人気ブログランキング | 話題のタグを見る

独逸より日々愛用しているお気に入りを・・・風の吹くままに、気の赴くままに。
by buck
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
Duck LOVE!!
Duck LOVE!!_c0030570_01095601.jpg
400種以上あるとされるトイッカ氏がデザインしたバードの中でも一際愛らしく、平らなクチバシが特徴的な自分的お気に入りのDuck(鴨)たち。
Duck LOVE!!_c0030570_01130015.jpg
わが家のバードコレクションの中でも特にお気に入りのグリーンの鴨家族。
Duck LOVE!!_c0030570_01163194.jpg
オスはオパールホワイトのガラスにバードの中でも珍しい明るく派手なグリーンのガラスを重ねたボディー。頭部は黒に見えるけどダークライラック。そして羽は完成当時はおそらく銀色に輝いていたであろうラスター。この羽のラスターの輝きが残っている個体もたま〜にあるけど非常に稀。
Duck LOVE!!_c0030570_01193316.jpg
メスはグリーンのボディーにダークなグリーンとラスターの典型的な羽模様。頭部はこの時代らしいライトグリーン。バード職人の技量によって羽模様の緻密さと美しさにかなりの開きがある。

一見するとトイッカ氏らしいユニークなフォルムに見えるCommon Tailだけど、毎朝の散歩で見かける川辺の鴨を観察してみると実に正確に実写的に特徴を捉えたデザインなのに驚かされる。
横から見るとバードにしては珍しく首の付け根部分が斜めに押し付けられたように見えるけど、実際の鴨もボディーに対し媚の付け根にはこんな感じに斜めのラインになっているのが伺える。
Duck LOVE!!_c0030570_01350781.jpg
メスもオス同様、製作当時は羽模様全体にラスターがのっていたようだけど、経年劣化なのか年月と共にラスターの輝きが失われてしまった個体が殆ど。たま〜にこの写真のようにラスターの輝きが残っている個体を見かける事も。
Duck LOVE!!_c0030570_01375668.jpg
鴨家族の中でも一番見つけ辛いのが小さなコガモ・Baby Common。見つけるのが難しい理由は2004年の一年間だけ作られたモデルなので親ガモたちに比べて圧倒的に個体数が少ない為。
コガモは父鳥と同じ明るいグリーンのボディーに母鳥と同じライトグリーンの頭部にラスターのスポットが入る。ちなみにバード本には"Green with dark spots, clea head, lustre beak"とあるけどこれは間違い。バード本の仕様のようなBaby Commonは見かけた事がない(バード本にはしばしば誤情報があるのは有名)。
Duck LOVE!!_c0030570_01412310.jpg
Common Tailからインスピレーションを受けてアメリカのガラスミュージアムの2018年の実演販売のために作られたのがこの2羽。
毎年恒例となっているアメリカのガラスミュージアムで実演販売される鳥たちを転売ヤーや個人ネットショップ等では試作品や一点物レアモデルと称して法外な高額で売りに出されているけど、実際には毎年イッタラの鳥職人さんたち(大抵は2名)がアメリカに招かれ、普段作っているバードや観衆からリクエストのあったバードをその場のガラス材料と窯を使用して職人さんたちのインスピレーションによって作られる、自分的にはオイバ・トイッカ氏自身がガラス職人さんたちとデザインして色を決めた「BIrds of Toika」とは一線を画す、バード職人さんたちのインスピレーションによる「トイッカデザイン」のバードたちだと思っている(ヌータヤルヴィやイッタラの工場で作られたトイッカ氏監修の試作品とは完全に異なる)。
Duck LOVE!!_c0030570_01483483.jpg
赤茶のボディーに緑色のスポットの入った油絵のような発色の羽模様。頭部と背中は鏡面のラスター。光の透過具合によってかなり見た目の印象を変える、通常のバードのラインナップでは見られない色使いと発色のバード。
Duck LOVE!!_c0030570_01505516.jpg
メスはオリジナルのCommon Tail同様、緻密な羽模様(模様の入り方は異なる)が特徴的なグレーのガラスのボディーとバトラー&ウェイターで使われた燻し銀のような艶消しラスターの頭部を持つ。
Duck LOVE!!_c0030570_01530182.jpg
Duck LOVE!!_c0030570_01530905.jpg
光の透過具合によってこれ程ボディーの発色、質感、雰囲気を変えるバードも珍しい。特にボディー全体に金属的な輝きを帯びるラスターのかかった不透明に見えるメスのボディが光を透過してグレー(サンド)に輝くとは思いも寄らなかった。この一般的なBirds of Toikkaではあり得ない仕様や発色がアメリカのミュージアムで作られる即販売品の面白さ。
Duck LOVE!!_c0030570_01563181.jpg
ライトブルーのクチバシにダークなラスターでラッピングされた茶色のボディー。そして何よりもピンと上に跳ね上がった非常に特徴的な尾を持つこの鴨は上の鴨のペア同様アメリカのガラスミュージアムの為のアニュアルバードとしてイッタラで製作され300体限定でアメリカで販売されたRuddy Duck。
Duck LOVE!!_c0030570_02011578.jpg
昨年復刻されスコープでも販売された巨大なクチバシが特徴的なKinfisherもガラスミュージアムの為に作られたバード。トイッカ氏がまだ元気だった頃は御大自らアメリカに出向き職人さんや博物館員の人たちとの協議の上、次の年のアニュアルバードを決めていたよう。
このRuddy Duckも2015年の段階で既に決まっていて、あまりに特徴的すぎるこの鴨をどうバード化するのだろうと思っていたけど、実際に出来上がったRuddy Duckは見事に実在する鳥の特徴を非常に的確に捉えた写実的なデザインに驚いたことを今でも鮮明に覚えている。
Duck LOVE!!_c0030570_02070264.jpg
非常にダークな発色のボディーカラーの為見た目はとても地味だけど、写実的なそのデザインと色使いがお気に入りな一羽。
Duck LOVE!!_c0030570_02081716.jpg
Duckとは全く関係のないように思える鮮やかな黄色のボディーを持つYellow grouse。実はこのバード、試作の段階ではDuckのボディーだったのが興味深い。この配色は鴨よりも本採用された雷鳥の方が確かにあっているなと鮮やかな黄色いボディーの試作鴨を見て思ったのも今では遠い思い出。
Duck LOVE!!_c0030570_02120413.jpg
ちなみに鴨というと首のないコチラを思い浮かべるバードファンも多いかもしれないけど、首のないフォルムはDuckでは無くEiderと表記され区別されているのが興味深い。
Duck LOVE!!_c0030570_02365672.jpg
平なクチバシを持つのは鴨系のバードだけだと思いがちだけど、実はSwanも平らなクチバシを持つ。
Duck LOVE!!_c0030570_02421879.jpg
Swanのクチバシは平らだけど、鴨系よりも長く長方形では無く台形に近いカットになっているのが特徴。
Duck LOVE!!_c0030570_08081490.jpg
つらつらつらっと大好きな鴨系バードを紹介してみたけれど、実はその名もズバリ「Duck」の名を持つバードも存在。特に入手し難いバードってわけじゃないけど、未だ縁が無く未入手。
Duckはメスのバリエーションが多くバード好きには面白い作りとなってるのでいつか入手して検証してみたいと思っている。

by buckup | 2019-09-16 03:16 | Favorite。(293) | Comments(2)
Commented by 似非子 at 2019-09-24 22:08 x
あまり動物観察しないわたくしなので
buckさんちの鴨をみて、
へーー、鴨って意外と首が太いんだな。と、感心してしまいました。
トイッカ氏の観察眼に脱帽です。
Commented by buckup at 2019-09-25 06:30
所謂家畜でダウンなんかに使うガチョウはかなり首が長くて細いんだけど、Duck、鴨は結構力強い太めな首。とはいうものの、実際の鴨の首もここまで太くはないんだけど、首と胴の付け根の斜めのラインは本当によく特徴を捉えているなぁと感心。朝の散歩の際によく見かけるHeron(サギ)も鶴のような長い首を持つ鳥だけど、首を折り畳み水辺に佇む様はトイッカ氏のHeronそのもの。トイッカ氏の作り出した写実系のバードってシンプルなデザインなのによく鳥の特徴を捉えた素晴らしいデザインなんだと驚かされます。
<< MAGIS LINNUT -P... 新年のバードたち*2019 >>


タグ
カテゴリ
最新の記事
一点モノの価値
at 2022-11-01 21:19
クリスマスなリビング*2021
at 2021-12-30 23:03
クリスマスディナー*2021
at 2021-12-30 22:27
わが家の鉄とガラスとキャンド..
at 2021-12-28 22:05
Emil Schalling..
at 2021-12-28 21:29
新年のバードたち*2021
at 2021-01-10 04:59
クリスマスなリビング*2020
at 2020-12-28 19:41
以前の記事
2022年 11月
2021年 12月
2021年 01月
2020年 12月
2019年 09月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 09月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 04月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2009年 03月
2009年 02月
2008年 07月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 02月
2007年 10月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 04月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
最新のコメント
検索
記事ランキング
最新のトラックバック
その他のジャンル
お気に入りブログ
このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。