独逸より日々愛用しているお気に入りを・・・風の吹くままに、気の赴くままに。
by buckup
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
<   2005年 08月 ( 11 )   > この月の画像一覧
NEW!! -8月の大量購入。
今月は久しぶりにディスク(CD&SACD)を大量購入しました。通常の月は2~4枚程度の購入、もしくは購入0の月もありますが、今月は久しぶりの11枚(!)にも及ぶ大量購入。こんなに一気に購入したのはSACDプレーヤー購入当初以来でしょうか。
c0030570_9434272.jpg

購入ディスクの内訳はCDが2枚、SACDが9枚と圧倒的にSACDの購入率のほうが高いです。リリースされているSACDの数が少なく聴きたいディスクが無いというのを理由にSACDへの移行を躊躇するという話は良く聞きますが、僕の場合SACDプレーヤー購入以来欲しいアルバムが続々と目の前に登場し、以前は聞かなかったようなジャンルやミュージシャンの音楽に触れる機会が増え、ジャンルにこだわらず聴く幅がとても広がりました。

さて今回購入したのはCD2枚が
Heather Nova -redbird
Luciano Berio「Orchestral transcriptions」 -Riccardo Chailly;Orchestra Sinfonica di Milano Giuseppe Verdi

SACD、9枚は
Franz Biber「Soldiers,Gypsies,Farmers and a Night Watchman」 -Combattimento Cinsort Amsterdam
J.S.Bach「Matthaeus-Passion」、「Cantatas,Vol.28」 -Bach Collegium Japan
Oscar van Dillen「de stad」 -ensemble>gelberklang<
G.Gershwin&M.Ravel「Concerto」 -Pascal Roge&RSO Wien
Sara k. -PLAY ON WARDS
Susannah McCorkle -from Bessie to Brazil
Cristina Branco -ulisses
gezz? -Jazz pop-uped

Bach Collgium Japanの2枚のアルバム以外はすべて一通り聴いてみましたがどれも素晴らしいアルバムばかりでとても満足しています。特にポルトガルの歌手Cristina BrancoのアルバムとオランダのJazzトリオ・Gezz?のアルバムはとても気に入っています。勿論他のアルバムもどれも素晴らしい物ばかりで、レヴューの書き甲斐のあるアルバムばかりです。
今週は仕事の都合で余り時間は取れないのですが、出来れば一枚、遅くとも月曜日には新しいレヴューを書く時間が取れますので少々お待ち下さいませ。
[PR]
by buckup | 2005-08-31 09:49 | AUDIO。 (69) | Trackback | Comments(0)
EISA AWARDS -EISAとドイツのオーディオ雑誌
EISA、Europian Imaging and Sound Association。いわゆるヨーロッパで一番権威があるといっても間違いは無いであろう毎年行われている映像と音に関する賞です。この2005-2006年のEISAが今月発表になりました。
僕がこのEISAの結果を目にしたのはドイツのオーディオ雑誌「STEREO」の2005年9月号。オーディオ部門5部門、ホームシアター部門10部門、ヴィデオ部門(TVやビデオカメラ等)9部門、モビール部門7部門、写真部門12部門、オールパネルス3部門からなるのがこのEISA。
僕が気になるのはやはりオーディオ部門とホームシアター部門。それではそれらの部門の受賞機器を上げていってみましょう。

- AUDIO AWARDS -
Audio-Player -Harman Kardon HD970
Stereo-Amplifier -Marantz PM-15S1
High End Audio Component -B&W 803D
Loudspeaker -KEF iQ3
Audio Compact system -Philips Wireless Music Center WACS700

- Home Theateres Awards -
AV-Receiver -Pioneer VSX-1015
AV-Loudspeaker -Tennoy Arena
HT-Subwoofer -B&W PV1
HT-High End Component -Denon AVC-A1XV
HT-Inovation -Yamaha YSP-800
DVD-Player -Panasonic DVD-S97
Video-Projector -BenQ PE7700
High End Video-Projector -Sony Qualia004
Portable Mediaplayer -Samsung YH-J70

以上です。

この中で勿論僕が一番興味を引かれたのはKEFの新型SP、iQ3がスピーカー部門の賞を取ったことです。iQ3は兼価な値段設定の割りに響きの良い実力あるSP・Q1の後継モデルで、Q1をベースに様々なモディファイを施したSPです。
驚いたのはこのEISAの受賞だけでなく、STEREO誌上でも大絶賛。ドイツの雑誌はオーディオ誌に限らず基本的にとてもフェアーで、新型や受賞機器であるので褒め契るということは殆どありません。その辛目のレヴューが多いSTEREO誌独自のテストでも、数あるコンパクトSP部門で唯一の5つ星(最高点!)の評価。これは試聴が非常に楽しみなSPの登場です。
c0030570_8312061.jpg
僕が毎月欠かさず購入しているオーディオ雑誌が写真中央の「AUDIO」誌。非常に簡単簡潔な文体(これはドイツ語を読む上で非常に大切なのです。笑)と綺麗な写真。そして僕が一番楽しみにしているのが、非常に素晴らしい新譜情報。CDを中心にSACD、DVD、オールディーズ等非常に幅の広いカテゴリーの音楽と適切な評価のレヴューを毎号展開。このレヴューお勧めのディスクで今までハズレにあったことは無いほど僕の感性と一致するレヴューなので、毎月新たにディスクを購入する際に非常に役に立つ僕の丸秘情報源でもあるのです。(笑)
そして中々面白い独特な企画でオーディオを斬るのが前述の「STEREO」誌。この雑誌の新作情報(主にオーディオ機器)の情報の速さと的確さは素晴らしく、また企画物(?)がとても充実しているので気に入っています。
この企画物というのは、例えば毎月ある「お宅訪問」でその家のオーディオのセッティングを中心に音の向上を図ったり、毎月テーマを決めて読者を招待しての「テスト」。今月は「Anschluss gesucht」と題しSPケーブルとSPターミナル接続についての音質の違いについて読者5人を交えて論じていたりと、中々盛り沢山の内容です。
そして気になる記事があるとき以外は購入しないのが’「stereoplay」誌。というのも構成が非常に真面目過ぎて雑誌として今ひとつ面白みに欠ける感がするのです。今回購入したのは旅行へ行く際の飛行機の中で読む目的と、SONYがあらたに発売するAVデジタルアンプ・DA7100ESの記事に興味を持った為でした。
このほかにもホームシアターを扱う雑誌が5つ以上、オーディオ誌もあと2誌ぐらいあるというのがオーディオファンには非常に嬉しいドイツのオーディオ誌の現状です。

話はKEFに戻りますが、実はセンターにXQ2cを導入してからという物、第2次オーディオ構想とでもいいましょうか(笑)SPの買い替えを本気で考えていたのです。
構想としましてはフロントにセンターと同系統のXQ1、もしくはXQ3を。そしてサテライトにこの受賞SPであるiQ3をと考えていたのです。
発売前から何やら非常に評判の良いiQ3、XQシリーズの音に近づいたとか言う評価も耳に挟みましたし、本当にどんな音で鳴るのか非常に楽しみなSPです。
[PR]
by buckup | 2005-08-27 08:36 | AUDIO。 (69) | Trackback | Comments(0)
The Hungarian!! -ハンガリー土産。
今週の月曜日深夜に5日間のハンガリー・ブダペスト旅行から帰宅しました。5日間雨にも降られましたがまずまずの天気で、今年のドイツの8月には味わえなかった夏らしい気候も味わえました。とにかく今回の旅行では歩きまくり、2日目からは筋肉痛の重い足を引きずりながらの観光となりました(笑)。
c0030570_23161587.jpg
さて上の写真は今回の旅行で買ってきた物の数々。殆どが食料品ですが、ドイツに比べると非常に安いし、味もとても良いのです。特にドイツでも頻繁に目にすることの出来るハンガリアン・サラミ(パプリカ・サラミ)はさすが本場だけあってドイツとは比べられない美味なのです。
写真手前から、ジュライ・コルバス(ジュラという街特産のパプリカソーセージ)、その下に見えるのがチープッシュ・コルバス(辛目のパプリカ使用のソーセージ)、そして一番下に見える太いのがハーズィーサラミ(家庭風サラミ)。どれもパプリカ風味のとても美味しいもの(味見もした。笑)ですが、現地で買うと〆て10ユーロ程。これと同じ物をドイツで購入したら50ユーロは下らないでしょう。。。という訳で僕の好きなパプリカソーセージ&サラミをペスト・サイド(ブダペストはドナウ川を中心にブダとペストに分かれている)自由橋の麓の数年前に改装されたブダペストで一番大きい室内市場・Vasarcsarnokにて購入。ここはツアーにも必ず組み込まれているブダペストの観光名所でもあります。

そして右側に見えるのがハンガリアン・スープに欠かせない春雨のように細いヌードルと、まるで赤ちゃんの指のようなチガテイスタ。これらは牛肉と人参、玉ネギ、パセリの根(白くて人参のような形をしている物)、セロリの根を煮込んだクリア・スープに入れるととても美味しいのです。今回の旅行でレストランでいただいたスープには、後述のチガテイスタが入っていました。

そして写真真ん中に見えるかごに入ったチューブの数々は、左からピロシュアラニ(赤い黄金?の意。ハンガリー料理に欠かせないトマトとパプリカを混ぜたペースト)、グヤーシュ(ピロシュアラニと殆ど同じだけど、ハンガリーの代表料理・グラーシュスープ用に調合されたペースト)、プルクート(これが一般にドイツ語圏でグラーシュを指す料理。スープではなく、肉とパプリカソースあえ用のペースト)そして最後の白いチューブがにんにくを下ろした物。これはハンガリー料理に限らずとても重宝するのですが、ドイツではお目にかかったことが無いのです。(ドイツでは乾燥して粉にした物が売っている。でも風味は勿論チューブ入りの方が断然上!)
これらは僕がたま~に作るハンガリー料理に欠かせない食材なのですが、これまたドイツで購入すると3倍以上の値段がするので今回少し買いだめてきました。

ドイツに来た当初、ドイツの食べ物すべてがとても塩辛く、特にスープは冗談抜きでミネラルウォーターで薄めてしまおうと思ったほどでしたが、人間の適応能力のおかげで最近はそんな塩辛いドイツ料理にも馴れてしまっていました。
しかし今回のハンガリー旅行で食べたハンガリー料理の数々により、程よい塩で調理された料理の味を思い出しました。ハンガリーの代表料理であるグヤーシュレベッシュ(グラーシュスープ)は勿論、パプリカチキン(チキンのパプリカ煮込み・サワークリームあえ)やトゥルトゥトカポスタ(ハンガリー風パプリカロールキャベツ。中身はひき肉とご飯!)等定番のものから、インド料理(これは絶品!しかもとても安価)や日本料理(最近オープンしたハンガリー人による日本料理屋。とてもフレンドリー)と色々食べ歩きましたが、10年前では考えられませんでしたが、さすが観光に力を入れている国の首都というだけはあって、ハンガリー料理に限らず食の選択の幅はとても広かったでした。
c0030570_23171240.jpg
そして最後になりましたがハンガリー産のもので僕が気に入っている物といえば「焼き物」。ハンガリーといえばヨーロッパでも著名な窯元・ヘレンドが有名ですが、昔から庶民に親しまれ実際に使用されてきた土器(ケラミック)が僕は日本にいた頃から好きだったのです。そしてハンガリーにはトルコ支配時代の影響か色彩豊かで独特な絵皿や壺、花瓶等がとても豊富なのです。

今回購入したのはペーチカンチョー(ペーチは南の都市、カンチョーは勿論日本語のかんちょーではなく水差しの意。汗)。本来はこのユニークなおっさんの形をした水差しはワインを入れるためのものらしいのですが、ちょうど先日部屋の観葉植物用の水差しを割ってしまったので旅行前からこのユニークで愛らしい水差しを狙っていたのでした。形もさることながら伝統的な緑色がとても美しく、観葉植物の水やりにはピッタリだと思いました。
ちなみにうちのパートナーさんには不評で「またしょうもないもの買って・・・怒」と呆れられました。僕達残念ながら美的感覚は正反対の物を持ち合わせているようなのです。。。

上の写真は僕の一番のお気に入りのKosal女史による作品。とても美しいアラベスク模様と色使いが特徴的な彼女の作品がとても好きなのですが、今回は購入を見送りました。とくに壁に飾る画皿が素晴らしかったのですが、パートナーの焼き物は一つで十分という絶対的決断により次回に見送り措置がとられたわけです。

という訳で5つ間に及ぶブダペスト旅行では、買い物よりも食と観光をメインとした思い出深い物となりました。当初衣料品や電化製品もドイツよりも安いはずと踏んでウィンドウショッピングもしたのですが、価格的には殆どドイツと変わらず余り魅力的な価格ではありませんでした。
僕達が旅行に行くとまず訪れるのが、庶民が買い物に行くスーパーマーケット。ドイツには無い飲料水や、ドイツにも売っている物の価格比べなどをして大体のその国の物価を量る大事な情報源でもあるのです。
特に今回二人とも驚いたのは、飲料水の選択の多さ。ドイツよりも断然多かったでした。10年前は一昔前の田舎のスーパーの如くあまり選択余地の無かったハンガリーのスーパーも今はある意味ドイツのスーパーを追い越す勢いの品揃えでした。これには非常に驚きました。
[PR]
by buckup | 2005-08-24 23:25 | Favorite。(283) | Trackback | Comments(0)
Sommerurlaub -夏の休暇旅行。
c0030570_21152778.jpg
今日(木曜日)から5日間、ハンガリーの首都・ブダペストへ夏のj休暇旅行へ行ってまいります。という訳で、ブログの更新は来週になります。

酷暑の続く日本とは裏腹に8月は一日も夏日の無かったドイツを脱出し、今年こそは暖かいビーチでゆっくり過ごす休暇を送りたかったのですが、うちのパートナーとの休暇の関係で今年はハンガリーの首都・ブダペストへと行く事になりました。
実は今年の夏は休暇先を決め辛い要因が沢山ありました。
ドイツ人にお手頃なトルコとエジプトではテロ爆破事件が、以前から興味があり訪れてみたかったポルトガルは大山火事、お隣のスペインでは大規模な食中毒、モロッコは多くのテロリストを輩出しているとのことですべての友人・同僚から止められも、僕の好きなモスラム圏での休暇はパス。そして先日のギリシャでの飛行機事故に続く各地での飛行機事故等、あまり旅行のプランを立てるには芳しくはない夏のヨーロッパでした。
まぁこんな心配をしていたら何処にも行けないのが世界の現状ですが。。。

という訳で今年は短いながらも街での休暇を送ろうということになり、ウィーンかブダペストへ前から行こうと話していた事もあり、5年ぶりにブダペストを訪れることに決めました。ブダペストは以前3年ほど生活した事のある思い出の街。今回は以前住んでいたところなども見て廻る予定です。
久しぶりのハンガリー語、まだ覚えているかどうか心配です。(笑)
[PR]
by buckup | 2005-08-18 21:16 | 雑記。 (185) | Trackback | Comments(0)
HOLLYWOOD RIO -Ana Caram
Ana Caram3枚目のSACDで2004年2月に収録。題名の通りアメリカ西海岸生まれの曲をメインに彼女のスタイルであるボサノバのリズムにアレンジ。前2作がとてもシンプルなギターメインの編成であったのに対し、このアルバムでは全曲を編曲したMichel Freidensonのプログラム(打ち込み)をメインにLawrence FeldmanのSAXとフルートが絡む演奏となっています。
c0030570_9165959.jpg
前述したように前2作がギターをメインとした、とても心を込めて手作りの良さを醸し出している非常に高感度の高いアルバムなのに対し、このアルバムでは1曲目の冒頭から僕にとっては違和感のあるアルバムでした。というのもAnaの浮遊感のあるヴォーカルがモダンな響きのグルーブ感の無い伴奏に捕らえら、まるでかごの中の鳥のような無菌室的な印象を受けたからでした。
これはもう完全に僕個人の意見になりますが、アレンジャーでありこのアルバムすべての打ち込みを担当したFriedensonの作り出した世界はあまりに商業的で、Anaの素朴さを閉じ込めてしまっているように感じるのです。
しかしこのヴォーカルにキーボード&SAXという編成は、実は夏のリゾート地では極普通の組み合わせで、その観点から聴くとまるでRioのバーラウンジで夕食の後の観光客相手に演奏する、誰もが何処かで聴いたことのあるアメリカ産のメジャーな曲をボサノバのリズムに乗せて演奏するというコンセプトは実にこのアルバムタイトルを旨く表現してるとも言えると思います。しかしラウンジで聴くライブ演奏はBGMでしかなく、ライブコンサートのようなスリリングさは一切ありません。

SACDマルチ再生の音場はチェスキーお得意のフロント2chをメインとした4ch再生でフロントスピカー無しの設定となっています。マルチ再生によってリスナーをふわりと包み込む柔らかい響きは再生されますが、打ち込み中心のアルバムの為かCD層と比べてもアコースティック中心だった前2作のような劇的な音質の違いはありません。
個人的にはこのアルバムはCD層、もしくはSACD層の2ch再生のほうが聴いていて小気味良い感じがしますし、全体的にSACD層マルチ層よりもカチッとした響きがするような気がします。またAnaのヴォーカルも前面によりクリアに出てくる印象をCD層の再生で受けました。
このアルバムを聴いてみて改めてSACDはアコースティックな楽器の再生に強いなという印象を得ました。しかし気になるのは曲の終わり方で、シンセサイザーのデジタルな音を一気にヴォリュームダウンして切ってしまうような曲が多いのには少々頂けない感があります。

今回はちょっと辛口のレビューですが、前2作のナチュラルでアコースティックな響きのアルバムの出来が素晴らしかっただけにこのアルバムの方向性は残念で仕方ありません。これは単に編曲家兼プロデューサーであるFriedensonとCheskyの方向性の問題なのでしょうが、Anaのナチュラルさを完全に閉じ込めつまらない物にしてしまっているような気がしてなりません。
前作「Blue Bossa」のレヴューにも書きましたが、僕の大好きなAnaの音程のとり方の危うさが完全に払拭され、きちんと整理された味気ない普通のアルバムになってしまっているようで僕は余りこのアルバムに共感は出来ませんでした。
しかしトラック4の「I’m Getting Sentimental Over You」のボサノヴァアレンジははじめて聞きましたし、アルバムとしてのまとまりは決して悪い物ではありません。こういうAnaが好きな方もいると思いますので、是非購入前には試聴されてから購入される事をお勧めします。
[PR]
by buckup | 2005-08-17 09:26 | SACD。 (63) | Trackback | Comments(0)
KEF PSW2000 -Powered Subwoofer
一連のオーディオシステム新規購入計画の際一番最後に入手したのが、このガラスの天板が非常に美しいKEFのサブウーファー・PSW2000です。
c0030570_23525089.jpg
当初KHT3005を入手した際、部屋の大きさからサブウーファーは必要でないだろうと思いKHT3005のみを購入しました。その頃からセンターSPは必須という考えは固まっていましたが、サブウーファーに対する認識は非常に低い物でした。
KHT3005購入後、AURAとのコンビネーションによる音に満足していたのですが、SONYのAVアンプ・STR590で聴くSACDやアクション物のDVDを見るときに低音域に物足りなさを感じていたのは否めません。そこである日一念発起。サブウーファー入手に向けて動き出したのでした。

KEFの音に非常に満足している僕は、当然サブウーファーも迷わず同社の物を選択。当時KEFのサブウーファーのラインナップは、パワーの小さい順にPSW1000(KHT1005用)、PSW2000(KHT2005専用)、PSW2005(汎用型・KHT5005用)、PSW3000(KHT3005用)、PSW4000、5000(トップモデル)の6種があり、当然値段的にもパワー的にもうちには不必要と思われるPSW4000,5000は却下。そして同時購入はではお買い得感があるのですが、別途購入では少々割高感のあるPSW3000も熟考の結果却下。最後にはPSW2000と2500との一騎打ちとなりました。
c0030570_23534429.jpg
実は当初、前述したようにサブウーファーに対する認識の低かった僕は、一番安価で一番非力なPSW1000でも十分と思っていたのですが、僕の購入時のモットー(?)「大は小をかねる」に則り、少々大きめのものを入手する事に決めたのでした。

デザイン的に気に入っていたPSW2500購入に十中八九傾いていた時に、ふとバックパネルの接続プラグに目が止まりました。PSW2500には入力用のプラグは5,1CH専用のピンプラグ接続しかないのに気付きました。PSW2000にはその他に通常のSP用のライン入出力が付属していました。

c0030570_23544690.jpgどうせサブウーファーを使用するならAURAも繋いでしまおうと思っていた僕は、この入力系の差でPSW2000に決断したのでした。(笑)
現在はKHT2005.1のバージョンアップと共に型番もPSW2010となり、出力も250Wにアップ。次のランクのPSW2500とほぼ同等の性能を持つようになりました。PSW2000ではあったバスポートを廃止し、PSW2010では音質向上に目的から密閉式に変更。そしてこのバージョンアップに伴いPSW2500と同じように入力系はピンプラグのみの仕様に変更されました。

写真にあるようにブルーのOhelbachのバナナプラグで接続されているのが、AURAから伸びているラインです。ケーブルはvan den Hulの「The Clear Watter」、そして5,1ch用のケーブルにはAudioQuestの「G-Snake Sub」を使用しています。
c0030570_23561397.jpg
また購入当初は床に直置きしていたのですが、うちの古い床では床自体が反響版のような役目を果たしてしまいボケボケのしまりの無い低音になってしまいました。
これではとても聴けた物ではないと思い、町の石材屋へと直行。そこで35X35cm、厚さ6cmの黒い御影石を注文。通常は床材やテーブル、お墓用の注文しか来ないこのお店にいきなり日本人が現れこんな石版を注文したので、一体何に使用するのかと根掘り葉掘り聞かれて困ったのを記憶しています。
そしてこの両手でやっと持てるほどの重さの石版をサブウーファーの台座として使用。これにより大分低音の緩みは解消されました。しかしDVD鑑賞、特にバスのバランスに使用する「ロード・オブ・ザ・リングス 2つの塔」のナズグルの乗るワイバーンの独特な羽ばたき音がどうしても納得がいきませんでした。それに効果音にバスのレベルを合わせると、音楽時にはバス過多にどうしても陥り非常に難儀しました。

c0030570_23573470.jpgそこでDIYショップで購入したのが、30X30cmのコンクリート板と、同じく30X30cm厚さ2,5cmの大理石盤の2つ。これも非常に重い物でしたが(うちは3階で勿論エレベーターなど無い)、この2つの石板の効果は絶大でした。DVD鑑賞では爆発のシーンがあるごとに、まるでアミューズメントパークの体感映画のように部屋全体が揺れていたのが解消。まるで映画館のようなバランスの良い低音が出るようになりました。
また何と言ってもSACD再生時のバスの質が一気に向上しました。先日購入したセンターSP・XQ2cとのコンビネーションにより、コントラバスの音やニュアンス等がとても満足のいくなりになりました。 完全にコントロールされたバス。今の現状はそんな感じです。

サブウーファーの購入の恩恵はDVDやSACDだけでなく、CD鑑賞時のAURAにも持たされました。前述のようにコントラバスの質感の向上は勿論の事、なによりもサブウーファー使用の効果はパーカッションに持たされるように思います。
ドラムセットのバスや、オーケストラの大太鼓、そしてマリンバやヴィブラフォンなどの鍵盤楽器、そして少々マニアックになりますがピアノのサスティーンペダルの音、そしてピアノの低音域等恩恵が持たされる点を挙げていったらキリがありません。(笑)

c0030570_004218.jpgという訳で当初の認識を大いに上まるサブウーファーの効果に驚きつつも、今回の買い替えした器機の中で一番セッティングに苦労したエキプメントでもありました。
XQ2cを購入して思ったのですが、最近のKEFのSPのコンセプトは、サラウンドシステムを前提に、低音をばっさり切ったような音作りがなされているのかもしれないと感じました。というのもXQ2cも単体ではそのハイスペックな性能が十分に引き出されないようなのですが(勿論単体でも十分良い音はします)サブウーファーとのコンビネーションによって十二分にその性能を活かせるような感じがします。またKHT2005/3005もその小型なボディーからは十分な低音を再生は出来ないようですが、サブウーファーのサポートによって、十分聴くに堪える音が展開されます。
今ではうちのシステムに欠かせぬバスを担う、そして良い音環境を作り上げる上での影の力持ち的存在のサブウーファーに対する僕の認識はかなりのポジションアップとなりました。
[PR]
by buckup | 2005-08-12 23:58 | AUDIO。 (69) | Trackback | Comments(2)
MUSIC FOR SAN ROCCO:G.Gabriel -Paul McCreesh Gabriel Consort&Players
イタリアの水路とゴンドラの街ヴェニス。その水の都に建つScuola Grande di San Rocco(サン・ロッコ信者会教会)。その歴史ある教会で1995年8月に収録されたのが、このアルバム。
Gabriel Consort&Playersは古楽のオリジナル楽器を使用するイギリスを代表するグループで、このアルバムのようにアルバムタイトルにちなんだ教会での収録をすることの多い古楽アンサンブルです。

収録曲はイタリア・ルネッサンスでもおそらく一番有名であろうヴェニス派の作曲家・Giovanni Gabrieli(c.1555-1612)を中心にBartolomeo Barbarino(fl.1593-ca.1617)の曲を、まるでコンサートライブを聴いているかのようなとても旨いプログラムで最後までじっくり聞かせてくれるものです。特に僕の好きな曲の一つでもあるトラック8に収められている「Domine deus meus a 6」では素晴らしい浮遊感漂うこの曲を非常に旨く音楽的にコントロールし、男性6人による素晴らしい合唱を聞かせてくれます(唯惜しまれるのはアカペラではなくオルガンをバックに付けているところでしょうか。この曲の真髄はアカペラにあると思うのです。まぁしかし歌手にとってはオルガンがあった方が音程は取りやすいのですが。。。)
c0030570_5172441.jpg
SACDマルチ再生では、教会の素晴らしいエコーを旨く再現。これは録音のせいなのか、歌手の声質なのかは不明ですが、カウンターテノールの声質がとても硬質な響きで、時にオーバー気味の録音のように歪気味になってしまうのが気になります。
またこのアルバムは純粋な古楽のアルバムですので、マーラーの交響曲やワーグナーのオペラを聴く大音量で聴くと、音の響きや教会の美しいエコーが裏目に出て音が崩壊してしまうので要注意です。
イメージ的には、リスナーを縦長の教会の後方気味中央に配置。演奏家までの距離は10~15mと考えて、楽器やソリストの奏でる直接音を楽しむというよりは、この10~15mの離れた距離から聞こえる美しいエコーのかかった距離の全体音を楽しむというコンセプトで聴いた方がこのアルバムの意図にも沿うでしょうし、美しいマルチ再生による教会の残音を楽しめます。例えて言うなら、大味の豪快なステーキを戴くというよりは、繊細な手の込んだ小さな和菓子を時間かけながら目で楽しみながらゆっくりと戴くという楽しみ方が適したアルバムです。大音量はご法度だと思って聴いた方が音も柔らかく、硬質なカウンターテノールの声質も和らぎ耳に心地良くなります。
CD層の音質も勿論優秀ですが、このアルバムは教会の音響をそのまま部屋に持ってきたような音場再生が可能なSACDマルチ再生で聴いた方がより楽しめるような気がします。

基本的に素晴らしいオーディオ機器があると大音量で聴く事に喜びを見出しがちですが、このアルバムはまさにその反対。小音量でも楽しめる、もしくは小音量ならではの箱庭的音響を楽しむという、まさに古楽器アンサンブルならではのアルバムではないかと思います。
古楽器アンサンブルの真髄は、やはりはじめから最後まで一貫する、コントロールの良く効いた抑制された強音と染み入るような繊細な弱音にあると僕は思うので、このアルバムはそういう意味で音量の抑制の忍耐力を楽しめる(もしくは要する)まさに教会で聞くルネッサンス音楽のコンサートを忠実に体現したアルバムだと思います。
[PR]
by buckup | 2005-08-10 05:25 | SACD。 (63) | Trackback | Comments(0)
SUPER JEUWEL BOX -SACDのプラスティックケース。
今日はSACDが収められているプラスティックケースにスポットを当ててみたいと思います。
皆さんご存知のCDのプラスティックケース。ほぼ真四角の角張ったケースに折り返し部には黒いプラステックが主流でした。最近のCDはこの黒いプラスティック部分も透明にし、文字をプリントしたり、カラフルな色でお洒落さと軽やかさを演出したりと様々です。このCD用のプラスティックケース、正式にはCDジュエル・ボックスと呼ぶそうで、1980年代初頭PhilipsとPolygramが共同でデザイン・商品開発したそうです。(詳しくはこちらをクリック。英語ですがメーカーのサイトです。)

さてSACDのプラスティックケースはCDと同様の物が使用されているのでしょうか?答えはYes&Noです。大抵のSACDのケースは4隅が丸い、CDジュエルケースとは少々印象の異なるスーパー・ジュエル・ボックスと呼ばれるケースが使用されています。これは前述の同社グループが、新たなフォーマットのディスク用にデザインした物で、このケースは基本的にSACDのみに今現在使われています。
c0030570_4242280.jpg
さてCDジュエルとSACDスーパージュエルの最大の違いは4角の形状。写真を見ていただければ分かるとおり、下の角ばったCDケースに比べ、上のSACDケースの角が丸い形状がしているのが分かると思います。唯単にSACDケースは4角が丸められただけなのに、CDケースよりもエレガントな印象があります。
c0030570_4262158.jpg
また本体とカバー部を接続する部分の形状も異なります。通常のCDケースの接続部分は薄いプラスティックの板状の形状で、長く使用しているとこの薄い接続部分が折れてしまうのが難点でした。しかしSACDのケースの接続部分は写真のようにとてもマッシブで、接続部分の耐久性は格段に向上したように思います。またこの接続部分の形状に違いにより、開閉感もCDケースよりも良好です。
またディスク取り出しように、SACDのジュエルケースには、ケース内に4つのくぼみがあり、人差し指で中心を支え、親指をこのくぼみにちょこっと添えるだけで、簡単にディスクをケースから取り出し出来る事が出来ます。
c0030570_4272811.jpgc0030570_427572.jpgこの中々優秀な形状のSACD用のスーパージュエルボックス。どうも最近バージョンアップがなされたようで、ライナーノーツを入れるための”爪”の位置が変更になったようです。
古い形状の物はインデックスを挟むための爪が上下についていました(写真左)。このケースは大抵左綴じ(収納時は右綴じ)のインデックスを収めるのに少々コツがいりました。しかし新型のジュエルボックスには、この収納爪が左右に変更された為(写真右)に、以前よりも格段にインデックスの出し入れが容易になりました。
非常に小さな違いですが、ユーザーには嬉しい、痒いところに手が届くアップデートといえるでしょう。

さてこの独特な形状のスーパージュエルボックスのほかにSACDには3種類の異なるケースが存在します。
一つ目は限定版などに使用されるデジパック仕様。これは厚紙とプラスティックのディスク収納部を一体化した物で、大抵ディスク収納部はスーパージュエルボックスと同形状の4角にくぼみのあるタイプが使用されています。
c0030570_4301032.jpg
また多くのデジパック仕様のSACDには、写真のような外カバーが付属している場合が多いです。何故限定版にデジパックが多用されるのかは不明ですが、個人的にはレヴューを書く場合の写真撮影の際、プラスティックによる照り返しが無いので、撮影が容易だという点しか優位性は見つけられません。(笑)
c0030570_4312030.jpg
残りの2つは殆ど形状の違いがありません。写真上のNora Jonesの「come away with me」は、通常のCDと全く同じ形状のジュエルボックスを使用。写真下に見えるYo-Yo Maの「SOLO」は一見すると通常のCDケースと同様に見えますが、細部が少々異なるケースが使用されています。
c0030570_4323028.jpg
このMaのアルバムはSONY MUSICからリリースされているのですが、このSONYからリリースされているアルバムには前述のスーパージュエルボックスは使用しない方針のようです。しかしこのSONY MUSICからリリースされているアルバムには、ケース右上にSONYのホログラム封印が施されています。(実は結構開けずらい。。。)
c0030570_433311.jpg
また一見通常のCDケースと同じように見えるディスク収納部分には「SUPER AUDIO CD」の刻印が施されています(通常のCDにはcompact disc DIGITAL AUDIOの刻印)。非常に僅かな違いですが、SONYもSACDとCDとは差別化を図っているようです。

以上長くなりましたが、SACD鑑賞には何の関係も無い、非常にどうでも良い事をたらたらと検証してみました。普段何気なく使っている物を改めて調べてみるのも面白い物です。(笑)

追記:そういえば最近は殆ど目にすることはありませんが、以前はこのスーパージュエルボックス仕様のDVDもありました。しかしDVDに使用されるSJBは余り好きではありませんでしたねぇ。(不思議)
[PR]
by buckup | 2005-08-07 04:46 | SACD。 (63) | Trackback | Comments(0)
Love Me Tender -Barb Jungr
Hi-Fiオーディオメーカーとして唯一英国王室御用達ブランドに指定されている高級オーディオメーカー・LINN。オーディオに興味のある方なら一度は聞いた事のあるメーカー名だと思います。またこのLINNはオーディオメーカーとしてだけは無く、高音質のCDやSACD等もリリースしています。
今日紹介する、英国のシャンソニエ&Jazz歌手であるBarb JungrのこのアルバムもLINNのSACDコレクションからリリースされている一枚です。

非常に透明感と伸びのある声の持ち主であるJungrが、囁くように、時に妖しく、時に優しい独特な世界を展開する、非常に落ち着いた感のあるアルバムです。
収録曲はJazzスタンダードの「Love letter」やアルバムタイトルにもなっている「Love Me Tender」等のエルヴィスの代表作、そしてBob Dylanの「I shall Be Released」等をAdrian YorkとJonathan Cooper(両者共に演奏者としてこのアルバムにも参加)の両氏によって、シンプル且つ幻想的なアレンジがなされています。
c0030570_7243990.jpg
音質面はさすがオーディオメーカーのプロデュースするアルバム、非常にクリアでナチュラルで余分な味付けのされていない、さながら新鮮な取り立ての”刺身”のような生の素材を非常に生かしたミキシングがなされています。
SACD層マルチでは、一瞬これはSACD2chステレオ再生なのではと聴き間違えるほど、自然なミキシングがなされています。マルチ効果のためか、CD層よりも少々湿った感じの音質ですが、Jungrのヴォーカルの子音の発音などは、勿論SACD層のほうがより鮮明に生々しく聞こえます。
CD層はHDCD仕様。HDCDとは通常のCDが16bit、サンプリング周波数44.1KHzで収録されるのに対し、HDCDでは20bit、サンプリング周波数88.2KHzと通常のCDよりもよりハイスペック且つレンジの広い再生が可能となっていますが、HDCD対応のプレーヤーで無いと、通常のCDと同等の16bitでしか再生できません。
しかしこのHDCDフォーマットのおかげか、CD層の音質はSACDに肉迫するクリアさを誇っています。特に頻繁に使われる、グロッケンやチェレスタ等の金属系の楽器の音質が非常にリアルに再生されますし、SACD層に比べれば少々平面的な響きになってしまうピアノも、CD層での再生ということを考えれば非常に高音質で収録されています。SACD層との差は、やはり強音時のヴォーカルの伸びやかさの余裕や、ピアノの倍音を拾えるといった点でしょうか。この辺がSACDより劣るCD層では、この点が時にシャープに硬い音質になってしまうようです。

個人的には少々ヴィブラートがきつ過ぎる時もあるJungrのヴォーカルは聴く人によって好き嫌いの好みが分かれると思いますが、非常にクリアで落ち着いた大人のJazz、もしくは大人の子守唄という感のするアルバムです。
特にアルバムタイトルにもなっている「Love Me Tender」のアレンジは秀逸で、堂々たるピアノのシンプルなコードを基調に、Jungrが気だるく、しかし非常に情熱的に謳い込んでいる一曲です。
全体的にオルゴールのようなアレンジを多用した非常に可憐なアルバムで、夏の心地良い風の吹くロマンティクな夜や、恋人達のクリスマスシーズンにピッタリの、聴く人にとても優しいアルバムです。(う~ん、どちらかというとクリスマス向きかも。。。)
[PR]
by buckup | 2005-08-06 07:31 | SACD。 (63) | Trackback | Comments(0)
RAVEL Complete Orchestral Works -Charles Dutoit
うちは叔母がハイカラ(?)だった為か、幼少の頃から絵画展やオーケストラのコンサートに連れて行ってもらえる機会が多かったように思います。また覚えている限りでも、6歳の頃にはレコードのかけ方を覚え、叔母のシューベルトの未完成等を一人で聴いていました。多分音楽自体よりもレコードという”仕組み”と”箱から音が出る”という事に興味を持っていただけだと思いますが。。。

本格的にクラシック音楽に興味を持ち出したのは高校生の頃。それまではベートヴェンやシューベルトといったロマン派の作品にしか触れたことが無く、クラシックというのは何と退屈な物だろうと誤解していました。しかし、ある日友人が聞かしてくれたラベルのバレエ組曲「ダフニスとクロエ」を聴いた瞬間、今までに聴いた事の無いフランスの和音に触れ、何と色彩豊かな音楽なのだろうとショックを受けたのでした。そしてとりあえず何の前情報も無いままに(今も変わらず)新宿のレコード店に行き当の「ダフニスとクロエ」のCDを探しました。当然、幾つ物のレーベルから出ているポピュラーな曲なのでどれにするか迷いましたが、LONDONレーベルのものに「DIGITAL RECORDING」の文字と「LONDON PURE GOLD CD」とあるCDを見つけ、「金のCDという事は、録音も優秀に違いない。」と思い購入に至ったのが、僕が自分で始めて購入したクラシックCD「BOLERO RAVEL SPECIAL(Charles Dutoit&Oech.Symphonique de Montral)」でした(写真左下)。
c0030570_425754.jpg
収録曲はボレロ、ラ・ヴァルス(当時は非常に難解な曲でした)そしてお目当てのバレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲、そして最後に「なき王女のためのパヴァーヌ」で、特にDutoitの織り成す「ダフニス・・・」の精密なまでのオーケストレーションと色彩感、まるで目の前にその情景が見えるような「日の出」の様子等、まさに時間があればこのCDを過ごした高校生時代でした。(笑)
勿論このCDを購入後、お金に余裕があれば手当たり次第にこの「ダフニスとクロエ」が収録されたCDを購入、飽きもせずにこの曲の聴き比べ、そして各オーケストラの特徴を掴む事が出来たのもこの時期でした。
多くのクラシックファンや音楽家は、ロマン派や後期ロマン派の作品に影響されクラシック音楽に興味を持ちはじめるというパターンが普通のようですが、僕の場合まずはフランス印象派のラベル、ドビッシー、フォレー、そしてストラビンスキーやバルトークに興味を示し、20代半ばからようやくロマン派等に興味を持つようになったのでした。(そして今はさらに遡り、ルネッサンス、中世音楽・・・汗)

これが僕のクラシック遍歴ですが、特にこの記念するべき購入一枚目の「BORELO」と同じ録音がコンプレットで収録されている4枚組みCD「ラヴェル・管弦曲全集」(これは確か誕生日のプレゼントとして親から贈られた記憶があります。何と言っても当時の高校生には高い値段でしたから)の2枚は僕の音楽の好みを左右する上で非常に影響のあったCDだと思います。
特にデュトワの完璧なまでの音楽的解釈、そしてオーケストラのバランス感、抑揚、どれをとっても未だにラヴェルに関してはこの録音より優れた演奏に出会ったことはありません。

音質は典型的な80年代のLONDON・DECCAサウンド。非常に柔らかい、オーケストラの音が完全にブレンドされた音質です。CD3の組曲「クープランの墓」冒頭のオーボエの速いパッセージではキーの開閉音が旨い具合に収録されていたり、「ダフニスとクロエ」ではハープがまさにせせらぎのようにクリアに収録されているかと思えば、フルートやヴァイオリンが鳥の鳴き声のように、しかしそれがメインの旋律に溶け込むように収録されていたりと、今聴いても明らかに最優秀といえるクォリティーの録音である事は間違いないでしょう。

僕が一番気に入っているカップリングである、デュトワとモントリオール響はこの後フランス物に限らず、様々なレパートリーへと挑戦していった訳ですが、僕の知る限りどれも非常に興味深い、他とは異なる非常に繊細な録音を残してっています。
そして、ずっと僕が気になっていたデュトワの師である伝説の指揮者・シャルル・ミュンシュの演奏に最近になってやっと触れる事が出来たのでした。それも当時の新鮮さを再現したSACDとして。
このミュンシュのSACDに付いてはまた別の機会に触れたいと思います。(笑)
[PR]
by buckup | 2005-08-04 04:03 | CD。 (36) | Trackback(1) | Comments(2)


タグ
カテゴリ
最新の記事
Alvar Aalto Co..
at 2017-04-30 14:50
iittala Birds ..
at 2017-04-26 05:57
ドイツでお花見*2017
at 2017-04-26 05:21
iittala kartio..
at 2017-04-15 07:20
BANANA THINGS ..
at 2017-04-14 21:38
TOKYO*2017
at 2017-04-06 05:56
わが家のiittalaな週末..
at 2017-02-12 17:25
以前の記事
最新のコメント
検索
記事ランキング
最新のトラックバック
Flowers in a..
from colonne sun
タッツァ・ドーロ(TAZ..
from ◆イタリア料理紀行◆ dal..
Sad song, sa..
from !!!!! 大佐日報 !!!!!
Loop nano (i..
from いいタイトルが決まらない(;..
DMTECH ホームシア..
from ホームシアター
ラヴェルのボレロ考
from 鎌倉スイス日記
ハリー・グレッグソン・ウ..
from - Harry Gregso..
最近のお気に入り♪
from SとMoとLiの関係
Dianne Reeves
from 今日のアルバム(JetCast)
ROMA---コーヒー(..
from たにしの江戸参り
お気に入りブログ
このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。