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独逸より日々愛用しているお気に入りを・・・風の吹くままに、気の赴くままに。
by buck
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SACRED LOVE(Limited Edition) -Sting
2003年にリリースされたStingの最新(?)アルバムのSACD盤です。この「SACRED LOVE」調べてみると様々なバージョンが存在するようで、最近では2004年にニューバージョンとリミテッド・ツアー・エディションなる物もリリースされているようです。SACDはここで紹介するリミテッドエディション(デジパック)と通常版の2種が存在するようです。通常版は全12曲、リミテッドエディションにはトラック12の「SHAPE OF MY HEART」がLIVE収録なのに加え「LIKE A BEAUTIFUL SMIL」の計2曲のボーナストラックが追加されています。
SACRED LOVE(Limited Edition) -Sting _c0030570_18513057.jpg
このアルバム、2001年9月11日の次の日から製作に入った物の、実に2年の歳月を要した難産アルバムで、その苦悩の様子はStingのオフィシャルサイトであるこちらをご覧下さい。
題名の「SACRED LOVE(神聖なる愛)」とは裏腹に、かなり攻撃的なアップテンポ、若しくは非常にダンサンブルな印象を受けるアルバムです。
また前作「BRAND NEW DAY」同様、様々な音楽的要素を含む構成となっており、時にStingお得意の無国籍音楽的浮遊感が楽しめます。

SACDマルチ層の音質は、前作同様5つのSPすべてを駆使した縦横無尽なサラウンドを楽しむ事が出来ますが、前作に比べ音質的に詰めの甘さが少々感じられます。
例えばトラック1の「INSIDE」では前作冒頭曲のような直接脳に訴えるようなサラウンド感はありませんし、左サイドに展開される派手なハイハットの音が、シンバル系を得意とするSACDにも拘らず飽和気味に収録されています。
しかしネガティブな部分だけではなく、例えばトラック4の「DEAD MAN’S ROPE」ではSting特有の非常に透明感のあるサウンドが楽しめますし、非常にアップテンポでダンサンブルなトラック5の「NEVER COMING HOME」では前後を駆け抜ける非常に効果のあるサラウンドミキシングが為され、曲の終わりにある2分ほど続くJazzピアノ調のアドリブのピアノの音も非常に小気味良く収録されています。
全体的にテクノ等を意識した非常にバスを強調したサウンド構成となっている為、しっかりと足元を固めたクリアなバスの出るシステムで聴いた方が楽しめるミキシングになっているように思います。このアルバムではディスコのような重低音を支えるサブ・ウーファーは必須のような気がします。(笑)
CD層の音質も基本的にSACD層と大差はありませんが、トラック1の音質はSACD層で感じられた飽和感が薄れ、全体的に整理されたクリアな音質なのが特徴です。CD層もSACD層に劣らず、クリアでパンチの効いた骨太の音質の、2chでも十分に楽しめるミキシングとなっています。

BRAND NEW DAYのSACDマルチミキシングが非常に優秀なため、このアルバムでは少々物足りない感がするのは否めません。しかし、やはり他のアーティストのアルバムよりもサラウンド感は頭一つ出ているのは確かですし、特にStingの音楽が好きな人には楽しめるアルバム構成となっています。個人的にはStingの音楽観は好きですし、クリアな音作りも好感が持てます。
しかしこのジャケットの写真、Stingってこんなに歳だったっけ?と思わず頭を傾げてしまう写真だと思うのですが如何でしょうか。
by buckup | 2005-07-27 18:53 | SACD。 (63) | Comments(0)
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