じたのがこんな事。実際、我が家でもカルティオのハイボールは絶対使わない妻もアアルトのハイボールは最近好んで使っているし、僕は相変わらずカルティオのハイボールに手が伸びる。

最後に行き着くところは結局はそれぞれの好みなんだけれど、何となく僕が感じたAino Aaltoのカルティオには無い女性的な配慮の行き届いたようなデザインについてつらつらと書いてみた(Aino Aaltoに女性ファンが多いのもこんな理由からじゃないかと思いつつ)。
by buckup | 2013-06-04 16:08 | 雑記。 (185) | Comments(10)
Commented by Katsurakaya at 2013-06-04 17:53 x
分かります!!私もカルティオのハイボールデザインは好きなのですが重いって思ってました。相方君は好きなんですよねーたっぷり飲みたい時にはいいんですけど(笑)oteが私には丁度いい大きさです。
奥さまが痩せられたと読み、パン、ごはんを控える生活真剣に考えようかなぁ?夕食にはごはんが食べたい私にとってなかなか難しいかも?です。食べる量は変わらないのになぁー歳と共にカロリー消費が燃費のいい車のようになってます。(笑)
Commented by エセマダム at 2013-06-05 14:11 x
アイノは、力のなくなったお年寄りでも滑らず持てるように作ったんだと、アールト財団の人が言っていました。

ちなみに、
それと、これは、意識してではなかったのですが、うちは、カルティオは小さいヤツ
アイノは、大きいヤツ、と、なっています。
buckさんのこれを読んで、おおおお(゜O゜;なるほど。と、感心しています。

わが家の男子のグラスのチョイスを研究してみたいと思います。笑

Commented by buckup at 2013-06-05 16:52
やっぱりkayaさんも重いと感じますか!実は僕、一度も重いと感じた事が無く(汗)。寧ろあの重さが安心感だったり(極薄のHolmegaardのPerfectionなんていつも割ってしまいそうでドキドキだし)。相方さんも好きという事は、女性→Aino、男性→カルティオ・ハイボールの見解もあながち間違いではないようですね(笑)。
僕もご飯命、ご飯があれば幸せ!っていう生活だったんですけど、以外とすんなりご飯削減できました。パンはもともと好きではないので問題無いのですが、大好きなケーキとアイスを当分我慢しなければいけないのがちょっと厳しいです。
そうそう、歳とると以前と同じ生活送ってても問題発生したり、色々ガタが出て来たり。困ったものですよね(苦笑)。
Commented by buckup at 2013-06-05 20:39
エセマダムさん、ほーお年寄りの事を考慮されてデザインされたコップだったんですね。興味深い。だから女性や子供にも持ちやすいんですね、きっと。

何となくカルティオはデザイン優先、アイノは色々と考慮されてデザインされたんじゃないかなぁーとアイノを使ってみて改めて思ったんですよ。特にグリップの違い。これは完全に手の大きさが関係しているんじゃないかと。

カルティオ(小)+アイノ(大)っていう組み合わせ多いですよね。そして並べて見ると(小)はアイノの方が大きくて(大)はカルティオの方が大きいってのもとっても興味深い。実はその真ん中をとってマウスブローのカルティオ(大)が僕的には一番使い易い大きさだったりするんですけどね(笑)。

エセマダム家の男子のグラスチョイス。是非研究してみてください♪
Commented by よりた at 2013-06-13 01:36 x
不惑手前、女性です(←カミングアウト?)が、とても手の小さい私にとっては、「持つ」ことだけを考えると、アアルトグラス、カルティオ共にタンブラーがマイサイズです。大きさもさることながら、ハイボールサイズは重たくて。
ですが、がぶがぶ飲みたい時もある。そんな時はマウスブローのカルティオ・ハイボール出番!buckさんのコメントを拝見して、おや、まぁ!です。

ちなみにうちの男子はちょっと不思議で、グラスもマグも小さなものを好みます。容量としてはどれよりも小さい180cc程度のグラス、マグはTeema 250ccより大きいものは、手に取りません。理由を聞いても、なんとなく、らしいです。
Commented by buckup at 2013-06-14 16:25
大丈夫。よりたさんはきっと女性だろうと僕、思っていましたから(笑)。やっぱり女性にはハイボールは重たいのですね。僕なんかあの重さと厚みが安心感があって好きなんです(勿論あの絶妙なデザインも)。
妻もマウスブローはとっても気に入って愛用。ビール飲む時とか(うちにはエレガントなHolemegaardのperfectionのビアグラスもあるっていうのに)がぶ飲みしたい時はマウスブロー。どうもハイボウルは重さに加え、表面のツルツル感も気に入らない理由の一つらしいです。

ほーよりた家の男子は小さいグラスが好みですか!僕はグラスもマグも大きいサイズが好み。何でかな?と考えると、継ぎ足す手間が無いから。要は怠け者(!)ってことですね(爆)。もしかしたらよりた家の男子、一般の男子に比べると几帳面なんじゃないですか?
Commented by よりた at 2013-06-14 20:56 x
奥様も、マウスブローのハイボール愛用されているのですね♪ わかります、わかります。
マウスブローのタンブラーは、小さくて華奢で“よそゆき”な感じ。同じマウスブローでも、ハイボールになると毎日使ってOK!と思うのは不思議です。薄いけれども洗いやすい安心感、口当たりも良く、これからの夏に活躍ですね。

うちの男子は変わってまして…。几帳面ではありませんが、好みがハッキリしています。「なんか嫌」と思えば、もうそこまで。
…とはいえ、グラスに関しては、実は私の読みがありまして。継ぎ足しではなく“新しいグラスをどんどん出して使う”。これです!迷惑~
“きゅっ”と飲める量を入れ、飲んだ後のグラスは放置。(時にはわざわざ並べてある。)また飲みたくなったら次のグラス~。新しいグラスは気分が良いですからね!
怠け者の斜め上を行く(?)怠惰っぷりです…笑。
Commented by melmi at 2013-06-15 08:58 x
こんにちは。
イッタラのグラスは本当に美しいですね。
テーブルに置きっ放しにしてもインテリアを邪魔しないどころか…逆に飾りにさえなり…。
我が家はカルティオ(小)、アアルト(大)、レンピを使い分けています。カルティオ(大)はシルエットはアアルトより好きですが、重いですね…確かに。
でもいつかお迎えしたいものの一つです。
サルヤトンも気になり…
物欲が止まらないですね(^^;;
Commented by buckup at 2013-06-16 16:04
よりたさん。マウスブローのハイボールは女性に人気があるようですね!タンブラーは見た目ミニチュアみたいで握ったら割れてしまいそうな華奢な感じだけど、実際に使ってみると手に収まる感触はとても良い感じですよね。確かに『よそ行き』って感じかも(笑)。

あ〜わかるな〜そのよりた家男子の『新しいグラスをどんどん出して使う』心理(笑)。僕も自分でコップを洗うようになるまではそうでした(自分で洗うようになって解る、洗う人の気持ち。爆)。でもそれを理由にカフェのようにコップ倍増!なんてのもオッケーかな?なんてカルティオ好きの僕は思ってしまいました(実際うちの食器棚には膨大な数のカルティオが並んでいるし。汗)。
Commented by buckup at 2013-06-16 16:07
melmiさんもカルティオ(小)+アアルト(大)の組み合わせなんですねー。多いですねーこのコンビネーション。やっぱり女性には重いのですね、カルティオ(大)は。それがカルティオ(大)がイマイチ女性に人気のない理由のようですね。

レンピも使い易そうですねー。うちにはVernaがあるのでレンピは無いのですが、あのコロっとしたシルエットは見る度に素敵だなぁーと思います。サルヤトンは・・・あのプラスチックのような質感と軽さが苦手かも。

物欲。止まりませんね。一体いつになったら物欲ストップできるのか。最近とっても不安です(苦笑)。
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