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独逸より日々愛用しているお気に入りを・・・風の吹くままに、気の赴くままに。
by buckup
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SHINE -Joni Mitchel
僕の大好きなJoniの最新アルバム「SHINE」が9月の終わりにリリースされてから既に5ヶ月。今でも何故かこのアルバムは僕に訴えかけ続ける不思議な存在感と後味のあるアルバムである。

2002年に発表された「TRAVELOGUE」(僕に一番好きなアルバム)を最後に引退宣言をしたJoniが、5年ぶりに発表したこのアルバムを初めて聴いた時の印象は今でも忘れられない。
それは「このアルバムを彼女はリリースせずにはいられなかったんだろうな。」ということ。
なぜそんな事を感じたのかというと、このアルバム全体からまるでJoni自身の個人的な近況報告を綴った彼女の叫びというかメッセージがじわじわと曲間から滲み出しているように僕は感じるからだろうか?
彼女の歌とピアノを中心として、必要最小限のアーティストと最小限の装備&構成でまるで自宅で録音したような、彼女一人による彼女が作る個人的な手作りのようなアルバム構成と響き。そしてそこから聴こえて来るのは、このアルバムをはけ口としなければいけなかった、Joni自身と5年という歳月の間に変わってしまった世界への憂いとメッセージのようなものを僕はこのアルバムから感じ取る事が出来る。
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冒頭のインストルメンタルな「One Week Last Summer」は、全体に起伏に欠けるこのアルバムのテーマともいえ、この曲をベースとして、まるでその後に続く曲がこのテーマのバリエーションであるが如くにこのアルバムが展開されていっているのがこの後に続くナンバーを聴くとわかると思う。

ライナーノーツにも彼女自身が書いているように「昨年の夏のある一週間」に突然としてこのメロディーが彼女に沸き立ち、それが形と成ったのがこの曲であり、このアルバムのようである。
全体を通して前作の「TRAVELOGUE」よりも声の勢いも伸びも衰えてしまったように感じるが、このアルバムではそれは全然問題にならないと思う。そして彼女の頭の中で鳴り響くのは、やはり前作同様オーケストラの重厚な響きのようだけれども、今作ではあえてオーケストラパートをシンセサイザーで、そしてリズムの要のドラムすらも打込みで済ませているところから、今作では本当に最小要員でアルバムを完成してしまいたかった彼女の心情が伺える。

音質は前述した通り自宅録音のような感じの、デッドな環境の特筆するところの無いごく普通な感じ。とはいえ、Joniの弾くピアノの質感やBob Sheppardの吹くSaxなどは、CDながらも非常にクリアでリアルに録音されている。

アルバム全体としては、非常に落ち着いた気分で聴けるしっかりとした構成となっているものの、最後の「If」で本当の彼女らしさが伝わって来るという、少々物足りないような感じもしないではない。
しかし3曲目の「If I had a Heat」で「Our lovery sky」と歌う彼女の憂いのこもった歌声や、彼女自身の名曲「Sex Kills」の流れを汲む「 If」での颯爽とした彼女らしい切れの良い歌声を聞いていると、それだけでも満足出来てしまう一聴の価値のあるアルバムなのではないかと僕は思う。
by buckup | 2008-02-12 16:05 | CD。 (36) | Trackback | Comments(0)
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