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「So Real」。そんなアルバムタイトルそのままのリアルで高音質なSACDアルバムの紹介です。
ピアノ(Warren Bernhard)、コントラバス(Jaz Anderson)、ドラム(Peter Erskine)の3人が紡ぎ出す実に堅実なJazz・トリオ。冒頭のJazzスタンダード「Autumn Leaves」などはもうまるでJazzの教科書のように一分の無駄の無い完璧な出来。そしてバーンスタインのオーケストラの名曲「ウェストサイドストーリ」から「Simewhere」をとても旨いアレンジで聴かせ、このアルバムの演奏者であるW.BernhardやP.Erskinによるオリジナルまで多彩なアルバム構成となっています。 奏者について殆ど触れていないライナーノーツによると、このアルバムは2chステレオと6ch(LF,RF,C,LS,RS,LFE)DSDで録音されていると書かれています。2ch再生の「リアル」さも素晴らしいですが、各楽器の「存在感」及び「リアル」さはマルチ再生のほうが格段に増すように思います。特にセンターに割り当てられたバスの奥行き、生々しさはマルチ再生ならではでしょう。 普段はマルチ再生でしか聞いていないのですが、このレヴューを書くにあたり2ch再生を聴いてみたところ、確定ではありませんがどうも2ch再生とマルチ再生とでは異なる録音のようです。ピアノやバスのソロが2chとマルチ再生では微妙に異なるような気がします。このようなケースは非常に珍しいので、これからこのアルバム2つの異なるバージョンが収録されているのかどうか、2chとマルチの両方をじっくりと聴き込んで見ようと思います。 まさにアルバムタイトル通りのSACDならではの高音質と「リアル」さが売りであろうこのアルバム。従来のJazzピアノトリオ愛好家(?)は勿論、Jazz入門者にもお勧めの聴き易い一枚です。また音量を落として静かなBGMとして、そして音量を上げて(実際の楽器のあるべき音量であって、勿論爆音再生ではありません。笑)まさに目の前で演奏しているかのような「リアル」さを楽しめる本来のオーディオファイルとして楽しめるお勧めの一枚です。
by buckup
| 2006-07-03 23:08
| SACD。 (63)
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Comments(5)
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chubin at 2006-07-10 23:54
そうなんですよ。これも非常に良いクオリティなんですよね。
でもちょっとDJには使いづらいのでまだ使用したことないです。 隙あらばもぐりこませたい音源です。
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buckup at 2006-07-11 08:33
chubinさん、お久しぶりです~!
さすがSACD・DJさんですね、このアルバムも既にご存知とは!ココ半年結構あたりのSACDばかり入手しましたが、その中でもこのアルバムの音質はトップでした。スローなナンバーに軽快なリズムを当ててDJに潜り込ませるなんて使い方どうでしょうか?(素人アイディアすみません。汗)
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chubin at 2006-07-25 01:43
お返事遅れてすみません。
このアルバムは鮮度が良いですよね。 SA-CDの場合ピッチコントロールができるプレーヤーが存在しないので結構ミックスするのは難しいんです。 私のDJはライブの出演者と場を重視しているので、時がくればこういう音ももぐりこんでいくんです。 でも実は今SA-CD DJはお休み中なんです。 SA-CD DJとして出演していたイベント自体も今はやっていないというのと、私自身のライブ(DJではなく)の準備をしているところです。 本業もばたばたしてるんですけどね。
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buckup at 2006-08-14 08:45
SACD-DJはお休み中なのですね。ドイツではSACD-DJなんて聞いた事も無いですし、きっとまだ前人未到の地でしょう。(笑)次回のSACD-DJプロジェクトと帰国のタイミングが合えば、chubinさんのギグに是非行ってみたいものです!本業もお忙しそうですがブログの更新とブログで読めるchubinさんの音楽活動楽しみにしております。
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chubin at 2006-08-14 23:15
いやあ、やりたいんですけどねえ。SA-CD DJ。どこでもできるってもんでもないので。やる場をゆるりと探してはいます。
演奏する方の活動は準備が進んでいます。 秋にはライブできるんじゃないかなあ。
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