独逸より日々愛用しているお気に入りを・・・風の吹くままに、気の赴くままに。
by buckup
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SECRET LOVE -Claire Martin
イギリス生まれのベテラン歌手・Clare Martinのデビューは齢16歳の頃。若くしてその才能を恵まれたとてもラッキーな歌手ではないでしょうか。
最近はポップス色の強いアルバムを発表してきた彼女、2004年にリリースされたこの「Secret Love」では今までの彼女の渋いポップス色に色濃いJazzの要素を旨い具合に自然に溶け込ませた独特の出来となっています。
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SACDマルチ層の音質は音が前に飛び出すような元気な音ではなく、非常にまろやかなフロント主体の音作りとなっています。特にClaire Martinのヴォーカルの透明感と発音が美しく収録されており、曲並びのよさに加え非常に聴き易いアルバム構成と成っています。
以前紹介した「Love Me Tender -Barb Jungr」と同様の、Linnならではの自然な音作りとなっていますが、今ひとつパンチが合った方が彼女の魅力をさらに引き出せるのではないかと思います。
SACD層はDSD、2CH&マルチ再生、CD層はHDCDとなっています。

非常に聴き易い大人っぽいアルバム。このアルバムは小音量で聴くよりも、適度な大音量でこのアルバムの魅力である自然な音の広がりを堪能した方が楽しめるアルバムだと思います。
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by buckup | 2006-01-30 01:57 | SACD。 (63) | Trackback | Comments(0)
Don Quijote de la Mancha -J.Savall&Hesperion XXI
日本でもお馴染みの「ドンキホーテ」。ドンキホーテといっても「激安の殿堂」ではなく、昨年の2005年に発刊から400年が経ったセルバンテス(Miguel de Cervantes)著のスペインで最も有名な長編小説「Don Quijote de la Mancha」。世界60ヶ国以上の言葉に訳された非常に有名なお話です。
この長編小説の著者・セルバンテスは小説家としてだけは無く音楽的教養も豊かで、その知識は長編小説「ドンキホーテ」の中にも余す事無く活用されています。
そんなセルバンテスの音楽面に注目したのが、セルバンテスと同じスペイン出身で現代の古楽の大御所・Jordi SavallとMontserrat Figueras。ライナーノーツ(といってもこのアルバムの場合は決してオマケなどではない)でSavalが書くところによると、彼らは既にこのスペインを代表する作家・セルバンテスの音楽に70年代に注目していた事が書かれています。そのアイディアが初版刊行から400年という記念する昨年、彼のアイディアがこのアルバムとして形を成すことになり、古楽のアルバムとしては(CDアルバムとしても異例の)異例の、まるで一冊の本のような丁装のアルバムの登場となったようです。
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まずこのアルバムで一番目を奪われるのはその「本」かと見間違うようなそのスタイル。それもこのアルバムが通常のアルバムのような音楽のみを収録したものではなく、セルバンテスのドンキホーテをベースとした音楽劇の形を取っている為でもあります。J.Savallが企画、撰文選曲をしM.Forcanoによる脚本、翻案がなされSolistas de la Capella Reial de Catalunya(歌)とHesperion XXI(器楽)により演奏とセルバンテスのオリジナル文の抜粋が曲間にナレーションとして収録されています。
また日本人の僕にとってとても嬉しい点は7ヶ国語に翻訳された興味深い内容のライナーノーツの中にしっかりと翻訳された日本語訳(多くの日本語訳の付いたアルバムの訳は結構適当だったりする)が付いていて、実に読み応えのある内容となっている点です。

SACDマルチ再生ではナレーションのエコーも演奏のエコーも実に自然で、とても素晴らしい録音です。なんといっても素晴らしいのが、ナレーションのボリュームを適切にセッティングすれば、すべての楽曲がまるでコンサートを聴いているような丁度良いボリュームにミキシングされている点でしょうか。というのも、そもそも古楽で使用される楽器群は、とても繊細なニュアンスを大事に演奏されるものが殆どで、それはヴォーカルも音量よりも言葉(ヴォーカルの名の通り)を大事に歌われている点で同様で、近代オーケストラやましてやワーグナーのオペラのような爆音で聴くべきジャンルではないのです。
そんな程よい耳に優しい音量で歌われる重厚なヴォーカルや、それに色を添えるヴィオラ・ダ・ガンバの音色やテオルべなどのギター系の楽器の弦を弾くニュアンスがとても鮮明に、そして自然にリスナーを包み込むようなサラウンド感が気持ちよいです。

SACDアルバムとしてではなく、読み物としても十分楽しめるこのアルバム。唯一つ残念なのは、僕が要所要所に挿入されるナレーションのスペイン語を解せないところでしょうか。これが日本語を理解するようにナレーションを理解する事が出来ると、さらに面白みの深まるアルバムなのは間違いないと思います。しかしブックレットにナレーションを含むすべての楽曲の歌詞が日本語に訳されているので、内容は理解できるようになっています。
とても珍しい音楽劇の形を取るこのアルバム。J.Savallの未だ衰える事の無い古楽に対する探究心と、世界の名作「ドンキホーテ」を知る上でも音楽的にも資料的にも非常に興味深いアルバムです。
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by buckup | 2006-01-10 09:32 | SACD。 (63) | Trackback | Comments(1)
Like a Kimber 12VS -バイワイヤリング接続への道
11月に新たに購入した待望のフロントスピーカー・XQone。購入からクリスマスまでは以前から使用していたKimber社製のSPケーブル・4VSとSP付属の金属プレートを使用していました。しかしSPが新品という事もあるのでしょうが、高音がきつくバスが前に出てこないというどうにも納得のいかない音に頭を悩ましていました。
そんな折、クリスマスの到来と共に頭に浮かんだのが以前から考えていたバイワイヤリング用のケーブルの作製。というのも最近ドイツのオーディオサイトを見ていると目に付くのが、同じくKimber社製のバイワイヤリング用のケーブル・12VS(勿論PR、TSもあります)で、これは8VSを低音部に、そして4VSを高音部用に使用するバイワイヤリング用のケーブルで、8VSをバイワイヤリング用に4等分するよりも効率も音も良さ気な雰囲気のものでした。しかし問題はその値段。3mで350ユーロ超。これはSPケーブルにかける値段としては僕には少々高いように感じました。
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という訳で以前ebayにて入手済みの8VSと今まで使用していた4VSを流用し自分で12VSもどきを作ってしまおうと実行に移したのがクリスマス後の26日。というのもこの12VSもどきの作製に欠かせないのが、クリスマスプレゼントとして入手したWBT社製のクリンプセット。これのおかげで末端処理も可能になり12VS作製実行となりました。(笑)
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まずKimber社製のケーブル愛用者がぶつかる最初の壁はケーブルを覆う被覆剥き。Kimberのケーブルは細いケーブルを網の目状に巻き上げた中々凝った物。この編み上げ形状によりKimber独特の音の開放感が出るらしいのです。
しかし被覆を剥くのは一仕事。4VSで片側8本、8VSに至っては片側32本(!)にも及ぶ大仕事!最終的には両側80本x 2(ケーブルは勿論左右で一組。笑)の160本にも及ぶ被覆を剥がしたわけです。
被覆除去用の専用工具も発売されていますが勿論僕はそんな物持っていません。被覆刃剥がしに使用したのは「はさみ(これでます被覆に裂け目をつける)」そして自分の「爪(はさみで被覆に付いた裂け目を爪で引き剥がす)」。4VSの片側は楽勝でした。しかしその後の8VSを剥がすうちに爪を押し付ける僕の親指が痛み始め、全部を剥がす頃には涙をこらえつつの作業でした。(この痛みはKimber愛用者にしかわからないでしょう。。。涙)
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苦悶の被覆剥き作業が済めば後は簡単。AVアンプ接続側は4VSと8VSを編みこみクリンプセットにある一番太いスリーブにて圧着。SP側は4VS(高音用)と8VS(低音用)を別々に圧着。
これにて一応の完成を見たケーブルを早速SPに接続。エージングなど関係無く「これが同じスピーカーですか?」と思わず口に出てくるほどの、まろやかさと奥深さを備えた素晴らしい音に変化。地獄の被覆剥きの難業もこれにて救われた感じがしました。

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そしてこの太いケーブルの最後の仕上げは、2本を一本へとする被覆で覆う事。(剥いたり覆ったり傍から見ると滑稽で仕方なかったらしいです。汗)
ここで登場するのがドイツ・Monitor社製のBlack&White LS-1202ケーブル完成キッド(ケーブルのアイソレーションキット)とMonofil社製のケーブル被覆・TYPE GFS-PA Polyamid (16-22mm)を駆使(?)し仕上げをしました。
まずは4VS、8VSの2本のケーブルを不燃性の伸縮素材で出来たMonofil社製のケーブル被覆に通します(写真上はケーブルを通した状態。下は購入時。かなり伸縮する素材です)。そのごアイソレーション用の被覆を熱し、ケーブルに完全密着。これでケーブルは一応の完成を見ました。
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そして最後にAVアンプ側にはWBT社製のバナナプラグ・WBT-0644を。そしてスピーカー側には同じくWBT社製のバイワイヤリング用セーフティーバナナプラグ・WBT-0645を接続しました。このWBTのバナナを両端に使用することにより音が立体的に、そしてさらに落ち着いた感じになりました。

今回のケーブル変更による効果は絶大で、まるでアンプを新調したかのような違いでした。実はいままでAVアンプではSACDマルチ鑑賞とDVD鑑賞しかしていなかったのですが、このケーブル交換により普通のCD鑑賞も可能となりました。今までは所詮AVアンプという印象しかなかったSONYのSTR-DB790 ですが、スピーカー&ケーブル交換によりお株が急上昇。正直言ってこのアンプ見直しました。(笑)
今までは未知の世界だったバイワイヤリング接続。その効果は実行前の想像を遥かに超す、スピーカーの実力を最大限に引き出すことの出来る驚くべきものでした。
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by buckup | 2006-01-08 21:48 | AUDIO。 (69) | Trackback | Comments(3)
Prosit Neujahr! -2006年・新年のご挨拶。
遅ればせながら「新年あけましておめでとうございます」。

大晦日から新年2日までドイツの首都・ベルリンへ行って来ました。大晦日はブランデンブルグ門の前にてカウントダウン。その後は一路新年を祝うパーティーへと向かいました。日本の正月のような風情も情緒も無い大騒ぎの新年を例年通り迎え、今年は曜日配列の関係から2日の月曜日から街は通常通りに機能していました。
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このブログも今月の12日で一年。何とか一年続けることが出来ました。(笑)
趣味の時計収集(最近はすっかりご無沙汰ですが。。。)から始まり、オーディオやCD・SACDレビュー、時にはお気に入りの物の紹介等昨年一年気の赴くままに気ままに綴ってきました。今年も基本的には同じ路線ですが、オーディオ・音楽関係を中心に昨年よりももっと多くの「お気に入り」を紹介できればと思っています。

昨年同様、のんびり気ままに息切れのしないペースで更新していきたいと思っていますので、どうか今年も変わらず宜しくお願いいたします。

2006年1月4日 buck
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by buckup | 2006-01-04 18:36 | 雑記。 (193) | Trackback | Comments(0)


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