独逸より日々愛用しているお気に入りを・・・風の吹くままに、気の赴くままに。
by buckup
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KINGDOM OF HEAVEN -Harry Gregson-Williams
先日、ドイツ人の親友と久しぶりに映画を見に行きました。勿論男供で見る映画は甘いラブストーリー等ではなくSFか歴史物(こういうのが好きな女性は余りいないようで。。。)。当初はスターウォーズ・エピソード3を見る予定でしたが、すでに友人は鑑賞済みだったのでパス(余り良くなかったようです。親友談)。という訳で予てより二人とも興味のあったオルランド・ブルーム主演の歴史大作「KINGDOM OF HEAVEN」を鑑賞する事になりました。
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この映画、前評判は余りパッとせず、また最近の歴史スペクタルもののこけっぷりから(トロイ、キング・アーサー、アレキサンダ-・・・)この映画も鑑賞前は少々の不安がありましたが、2時間以上の長い映画にも拘らず最後まで飽きる事無く、予想に反し非常に楽しめました。
その理由にまず音楽が非常に良かった事。これは僕にとって非常に重要なポイントです。そしてキリスト教国であるエルサレム王国とイスラム教国の争いを描いた話にも拘らず、ストーリーが勧善懲悪のキリスト教国側のみのワンサイド・ストーリーではなく、どちらの国の視点からもフェアーに描かれていた点が非常に気に入りました。もちろんストーリーに付随するディテールもしっかりとその時代のものが考慮されており、突拍子も無い非現実的ではない設定が無かった事も僕が気に入った大きな点でもありました。

このストーリーに叶ったディテールと言う点は音楽にも反映されており、基本的なトーンはシンプルな中世音楽、グレゴリア聖歌(ギリシャ正教を代表とする東方キリスト教の楽曲は基本的に楽器伴奏を含まないコーラスのみによるもの)、そして映画の舞台であるエルサレムを中心としたアラブ音楽をベースに、それらを旨く現代風に、この映画にピッタリ沿うイメージに仕上げられています。

映画のサウンドトラックであるこのCD、音のクオリティーはサウンドトラックCDの例に漏れず非常に高く、またダイナミックレンジも非常に広く録られているようです。
要所要所で使用されるコーラスの澄んだ声、そして戦争シーンや緊張した場面で用いられる低音の良く効いたパーカッション。そしてアラブ情緒たっぷりの独特な音のオリエンタルな楽器類を多用し、映画のサウンドトラックというだけではなく、一つの独立したアルバムとしても非常に楽しめるまとまりのある仕上げとなっています。
僕自身サウンドトラックを購入する事は余り無いのですが、このCDは映画を鑑賞している時にすでに購入を決めていました。(笑)
というのも前述のように、とても時代背景を考慮された作曲がなされており、また僕個人がとても好きな中世音楽的エッセンスを含んだ音構成に共感してしまったからだと思います。

大掛かりで派手な延々と続く戦闘シーンを期待していくと肩透かしを食らうかもしれませんが、歴史のワンシーン、どのようにして戦争は起こり、民衆の先頭に立つ指導者達はどのように対処するのかという人間ドラマを主軸としてみると、ストーリが中々深く掘り下げられてある映画なので楽しめるかと思います。
最後に一つ、このアルバム折角SONYMUSICが発売しているのですから、このようなアルバムこそSACDマルチ/ハイバード等でリリースして欲しかったものです。
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by buckup | 2005-05-30 22:32 | CD。 (36) | Trackback(1) | Comments(1)
KEF HTS-2001 -KHT2005/3005専用スタンド
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2週間前の日曜日、朝起きてみるとリビングに置いてある僕のお気に入りのSPであるKEF KHT3005の正面向かって右側のSPが、あたかも息を引き取ってしまったかの如くウファーを上向きにして静かに首を後ろにもたげるという、いつもとは明らかに違う姿を発見しました。発見時には幸い2kgもあるSPは落下せず大事に至らなかったわけですが、SPに触れると写真の如くSPとスタンドを繋ぐ首の部分が簡単に折れてしまいました。

c0030570_013553.jpg本来は右の写真のような形状でSPを支えているこのスタンドですが、まさかジョイント部である首の部分が折れてしまうとは思いませんでした。
という訳で新しいスタンドが届くまで、従来のスタンドである”足”を付けて、テレビの隣に直置きにしてみたのですが、音質の余りの低下に僕は唖然としてしまいました。
まず締まりのあった低音がボワボワになってしまい、まずはサブ・ウーファーのレベルをいつもの半分以下に設定。しかしそれでも低音にいつもの切れはありません。そしてそれに伴いハイハットの切れも無くなり、かなり安っぽい響きになってしまいました。
SACD鑑賞時もいつもの空間を包むような独特な感じは無くなり、リスニングポジションの前に浮かぶように再生されていた音がすべて平面に引っ込んでしまいました。

c0030570_6332473.jpgこのKHT2005/3005専用のスタンドであるHTS-2001は見た目はいわゆるマイクスタンドのようですが、丸い台座の部分の中にはおよそ5kg程の鉄製の円盤状の重り(?)が収まっています。これにより一見華奢なスタンドは非常に安定しており、音楽鑑賞と共に生ずる振動なども抑えられるようです。

今回専用スタンドから直置きに変更してみて感じた事は、さすが純正専用スタンドを謳うだけはあり、このスタンドを使用する事により卵型の小さな愛らしいスピーカーのポテンシャルを十二分に引き出せるように設計されているのではないかという事です。もしもKHT2005/3005を愛用されていて、まだこのスタンドを試された事のない方には絶対にお勧めです。
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専用スタンドを使用していたときには気付かなかった不具合が一つ。それは写真のような形状のWBTのバナナが通常通りには使用できないということです。

c0030570_6362427.jpg通常形状のバナナ・プラグは問題なく使用できますが、このWBTのようなL型形状だとSPと台座の間の空間が十分でない為、斜めに挿さないと使用することが出来ません。
これは普段使用している時には気付かなかった専用スタンドの利点で、壊れてみてはじめて確認する事が出来ました。(笑)

SP直置きによる目に余る(耳に余る?)音質の低下に我慢できず、スタンドが壊れてしまった次の日には新しいスタンドを注文したのですがまだ届きません。はやくいつもの状態に戻し、またストレス無くDVD&音楽鑑賞を楽しみたいものです。
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by buckup | 2005-05-28 00:48 | AUDIO。 (69) | Trackback | Comments(0)
studio150 -Paul Weller
このアルバムに関する何の前情報も、Paul Wellerについての情報も無く(恥ずかしながらこのアルバム購入まで彼を知りませんでした。汗)いつもの如くAmazonで試聴し、気にいって即クリック。そしてこのレビューを書くためにこのWellerについて調べてみると・・・なんとその筋では知らない人はいない程の大ベテランだという事がわかりました。
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デビューは僕が生まれた頃。そして常にロックの最前線をリードしてきたWeller。このアルバムでボブ・ディラン、ティム・ハーディンといったロック系に余り詳しくない僕でも知っているミュージシャン達の名曲を集めた、彼自身のチョイスによるカバーアルバムです。カバーの元曲を知らない僕にはどれも彼自身のオリジナルといってもわからないほど見事に、すべての曲を彼自身の音楽としてものにしています。

CD層2chの音質は余り特筆する事のない極普通の音質のアルバムですが、ギターの音はかなりクリアに録音されています。
SACD層のマルチ再生では、冒頭の渋いデイストーションのかかったエレキギターのアルペジオの存在感自体がすでにCD層とは比べ物にならず、それに付随するドラムの躍動感もアップ。これはエレキギターを前後のSPに配置し、ドラム&ベース・ヴォーカルを前面に配置したミキシングの為に、特にエレキギターの音が前後のSPの中心を浮くような仕組みになっているからかもしれません。
マルチ再生とはいっても、特に派手な演出は無く、非常に整理されたクリーンなミキシングが施されており、要所要所で旨い具合にサラウンド間を生かしている渋いサラウンド効果が、彼の渋いロックにピッタリです。

Paul Wellerが大物ミュージシャンという事も知らずに購入したこのアルバムですが、彼の繰り広げるとても渋い、年季の入ったビシッと筋の通っているようなスタイルが非常に気にいりました。
個人的にはこのSACD、決して派手ではないけれどもマルチチャンネルの効果を非常に旨く生かした秀作だと思います。
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by buckup | 2005-05-26 09:15 | SACD。 (63) | Trackback | Comments(0)
come away with me -Norah Jones
すでに多くの音楽&オーディオ愛好家によって語り尽くされた感のあるこのアルバム。勿論世界的に大ヒットしたアルバムで、収録されている曲・録音すべてにおいて非の打ち所の無い、2004年を代表するアルバムといえるでしょう。
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僕もこのアルバムはCDで持っていたのですが、リンクを張らせて戴いている”THE SACD REVIEW”さんのこのSACD盤についての記事を読み、これは是非聴いてみなくてはと思い、なんと次の週末には購入していました。(笑)
sacd_reviewさんのレヴューにもあるとおり、SACDの音質はそれ自体の音質の良いCDよりも上で、特にボリュームを上げて聴いた時の音の解像度は格段に上のような気がします。また独特な声質のNorahのヴォーカルはCDに比べ伸びがよく、Norah独特のパンチの効いたアクセントや高音の伸びの良さがさらにリアルに再生されるようになります。

SACD層のマルチチャンネル再生では、マルチチャンネルの特性を生かした凝った演出は無く、極自然にリスナーを包み込むような、どちらかというとクラシック・アルバム的な自然なアコースティクを基調としたミキシングとなっています。基本的には音質的に定評のあるこのアルバムのCD2chミキシングと変わりの無い、極自然なマルチチャンネル再生ですが、トラック9の「I’ve got to see you again」でオブリガート的に使用されているヴァイオリンの音などは、勿論前2ch主体の音編成にも拘らず、ヴァイオリンの音が丁度リスナーの目の前を宙に浮くような感じで再生されます。

これはもう僕の使用している機種の問題なのでしょうが、AURAで聴くCD版のこのアルバムはどちらかというと、レコードのようなアナログ的なとても暖かい音で再生されるのですが、SONY製品によるSACD再生では、とても解像度の高い、まるですべての楽器の細部までアナリーゼ出来るようなデジタル的且つモニター的な再生になるのが印象的でした。
勿論どちらにもそれぞれの良さがあるのは変わりませんが、もしもAURAによるマルチ再生などが叶うものなら、それはとっても興味深い音になるのではないかという邪推を誘う、僕にとっては非常に危険な一枚となったSACDでした。(笑)
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by buckup | 2005-05-24 02:41 | SACD。 (63) | Trackback | Comments(2)
Legend -AURA VA40
先週購入したAURAが発表した一番目のプリメインアンプ・VA40が、AURAの生まれ故郷イギリスから先日届きました。
購入先はいつもお世話になっているAURAを専門に扱っているディーラーさん。今回のVA40はオーディオ機器ではすでにヴィンテージの域に入るものなので、さすがにデッドストックという訳には行きませんが中々のコンディションです。

フロントパネルには目立った傷は無く、フロントパネル左側上部のリム部分の塗装が少々剥げている程度。アンプ自体のコンディションは素晴らしく、1989年製造のものとは思えないとても瑞々しいフレッシュな音がします。
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今回VA40の購入に至った理由は、予てから考えていた寝室に設置する為のサブシステムの構築のメインとしてです。AURA VA100LSの音にすっかり参ってしまった僕は、以前からAURAの伝説的モデル・VA40の音を是非とも聴きたいと思っていたのも事実です。そんな矢先にいつものディーラーさんから旨い具合にこのVA40を譲って頂く事が出来ました。驚くべきはそのサウンドですが、これは後ほど詳しく紹介したいと思います。

寝室用のサブシステムにはこのVA40をメインに、SONYのSACDプレーヤー・SCD-XB790、スピーカーは試聴していないのでまだ確定ではないですが、愛らしいスタイルが特徴のScandynaのMinipodを考えています。
CDプレーヤーは勿論僕のお気に入りのメディアであるSACD再生可能のもので、余り高価でないのが条件。という事で無難にSONYのSCD-XB790QSをチョイス。SACDのマルチ再生が好きな僕ですが、さすがに寝室でマルチ再生は大げさなので2ch再生を考えています。
そしてスピーカーはAURAと相性の良いといわれているB&Wのユニットを使用していて、KEFのように威圧感の無いスピーカーらしからぬ外見のMinipodを考えていますが、音質の好き嫌いによってはメイン同様のKEF・KHT2005を使用するかもしれません。
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ここ2~3日は先に届いたVA40試聴のためにうちのリビングはスタジオの如く幾つものケーブルが這い回る始末。しかしVA40の試聴も今日で終了。これからはこの素晴らしいアンプに合うスピーカーを探したいと思います。
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by buckup | 2005-05-21 04:29 | AUDIO。 (69) | Trackback | Comments(0)
CANCIONERO -The Dufay Collective
「CANCIONERO -Music for Spanish Court 1470-1520」と題されたこのアルバムはイギリスの古楽器アンサンブル・The Dufay Collectiveの7枚目のアルバムで、グラミー賞ノミネート、CMA/WQXRレコード賞優勝、グラムフォンマガジンのDISC OF THE YEARに輝くなど高い評価を受けているアルバムです。
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アルバムは副題にもあるように1470~1520に作曲されたスペインの作品が収録されており、大まかに別けると、Shawm・Sackbut・Bombardによるカペラミュージック、Violによるアンサンブル、VoiceとLuteによるリード、そしてチェンバロ・リュートやフルートによるソロの4種の編成で録音されています。
日本では耳慣れないカペラミュージック編成とは、この時代の主に宮廷バルコニーや塔の上で演奏された編成で、他の3つの編成に比べると大音量の出る楽器が使用されています。
Violによるアンサンブルやヴォーカルを含む編成のものは、宮廷内や教会での演奏を主とし、チェンバロのソロは宮廷での演奏を主としていました。

アルバムに収録されている曲は非常にバラエティーに富んでおり、アップテンポの曲の後にはスローテンポの曲が配置してあったり、カペラミュージックの後には静かなリュートによるソロが来りととても聴きやすいプログラムとなっています。
音質は非常にナチュラル且つ高音質。CDながらリュートやバロックギターの弦を弾くニュアンスや、非常にクリアで柔らかい声質のVivien Ellisの息遣いなどもとてもよく再現されています。

僕がこのアルバムの中で一番好きな曲は、トラック11に収められている「Prelude:Ay triste que vengo」で、スペインらしい情熱と哀愁が込められた、メランコリックでシンプルな曲をVivien Ellisが静かに熱唱しています。
収録されている曲はどれもシンプル。仕事の後の疲れた体と頭を癒してくれる、そんなアルバムです。
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by buckup | 2005-05-20 00:24 | CD。 (36) | Trackback | Comments(2)
the quality of the material
今日は久しぶりに時計のお話。

忙しかった4月とは裏腹にのんびり日程の5月。特に今週は月曜日が祝日(聖霊降臨祭)だった事もありとてもゆったりとした毎日を送っています。
という事で今日は久しぶりの時計コレクションの点検。ここ1年程は殆ど新しい時計を入手しなかったものの、それでもコレクションの数は両手の指の数を上回るもの。そんな決して少ない数の時計を一つ一つ手に取り、ゼンマイを巻き上げ、それぞれの時計の状態をチェックしてみました。

OHが必要な時計3本。バッテリー交換が必要な時計2本。要レストアが一本。あとは殆どの時計が調子良く時を刻んでいました。(ほっ)
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ここ2ヶ月ほどはずっとスピードマスター・プロ「ミッションズ」をメインに、Seamaster120やInvictaをたま~に使用。出際に時間が無い場合にはバッテリー駆動の音叉時計・Geneveを使用。それ以外の時計は保管箱で休眠という状態でした。
以前時計仲間のユニティさんが仰られていたように、実は僕自身も時計は3本もあれば本当は足りるのです。
フォーマルな場に必要なエレガントな時計、普段使用するクロノグラフ、そしてスポーツ時や旅行の時にも気兼ね無く使用できる防水時計。この3本あれば事足りるのですが、そこは時計収集趣味者の悲しい性。そういうわけには行かないのが現状です。(汗)

閑話休題。そんな訳で今日チェックした僕のコレクションの時計の中には新しいバンドが必要な時計が幾つか。その中でも写真のNIVADA・Aviatorには長らくバンドを付けていない状態だったので、罪滅ぼしも兼ねて今週中に是非新しい革バンドをこの時計に奢りたいと思います。
4月のBaselworldで時計革バンドの重要さを再確認。果たしてこの時計にはどんな革バンドが合うでしょうか?無難な厚手の黒?スポティーな装いのケプラー?お洒落なキャメル色のバンドも似合いそう。それに今年の流行色であるオレンジの革バンドも気になります。(派手すぎかな?)

さてさて、後日この時計に似合うバンドが見つかったら是非またこちらで紹介したいと思います。
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by buckup | 2005-05-19 06:24 | 時計。 (17) | Trackback | Comments(2)
something cool -Tierney Sutton
以前紹介したスローテンポのムードたっぷりのバラードメインのSuttonのアルバム「DANCING IN THE DARK」とは対照的に、アルバムタイトル通りのクールな印象のスロー&アップテンポの曲を旨く取り混ぜたこのアルバムは2002年にリリース、2003年7月にSACDとして発売されました。
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TELARCのJazz録音は個人的には非常に好きで、このアルバムに限らずとてもクリアで臨場感たっぷりの優秀な録音が多いように思えます。

CD層の2ch再生は、決してSACD層に劣らない非常に優秀な録音で、Suttonのヴォーカルがしっかりと前面に押し出され、彼女の優しい玉のようなヴォーカルに寄り添うようにサポートするChristian Jacobのピアノがとても秀逸です。
SACDマルチ再生ではこの優秀なCD層の録音に基づき、自然に音が広がるような非常にナチュラルなミキシングが成されています。

このCDのような優秀な録音とSACD層とを比べてみて思うのは、SACDのマルチチャンネルによるナチュラルな再生というのは、苦労してCD+アンプ+SPのセッティングがしっかりと決まった状態の生々しい2chCD再生音をいとも簡単に、5本のSPによって擬似的に作り出してしまうのではないかという事です。
特にこのアルバムのようにヴォーカル・ピアノ・ベース・ドラムといった小さな編成のJazz録音ではそれが顕著な気がします。
ハイエンド・ピュアオーディオと呼ばれる、超高級オーディオ機器による素晴らしい2ch再生の疑似体験。SACDマルチチャンネル再生では僕の使用しているような中堅の機器でさえも、その擬似体験を容易に可能にしてしまうような気がします。
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by buckup | 2005-05-17 19:56 | SACD。 (63) | Trackback | Comments(0)
sanctfied SHELLS -Steve Turre
法螺貝を演奏する?法螺貝といえばまず真っ先に思い浮かぶのが、海辺で吹く”ブフォ~”という何とも形容しがたい音楽性のかけらも無い無粋な音ではないでしょうか。そんな一般では楽器として認知されていない法螺貝を見事なまでに楽器として演奏しているのが、このニューヨークを拠点として活躍する僕の一番のお気に入りのJazzトロンボーン奏者、Steve Turre。
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勿論Jazzトロンボーン奏者が演奏する法螺貝のジャンルはJazz。
法螺貝でJazzなんて普通では想像もつかないと思いますが、これがとても良い感じなのです。果たして法螺貝の音とは?これはもう聴いていただくしか無いのですが、あえて形容するなら”パンフルート”のように柔らかい音で”人の声”のような柔軟性があり”トロンボーン”のようにポルタメントも容易にこなしてしまう不思議な音なのです。
Shellを演奏するのはTurreを含む基本的に3人の著名なJazzトロンボニスト達。Turreの古くからの盟友であるRobin Eubanksにラテン・アフロバンドなどを中心に活躍するReynaldo Jorgeの3人。その法螺貝にフューチャーされるのはDizzy Gillespie(Trp)やAndy Gonzalez(Bass)といった超一流のJazz men達に加えTreeの実の母であるCarmen Turreも見事なスパニッシュ・カスタネットを披露しています。

アルバムに収録されている曲はラテンやアフロの要素を多用に含む曲が多く、中にはトラック6の「beautiful india」のような瞑想にも使えるような曲も収録。特にこのトラックのtabla(ウィンドチャイム)の音は非常に生々しくエキゾチックでそれに絡むshellの音がとてもオリエンタルな雰囲気を醸し出します。
「sanctifified(神聖にされた;聖者ぶった)」のアルバムタイトルどおりの神聖なる法螺貝の饗宴。夏に向けてのこれからの季節にピッタリの一枚です。(笑)
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by buckup | 2005-05-15 07:37 | CD。 (36) | Trackback | Comments(0)
SONY STR-DB790
AV買い替えの手始めとして、まずはSACD/DVDプレーヤーを入手。サラウンドシステムの要、KEFの5.1ch用SPも揃った。そして最後に購入したのが、このSONYのAVアンプ・STR-DB790。
まず一番最初に気に入ったのが、そのシンプルでちょっとレトロな外見。最近のAVアンプが何だかゴテゴテした未来志向(?)のデザインに対し、このAVアンプのすっきりとした、何処と無く懐かしいフロントパネルにまず惹かれました。そして映像系はすべてSONYという利点。
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SACD/DVDプレーヤー&テレビ共にSONY製品を使用する僕としては、とにかく使い勝手が良いです。というのも、AV機器が増えるとテーブルの上にも必然的にリモコンが増殖していきます。しかし映像系がすべてSONYという事は、システムの中核をなすAVレシーバーのリモコンですべての機器の操作が出来るという魅力がありました。
勿論最近の学習リモコンや他社のリモコンにも主要メーカーのリモート・コードがインプットされていますが、すべての機器が同じメーカー製の場合、コード入力の手間などの面倒なく簡単に一つのリモコンで操作できる点が無精者の僕にはピッタリでした。

そしてAVシステムにSACDの導入を考えていた僕としては、SONYがSACD推進のメインメーカーという点も大きなポイントでした。
このSTR-DB790には通常のCD/SACDモードのほかに”MULTI CH”のというモードがあります。これはその名のとおりSACDの”マルチチャンネル”に対応したもので、このモードを使用することで、はじめてSACDマルチチャンネルの高音質を楽しむ事が出来ます。ちなみにこのマルチチャンネルモードにはアンプ本体付属のイコライザー機能は作動しない仕組みになっていますが、かえってこれによりナチュラルなSACDの音が楽しめるようになっているようです。
一つ残念な事は、このモードへの切り替えはアンプ本体では出来ず、リモコンでしか切り替えが出来ません。購入半年後にリリースされたDB790の後継モデル、DB795ではアンプ本体にこの”MULTI CH”切り替えボタンが追加されています。

c0030570_1852275.jpgもっぱらのDVD鑑賞には何ら支障の無い(というか、このクラスにしては非常に優秀な評価を受けている)このAVアンプも、音楽鑑賞には余り向かないようです。
僕の感想としては、CDモードでは非常に平らな薄っぺらい非常につまらない音でしかCDを再生することしか出来ませんが、前述のマルチチャンネル・モードから再生すると幾分音質的に改善され、BGM的に流す分には問題無く鳴ります。
AURAが弾けるような元気さと素晴らしい解像度で音楽の楽しさを再確認させてくれるのに対し、このSTR-DB790は幾分無機質な、モニター的再生もしくは非常に抑制された冷静な優等生的な鳴り方がするように感じられます。

SP出力は6X100wという事ですが、SACDで聴くクラシックやDVD鑑賞の際には幾分力不足の感があります。これらはやはりさらに上のクラスのAVアンプを使用しなくては解決されないのでしょう。
ドイツAV・AUDIO関連各誌で非常に良い評価を得ているこのモデル。このクラスにしては確かにバランスの良く取れた優れたAVアンプだと思います。特にSACD鑑賞エントリーアンプとしては悪くない選択だと思います。

今回このDB790の購入にあたり、AVアンプの選択というのは個人的にはソファーベッドを選ぶような難しさがあるように感じました。すわり心地が良くデザインの良いソファーやベッドは探せば意外と直ぐに自分の気に入るものが見つかりますが、同時にこの2つを兼用するソファーベッドは中々良いものが見つかりません。すわり心地が良くデザインも良くベッドとしての機能も十分なものはやはりそれなりの対価を払わなくてはいけません。AVアンプも様々な機能を一つにまとめたアンプだけに、良いものにはそれなりの対価が必要なようです。
最後になりましたが、FMラジオの音の良さにも非常に驚かされたAVアンプです。


SONY STR-DB790
c0030570_18364698.jpg6.1 Decoder mit Cinema Studio A/B/C-EX-Mode
Dolby Digital Decoder
Dolby Pro Logic II - Decoder
DTS-ES/DTS NEO:6/ DTS 96/24 - Decoder
6.1 Decoder mit Cinema Studio A/B/C-EX-Mode
Digital Cinema Sound (DCS)

7 Sound Field Programme  32 Bit Full DSP
2x 100Watt RMS (Stereo) an 8 Ohm  6x 100Watt RMS (Surround) an 8 Ohm  8/4 Ohm Umschalter
3 Videoeingänge / 1 Videoausgänge 2 Komponenteneingänge und 1 Komponentenausgang 1 FBAS Monitorausgang  Control A1 II Anschluss 4 optische Digitaleingänge davon 1 opt. Frontdigitaleingang
1 koaxialer Digitaleingang  5.1 Multichannel Eingang
1 optischer Digitalausgang  1 Subwoofer Cinchanschluss
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by buckup | 2005-05-13 18:58 | AUDIO。 (69) | Trackback(1) | Comments(0)


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