160mm、120mm、95mmとLMSの基本の3種(この3種の他に多分オリジナルレプリカの超高価な145mmとミニチュアの55mmもある)の中で一番小さなフラワーベースが今日紹介する95mm。
アアルトベースの特徴的な流線型のフォルムはそのままに縮小されたのがこの95mm。テーブルにちょっと花が欲しいなという時にピッタリの、とても使い易い手のひらサイズ。
アアルトのフラワーベースというと、一番大きな160mmを目にする機会が多かったので、はじめてこのベースを見た時には「こんなに小柄で可愛らしいフラワーベースもあるんだ」と驚いたのを今でも覚えている。
分厚いガラスの質感たっぷり(ガラス好きにはたまらない)の底には、ALVAR AALTO IITTALAと彫られている。つくられた時期によってこの刻印の字体や大きさが異なる。
ちなみにこのアアルトベースはフィンランドのヘルシンキ近郊のIITTALA村にあるiittalaの工場で生産。そして同じiittalaのバードは、バードの生まれ故郷でもあるNuutajärvi(ヌータヤルヴィ)村のガラス工房でそれぞれ製造されているとの事。
日当りの良い窓辺やテーブルの上に置くと、イッタラ特有の落ち着いた赤いガラスに光が透過してとても美しい。
この95mmの常設場所であるキッチンのテーブルの上での様子。テーブルの真ん中においても決して食事の邪魔にならない絶妙のサイズ。中々この大きさの手頃で素敵なフラワーベースって見つからないので我が家では非常に重宝している。
Alvar Aalto Collection Vase 95mm red