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独逸より日々愛用しているお気に入りを・・・風の吹くままに、気の赴くままに。
by buck
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So Real -Warren Bernhard with J.Anderson & P.Erskine
「So Real」。そんなアルバムタイトルそのままのリアルで高音質なSACDアルバムの紹介です。
ピアノ(Warren Bernhard)、コントラバス(Jaz Anderson)、ドラム(Peter Erskine)の3人が紡ぎ出す実に堅実なJazz・トリオ。冒頭のJazzスタンダード「Autumn Leaves」などはもうまるでJazzの教科書のように一分の無駄の無い完璧な出来。そしてバーンスタインのオーケストラの名曲「ウェストサイドストーリ」から「Simewhere」をとても旨いアレンジで聴かせ、このアルバムの演奏者であるW.BernhardやP.Erskinによるオリジナルまで多彩なアルバム構成となっています。
So Real -Warren Bernhard with J.Anderson & P.Erskine_c0030570_22581918.jpg
音質は前述の通りこのSACDを再生し始めた瞬間から思わず溜息が出てしまうほどのリアルで高音質なもの。ピアノのハンマーが弦を叩くそのニュアンス。ベース奏者が指で弦を弾く強さ加減や弦を指が滑る気配。そしてドラム奏者の繊細なシンバルワークや微妙なブラシ捌き(?)等が実にリアルに楽しめます。特にトラック5に収められている「I Mean You」のCD層の再生では決して味わう事の出来ないSACDならではのバスソロのニュアンス及びそれに呼応するドラムのまるで目の前で演奏しているような新鮮さは特筆物です。

奏者について殆ど触れていないライナーノーツによると、このアルバムは2chステレオと6ch(LF,RF,C,LS,RS,LFE)DSDで録音されていると書かれています。2ch再生の「リアル」さも素晴らしいですが、各楽器の「存在感」及び「リアル」さはマルチ再生のほうが格段に増すように思います。特にセンターに割り当てられたバスの奥行き、生々しさはマルチ再生ならではでしょう。
普段はマルチ再生でしか聞いていないのですが、このレヴューを書くにあたり2ch再生を聴いてみたところ、確定ではありませんがどうも2ch再生とマルチ再生とでは異なる録音のようです。ピアノやバスのソロが2chとマルチ再生では微妙に異なるような気がします。このようなケースは非常に珍しいので、これからこのアルバム2つの異なるバージョンが収録されているのかどうか、2chとマルチの両方をじっくりと聴き込んで見ようと思います。

まさにアルバムタイトル通りのSACDならではの高音質と「リアル」さが売りであろうこのアルバム。従来のJazzピアノトリオ愛好家(?)は勿論、Jazz入門者にもお勧めの聴き易い一枚です。また音量を落として静かなBGMとして、そして音量を上げて(実際の楽器のあるべき音量であって、勿論爆音再生ではありません。笑)まさに目の前で演奏しているかのような「リアル」さを楽しめる本来のオーディオファイルとして楽しめるお勧めの一枚です。
by buckup | 2006-07-03 23:08 | SACD。 (63) | Comments(5)
Commented by chubin at 2006-07-10 23:54
そうなんですよ。これも非常に良いクオリティなんですよね。
でもちょっとDJには使いづらいのでまだ使用したことないです。
隙あらばもぐりこませたい音源です。
Commented by buckup at 2006-07-11 08:33
chubinさん、お久しぶりです~!
さすがSACD・DJさんですね、このアルバムも既にご存知とは!ココ半年結構あたりのSACDばかり入手しましたが、その中でもこのアルバムの音質はトップでした。スローなナンバーに軽快なリズムを当ててDJに潜り込ませるなんて使い方どうでしょうか?(素人アイディアすみません。汗)
Commented by chubin at 2006-07-25 01:43
お返事遅れてすみません。
このアルバムは鮮度が良いですよね。

SA-CDの場合ピッチコントロールができるプレーヤーが存在しないので結構ミックスするのは難しいんです。
私のDJはライブの出演者と場を重視しているので、時がくればこういう音ももぐりこんでいくんです。

でも実は今SA-CD DJはお休み中なんです。
SA-CD DJとして出演していたイベント自体も今はやっていないというのと、私自身のライブ(DJではなく)の準備をしているところです。
本業もばたばたしてるんですけどね。
Commented by buckup at 2006-08-14 08:45
SACD-DJはお休み中なのですね。ドイツではSACD-DJなんて聞いた事も無いですし、きっとまだ前人未到の地でしょう。(笑)次回のSACD-DJプロジェクトと帰国のタイミングが合えば、chubinさんのギグに是非行ってみたいものです!本業もお忙しそうですがブログの更新とブログで読めるchubinさんの音楽活動楽しみにしております。
Commented by chubin at 2006-08-14 23:15
いやあ、やりたいんですけどねえ。SA-CD DJ。どこでもできるってもんでもないので。やる場をゆるりと探してはいます。
演奏する方の活動は準備が進んでいます。
秋にはライブできるんじゃないかなあ。
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