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当家愛用(?)の某インターネットオークションで掘り出し物は無いかとチェックしていたところ、お目当てのケーブル・Kimber8TCは高値安定で、ショップで購入するのとそれ程大差がない事が判明。第二候補のBlack&White1602もKimber同様ショップ価格とそれ程大差無し。それではと思い、どうせ必要になる事だしとWBTをチェックしたところ、計12個のWBT(アンプ側x2、バイワイヤx8 )付きのMITのケーブルを発見。日本ではオーディオを趣味とする人の間でかなり有名どころのこのケーブル。何故かここドイツではそれ程名の知れていないメーカーで、その所為か無事お買い得価格で入手する事に成功しました(笑)。 また太めのケーブルの割にとても柔軟で、取り回しは非常に楽です。グレーの皮膜に覆われた太いケーブルは、ブラックボックスを通じて4本のバイワイヤリング接続用にHIghとLowの4つに分かれるます。接続の時に気付いたのですが、Low側のケーブルの方がHIgh側のケーブルよりも若干太いようです。 今回入手したケーブルは接続にも余裕の3.5m。AURAはラックの右側に配置されているので、どうしても右側のケーブルが余ってしまうのですが、ケーブルが柔らかいおかげで奇麗にラックの後方へおさめる事が出来ました。 ちなみにこのAURAのデビュー作であるVA-40ですが、SP接続端子が中々独特です。LR共にマイナス端子が中央に配置され、マイナス端子を挟むようにプラス端子が配置されています。何故プラス端子が二つもあるのかというと、写真の向かって右側がダイレクト端子、そして接続されていない左側がスィッチとなっています。通常はダイレクト端子に繋ぐようです。またこのアンプにはバナナでしか接続が出来ません。 AURA VA-40と接続してみると、KIMBER 4VSを繋いだ時よりもさらにもまろやかで中低音域が気持ち良く鳴るリッチな響きがしました。 実は今までケーブルによる音の変化はそれ程劇的ではないだろうと思っていたのですが、実際にMITを鳴らしてみると、Kimber 4VSよりも明らかにまろやかで柔らかな鳴りがするのに驚きました。その癖ピアノのハンマーが弦を叩くタッチの質感や弦の弓のガリッとした感じまで実に旨い具合に鳴るのです。インターネットでは「こもり気味」とか「高音が出ない」などの評判を見かけましたが、我が家のハイパーツィータ付きのXQoneにはとてもピッタリ。KimberではAURAに接続した際にギスギスして耳障りだった硬い高音域が旨い具合に纏まり、上から下まで実に良いバランスで鳴るようになりました。 ちなみにSONY-KIMBER-KEF XQでの接続では、KIMBERは今までどおりとても気持ちよく鳴ってくれています。 AURAともXQとも相性よく鳴ってくれているこのKITのケーブルですが、一つ心配なのが重くは無いとはいえXQからぶら下がっているブラックボックスのスピーカー端子への影響。そもそもトールボーイ型のSPへの想定しているのか、ブックシェルフ型のSPではどうしてもこのブラックボックスをぶら下げる他に方法がありません。XQのスピーカー端子はかなりしっかりと作られていますが、それでも通常の接続よりもかなりの重さが端子にかかる訳で、後々これが端子破損に繋がらないかが心配です。 そんな心配もありますが、僕の人生初めてのMIT体験、とても気に入りました。ケーブルによる音の変化は多少はあるものだと思っていたのですが、ここまで変化するとは正直思っても見ませんでした。最近は我が家のAURAとXQの相性の悪さと、その現実味のある音とマルチ再生の面白さからSACDをメインで聴いていましたが、今回のケーブル入手&AURA復活で以前のようにCDを聴く時間が増えました。古い中古のケーブルながらもとても良い働きをしてくれる我が家の新入りです(笑)。
by buckup
| 2008-05-23 21:08
| AUDIO。 (69)
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