独逸より日々愛用しているお気に入りを・・・風の吹くままに、気の赴くままに。
by buckup
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RAVEL Complete Orchestral Works -Charles Dutoit
うちは叔母がハイカラ(?)だった為か、幼少の頃から絵画展やオーケストラのコンサートに連れて行ってもらえる機会が多かったように思います。また覚えている限りでも、6歳の頃にはレコードのかけ方を覚え、叔母のシューベルトの未完成等を一人で聴いていました。多分音楽自体よりもレコードという”仕組み”と”箱から音が出る”という事に興味を持っていただけだと思いますが。。。

本格的にクラシック音楽に興味を持ち出したのは高校生の頃。それまではベートヴェンやシューベルトといったロマン派の作品にしか触れたことが無く、クラシックというのは何と退屈な物だろうと誤解していました。しかし、ある日友人が聞かしてくれたラベルのバレエ組曲「ダフニスとクロエ」を聴いた瞬間、今までに聴いた事の無いフランスの和音に触れ、何と色彩豊かな音楽なのだろうとショックを受けたのでした。そしてとりあえず何の前情報も無いままに(今も変わらず)新宿のレコード店に行き当の「ダフニスとクロエ」のCDを探しました。当然、幾つ物のレーベルから出ているポピュラーな曲なのでどれにするか迷いましたが、LONDONレーベルのものに「DIGITAL RECORDING」の文字と「LONDON PURE GOLD CD」とあるCDを見つけ、「金のCDという事は、録音も優秀に違いない。」と思い購入に至ったのが、僕が自分で始めて購入したクラシックCD「BOLERO RAVEL SPECIAL(Charles Dutoit&Oech.Symphonique de Montral)」でした(写真左下)。
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収録曲はボレロ、ラ・ヴァルス(当時は非常に難解な曲でした)そしてお目当てのバレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲、そして最後に「なき王女のためのパヴァーヌ」で、特にDutoitの織り成す「ダフニス・・・」の精密なまでのオーケストレーションと色彩感、まるで目の前にその情景が見えるような「日の出」の様子等、まさに時間があればこのCDを過ごした高校生時代でした。(笑)
勿論このCDを購入後、お金に余裕があれば手当たり次第にこの「ダフニスとクロエ」が収録されたCDを購入、飽きもせずにこの曲の聴き比べ、そして各オーケストラの特徴を掴む事が出来たのもこの時期でした。
多くのクラシックファンや音楽家は、ロマン派や後期ロマン派の作品に影響されクラシック音楽に興味を持ちはじめるというパターンが普通のようですが、僕の場合まずはフランス印象派のラベル、ドビッシー、フォレー、そしてストラビンスキーやバルトークに興味を示し、20代半ばからようやくロマン派等に興味を持つようになったのでした。(そして今はさらに遡り、ルネッサンス、中世音楽・・・汗)

これが僕のクラシック遍歴ですが、特にこの記念するべき購入一枚目の「BORELO」と同じ録音がコンプレットで収録されている4枚組みCD「ラヴェル・管弦曲全集」(これは確か誕生日のプレゼントとして親から贈られた記憶があります。何と言っても当時の高校生には高い値段でしたから)の2枚は僕の音楽の好みを左右する上で非常に影響のあったCDだと思います。
特にデュトワの完璧なまでの音楽的解釈、そしてオーケストラのバランス感、抑揚、どれをとっても未だにラヴェルに関してはこの録音より優れた演奏に出会ったことはありません。

音質は典型的な80年代のLONDON・DECCAサウンド。非常に柔らかい、オーケストラの音が完全にブレンドされた音質です。CD3の組曲「クープランの墓」冒頭のオーボエの速いパッセージではキーの開閉音が旨い具合に収録されていたり、「ダフニスとクロエ」ではハープがまさにせせらぎのようにクリアに収録されているかと思えば、フルートやヴァイオリンが鳥の鳴き声のように、しかしそれがメインの旋律に溶け込むように収録されていたりと、今聴いても明らかに最優秀といえるクォリティーの録音である事は間違いないでしょう。

僕が一番気に入っているカップリングである、デュトワとモントリオール響はこの後フランス物に限らず、様々なレパートリーへと挑戦していった訳ですが、僕の知る限りどれも非常に興味深い、他とは異なる非常に繊細な録音を残してっています。
そして、ずっと僕が気になっていたデュトワの師である伝説の指揮者・シャルル・ミュンシュの演奏に最近になってやっと触れる事が出来たのでした。それも当時の新鮮さを再現したSACDとして。
このミュンシュのSACDに付いてはまた別の機会に触れたいと思います。(笑)
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by buckup | 2005-08-04 04:03 | CD。 (36) | Trackback(1) | Comments(2)
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Tracked from 鎌倉スイス日記 at 2005-10-10 07:06
タイトル : ラヴェルのボレロ考
ラヴェルのボレロは、オーケストレーションの魔法がいっぱい詰まった音楽だ。千変万化するオーケストレーションが施されたのは次の二つのメロディーである。 よく「たった一つのメロディーを何度も繰り返して」という説明がされるが、それは正確ではない。次にその二つのメロディーをあげておこう。 まず第1のメロディー。これをAテーマと呼ぶことにする。 続いて第2のメロディー。これをBテーマと呼ぶことにする。 このAテーマ、Bテーマはそれぞれ二回ずつ繰り返して一つの部分が出来ている。 即ち 第1部 A -...... more
Commented by Schweizer_Musik at 2005-10-10 07:06
デュトワのボレロはとても良い演奏で、私も好んで聞いています。シャルル・ミュンシュの演奏はパリ管弦楽団ですか?ボストン響盤ですか?新しいパリ管を振った晩年の録音は、ややバランスが崩れてオケのプレーヤーのスタンドプレーが目立つものとなっていますが、それ以上にテンポが動きすぎるように私は思われて、どうも好きになれません。(ミュンシュはもの凄く好きな指揮者なのですが・・・)
ところでボレロの分析をしましたので、TBしておきます。お暇に時にでも一度お立ち寄り下さいませ。
Commented by buckup at 2005-10-11 07:53
TBありがとうございました。先ほどボレロの分析を拝見しましたが、まるで実際に目の前で聞いている様な素晴らしい分析、楽しませて頂きました。ミュンシュの演奏はシェへラザードしか聞いたことが無いのですが、是非今度ボレロも聴いてみたいと思っています。
デュトワのボレロは一分の狂いも無い正確な時計のような素晴らしい彼らしい演奏ですよね。しかし彼の真骨頂はやはり「ダフニスとクロエ」にあると思います。いまだこの録音を超える演奏は聴いたことが無い程の内容の濃い緻密な演奏は何度聴いても飽きず、新たな発見のある名盤だと思っております。
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