独逸より日々愛用しているお気に入りを・・・風の吹くままに、気の赴くままに。
by buckup
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THE JOBIM SONGBOOK IN NEW YORK -The David Hazeltine Trio
しっとりと落ち着いた、まさに大人のジャズといえるこのアルバム。小気味の良い転がるようなアドリブのタッチが素晴らしいピアノのD.Hazeltine、とても安定したコントラベースのN.Reeves、そして派手にならな過ぎずにちゃんと自己主張も忘れないドラムのJ.Fransworthの3人が奏でる、非常にベーシック且つ手堅い演奏の非常に聴き易いアルバムです。
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このアルバム特筆すべきは、その空間表現の絶妙さ。
すでにCD層を聴いただけでもその空間表現の良さは明らかで、右側にドラム、中央にコントラバス、そして左手にピアノが配置されているのが分かります(但し空間表現的には並列的印象)。
SACD2ch層で再生すると、ピアノのハンマーの打つニュアンスやベースの音がより生々しくなり、CD層の再生よりもドラムが右側後方へ配置されたようになり音に奥行き感がプラスされます。しかしまだピアノがSPに貼り付いているような印象を受けます。
上記のようにSACD2ch再生でもかなり立体感のある空間が表現されますが、マルチ再生では格段に空間表現がアップされ、奥行き間が明らかに増し、明確に各楽器の配置位置が分かるようになります。
右側後方に配置されたドラムセット、そしてそれに並ぶようなベース。そして左側ベースよりも前にグランドピアノが配置されているのが手に取るように分かるのが絶妙です。また多くのポップスのマルチ再生のように360°音が飛び交うサラウンドを効かした再生ではなく、昨今の優秀なクラシックSACDの如く、全面の空間表現を主体としたとてもリアルなステージが再現されるSACDです。

このレヴューを書くにあたりいつもは見ないライナーノーツを見たところ、しっかりとこの配置に関する回答が載っていて、まさにマルチ再生で展開する位置に各楽器が配置されていたのが興味深かったでした。
また通常はスタジオで録音される事の多いジャズのアルバムですが、このアルバムは自然の響きを考慮してか、教会で録音されていたのも非常に僕の興味をそそりました。

初期からのCheskyのマルチ録音の伝統(?)を継いでか、このSACDマルチ層も4chで録音されてます。しかし実際にはまるで5本すべてのSPで再生されているかの錯覚に陥るかのような素晴らしさで、優秀なCheskyならではの(すべてのCheskyの録音がという意味ではなく)とても聴き易い音のアルバムです。
アルバムの豊富な曲構成や演奏のレベルの高さも手伝って、音量を上げてじっくり聴くも良し、BGMとして音量を落としても気持ちよく聴けるとても聴き易い良いアルバムです。
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by buckup | 2008-05-22 17:15 | SACD。 (63) | Trackback | Comments(0)
Ray Brown Monty Alexander Ruessell Malone
ピアノのボディーの共鳴。弾けるような生々しいコントラバス。心地よいギターの軽いディストーション。これらが実に旨く解け合い紡ぎだされる最高のトリオジャズ。そしてドラムの抜きのトリオなのにこれほどまでにはっきりと躍動感あるビートを感じるのは、やはり世界に名だたる彼ら三人による演奏だからなのだろう。
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2007年7月に他界したJazzベースの巨匠・Ray Brownの事実上最後のアルバムとなった本作。ベースがリアルに再生されるSACDの中でも頭一つ飛び抜き出ている、まるで目の前でRay Brownが演奏してくれているのではという錯覚に陥るほどのリアルさ。まさに「弾ける」といった表現がぴったりの音質です。
安定したMonty Alexanderのピアノに派手さはないけどどこまでも渋い、燻し銀のような演奏を繰り広げるRuessell Malone。彼の渋いギターは時にハープのごとく滑らかに、そして吹奏楽器のような息づかいを感じるソロをこのアルバムで披露してくれています。

SACDマルチ再生はフロントを中心に展開する自然なもの。とにかく音の厚みと圧迫感が素晴らしい反面、各楽器の位置関係は今ひとつ曖昧でピアノ、ベース、ギターがすべて中心に展開する音作りとなっています。
また特筆すべきは、音の余韻がとても美しいアルバムだという事。ここまでとても自然に、そして丁寧に音の余韻を扱っているアルバムというのも稀ではないでしょうか。

結構な数のタイトルがそろってきた僕のSACDコレクションの中でも、間違いなく一二位を争う高音質の本作。じっくりと渋いジャズを堪能したい方にも、雰囲気のあるBGM的なジャズアルバムをお探しの方にもお薦めのとても聴きやすいアルバムです。
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by buckup | 2008-02-21 23:10 | SACD。 (63) | Trackback | Comments(2)
My America -Monty Alexander
「2008年最初の一枚は、未知の衝撃と共にやってきた。」

なんてまるで安っぽい映画のキャッチフレーズもどきしか頭に浮かばないのが悲しいですが、まさにこのSACDの素晴らしいまでの高音質ぶりに久しぶりに衝撃を受けました。
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導入1曲目の「Don’t fence Me In」。何て事はない実にアメリカらしい、まるでカウボーイが「パッカパッカ」と馬を呑気に駆るような軽いピアノの前奏で始まる訳ですが、これは実にSACDらしい普通の高音質(笑)。しかし「このアルバム、ただ事じゃないぞ!」と驚嘆させてくれるたのがその後に続くドラムやバスの音の深さと現実味あるその生々しいまでの「音」。思わず「え、うちのステレオってこんな音でなるの!?」と我が耳を疑いたくなった程の深く、切れのある立体的で濁りのないベース。そして嫌みや不自然さのない自然なサラウンド。2ch派の人にとってはこの程度のサラウンド効果も不自然に感じるかもしれませんが、音が部屋中を飛び交うSACDマルチならではのサラウンド効果が大好きな僕は思わずニンマリ。
しかし本当の衝撃を受けたのは2曲目「Straighten Up and fly Right」。曲の冒頭からズンと腹に響き、部屋全体を揺るがすようなベースのヒット。自然に全面に広がるピアノ。そしてまさにリスナーをぐるりと囲み込むような実に濃厚なサラウンド効果。もうこの2曲目を聞いた瞬間に僕はメロメロ。
そしてこのあとは、まさにアメリカらしい軽快なナンバーがこれでもかという程の高音質と絶妙なサラウンド効果で最後まで本当に飽きさせる事なく延々と続く訳です。それに加えトラック6では、最近の僕のお気に入りアーティスト・John Pizzarelliまでもが参加。本当にもう僕にとって至れり尽くせりの、久しぶりに心から「素晴らしい!」と胸を張ってお薦めできる一枚です。

ここまではマルチ環境でのサウンドについて述べましたが、このアルバムはSACD2chでもマルチに負けない音の展開ぶりです。前述の「Straighten Up and fly Right」などは、あまりの素晴らしい音の展開ぶりにサテライトSPに耳を寄せ音が出ていない事を確認してしまった程です(汗)。


購入前はタイトルである「My America」から、ここ数年来激しいアメリカ賞賛の愛国心一杯のアルバムではないかという心配もありましたが、実際に聞いてみるとまさに古き良き時代のアメリカ。皆に愛され、憧れをもたれた頃の実にアメリカらしい、ある意味タイトル通りの素晴らしいアルバムでした。
SACD愛聴家(?)にとって聞かずにはいられない、本当に素晴らしい、SACDの特性と魅力を余すところなく生かしたお薦めの一枚です。
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by buckup | 2008-02-07 22:34 | SACD。 (63) | Trackback | Comments(0)
Here's to Life -Shirley Horn
深い闇から浮かび上がってくるような、静かな弦楽器が醸し出すアンビエントな雰囲気で始まるこのアルバム。しかし一度ヴォーカルのShirley Hornが歌いだすとアンビエントな雰囲気は一変し。一つ一つの言葉が本当に彼女の心の奥底から絞り出すかのようで、フレーズを本当に大事に噛み締めるように歌う彼女のスタイルにまず僕の心は奪われました。
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惜しくも2005年に71歳でこの世を去ったShirley Horn。このアルバムは1992年に収録されたものを2004年にSACD化。CD Stereo,SACD Stereo, SACD Surroundに対応。しかしこのSACDは是非ともマルチ環境で聴いて頂きたいと胸を張ってお進めできるほど、マルチ層の柔らかで包み込むようなオーケストラと、Shirley Hornの心に直接訴えかけて来るヴォーカルのリアルさ、そのすべてが他のステレオ層よりも秀でています。奏者(Trpはウイントン・マルサレスも競演)も演奏も録音もアレンジもすべて超一流の、そして彼女の魅力を最大限に引き出すスローナンバーを中心としたとても安心して聴ける安定したアルバムです(しかも何と驚いた事にライブ録音!)。

またダイアナ・クロールの歌が好きな方には是非ともおすすめしたい一枚でもあります。というのも以前TVで見たクロールのインタビューでも彼女自身がこの偉大なShirley Hornを最も影響を受けたミュージシャンのうちの一人だとも言ってたほどで、クロールの歌唱スタイル(ピアノの弾き語りも含め)にShirley Hornが影響しているのは彼女の歌を聴けば明らかです。

今回は決してSACDのレヴューとはいえないとても主観的なものとなってしまいましたが、このアルバムは僕のとって言葉では表せない深い感動と意味があり、僕自信の貧弱な言葉では言い表せないのが歯がゆいです。そして晩年の彼女の凄まじいまでの音楽に対する愛と執念の背景を知ってしまうと、これほど僕の心に何かを直接投げかけて来るアルバムというのはジャンルを問わず稀であります。そして僕はきっとこのアルバムに、そしてShirley Hornの歌に恋してしまったのではないかと推測できます(笑)。このアルバムが僕にとって人生の愛聴版のうちの一枚になること間違い無しの特別なアルバムです。
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by buckup | 2007-07-03 06:28 | SACD。 (63) | Trackback | Comments(0)
Live at Birdland -John Pizzarelli Trio
マシンガンのように次々と繰り広げられるJohn Pizzarelli独特の変幻自在超絶スキャットで始まるこのアルバム。彼独特の軽やかな歌声と切れの良いギター。そして名前の通りピアノのRay KennedyとウッドベースのMaetin Pizzarelliだけのシンプルなトリオ。このトリオには決してドラムなど必要としない軽快さとスピード感、それに確固としたリズムが主体で、そこに絡む懐古主義的なJohn Pizzarelliギターがとても気持ちよく絡む、聞いていて実に小気味の良いライブ収録アルバムです。

さてこのアルバム、高音質で演奏の質も非常に高く、聴き所満載の素晴らしい録音ですが、それにも増してCD層、2chSACD層、SACDマルチと聞き比べてみると実に興味深いです。
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それではまずはCD層。一聴してわかるのはとても優秀なクリアな録音であるという事。ビシッと真ん中に定位する音像。そして所々にわずかに収録されているライブハウスのノイズ。しかし全体的にとてもCD的な全面2ch主体の平面的な音の広がりでリスナーを包み込む感じはありません。
それが2chSACD層の再生になると一気に奥行きが出現します。ピアノの響きに奥行きが加わり角がとれより立体的に。ベースの響きも当然ながらより深くリアルに。John Pizzarelliのギターもより小気味よくギターのボディーがなっているニュアンスが加わります。そして全面に奥行きが加わるとともに、CD層に比べ音が後方にもまわるようになります。曲間の拍手や曲間に収録されている雑音(皿と皿がぶつかり合う音や、人の気配)がよりリアルに、その為かよりライブハウスで実際に聴いているんだという臨場感が加味されます。当然マルチ環境にない人やSACDをはじめて聴く人にとってはCDとは明らかに異なる世界に満足される事と思います。
さてそれでは最後にマルチ再生ではどうなるかといいますと・・・。これはもうまさに別次元。前述2つの環境とは段違いにまさに「そこに居る」という臨場感が出現します。またマルチ化により基本的にJohn PizzarelliのヴォーカルがセンターSPにそしてバスが右側SP主体に、ピアノが左SP主体(というのもセンターと両方のSPの間に音像が出現するという方が的確です)にミキシングされリアSPには観客の拍手(勿論前方の残響も)が配置されまさにライブハウスの真ん中の特等席で聴いているという感じになります。

拍手は勿論の事、このアルバムで最高に臨場感をかき立てているのが先にも述べた「雑音」。皿がぶつかる音、フォークやナイフと皿がふれあう音、グラスがあたる音、人の気配、そしてマイクを通したJohnのトークとリスナーと同じ音場からの観客の笑い声やトークなどが実に自然に前方、後方、両サイドから、自分を中心として聞こえてくるのです。そして前方からは素晴らしいまでに絡み合い一部の隙もないトリオの演奏とそのリアルな音。また特のこの手のスタイルのジャズ好きにはたまらない選曲とアレンジ。そしてお決まりのJohn Pizzarelliの超絶スキャットと曲間のとても楽しい彼の軽いトークと、とにかく至れり尽くせりの聴きごたえのある僕のお気に入りのアルバムです。

一つあえてこのアルバムの難点を挙げるとすれば、それはライブ完全収録ということでしょうか(笑)。完全収録2枚組のため、この素晴らしいライブアルバムを最後までジックリと聴こうとするとそれ相応の時間を要します。このアルバムは2chでBGM的に流すのも良いかもしれませんが、僕としてはやはり素晴らしい臨場感を楽しむ為にもライブ相応の音量と、音に聴き入る余裕を持って聴きたい、そんなアルバムです。
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by buckup | 2007-06-04 04:20 | SACD。 (63) | Trackback | Comments(0)
ELLA and LOUIS -Ella Fitzgerald&Louis Armstrong
やらなければいけないことは沢山あるのにやる気が起きずについだらだらと過ごしてしまう日曜日。そんな気だるい気分のダラダラとした日曜の午後にピッタリなのが古臭いJazz。それも思いっきりスタンダードで出来ればスローなナンバーが良い。そんな時にもってこいなのがこの「ELLA and LOUIS」。両者ともにJazzシーンでは決して忘れることの出来ない伝説的なJazzプレーヤー。その二人が共演しているとても贅沢なこのアルバム。収録されている曲もスタンダードナンバーばかりのとても聴きやすいもの。
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音質はEllaとArmstrongのヴォーカルがとても柔らかくミキシングされていて、思わずこのアルバムが1956年に収録されているという事実を忘れてしまうほど。勿論ヴォーカルを支えるBassやDrums、ピアノやギターの音もCDとは違うSACDならではの柔らかい深みのある音で再生されます。Armstrong独特のトランペットの音も健在。本来の味を損なう事無く旨くミキシングされています。
このアルバムはSACD層・2ch再生のみとなっています。SACDを再生できるプレーヤーでないとこのアルバムは聴くことが出来ません。

以前誕生日にJazzを専門としている友人からEllaのCDをプレゼントされた事があるのですが、古い録音の安いCDにありがちな激しくシャープで耳に障る音に辟易としてしまった事があります。友人が意図したEllaの素晴らしいヴォーカルの魅力は勿論伝わりましたが、あまりの耳につくキンキンな音に残念ながら愛聴版とはなりえませんでした。 それ以来気になっていたElla。今回SACDで見つけて大満足。1956年当時の古臭さや雰囲気はそのままに、とてもフレッシュ且つCDに比べて遥かに柔らかい音のおかげで、倦怠感溢れる日曜の午後にもピッタリです。

古い録音をCDのようなシャープな音ではなく、且つレコード鑑賞のようにそれなりの機器や手間隙掛けずに気楽に楽しめるというのもSACDならではの魅力でしょうか。
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by buckup | 2006-09-10 23:39 | SACD。 (63) | Trackback | Comments(0)
Ask a Woman Who Knows -Natalie Cole
以前から気になっていたSACDのうちの一枚がこのNatalie Coleの「Ask aWoman Who Knows」。薄青い夏空に白いドレスを着て満面の笑みを浮かべるColeのジャケットの写真がとても印象的だったのですが何故か最近まで購入せずにいました。
購入しての第一印象は面白みもありませんがシンプルに「買ってよかった(笑)」でした。何よりもColeの元気一杯の張りのあるファニーヴォイスが聴いていて心地良いですし聴いているだけで元気になれます。そしてこのアルバムの目玉のうちの一つ、トラック10に収録されている僕のお気に入りのJazzシンガー・Daiana Krallとの共演も購入前に想像していたのとは全く異なる(良い意味で)プライベート感漂う微笑ましいもので、コレだけでも「買ってよかった(笑)」という気分です。
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SACD層2ch再生は非常に定位感の良い再生で、Coleのヴォーカルがバッチリセンターに決まり、まるでマルチ再生の如くストリングスが左右に気持ちよく展開します。またマルチ再生ではとても整理のされた2ch再生に準じたサラウンドミックスがなされ、素晴らしい音の広がり間のある2ch再生にさらに奥行き感と立体感を付加したような感じで音が展開します。特にリスナーを包み込むような柔らかいストリングスや随所にアクセント的に活用される、まるで脳みそに直接飛び込んでくるようなホーンセクションは必聴です(笑)。
前述のトラック10に収められているDiana Krallとのデュオでは、2ch再生では両ヴォーカルがほぼ中心に配置されているのに対し、マルチ再生ではColeが左、Krallが右に配置されデュオの掛け合いの楽しさをさらに演出しています。
アルバム全体を通してColeのはじけるようなヴォーカルとピアノ・ドラム・バスを中心に旨い具合にビッグバンドアレンジのされたゴージャスなオーケストラが華を添えるこのアルバム。2ch、マルチ再生共に最高レベルの音質に加え、様々な要素を含んだとても贅沢で素晴らしいアルバムです。

実はこのアルバムのレヴューを書くまで知らなかったのですが、このNatalie Cole、あの伝説的なNat King Coleの娘なのですね。そしてJazzのスタイルを基調としているこのアルバムですがJazzヴォーカルという枠に捕らわれない、非常に自由なヴォーカルを展開するCole。独自の路線を行く非常に才能に恵まれた素晴らしいヴォーカリストだと感じました。

決して優しい癒し系などではなく、湿気の高い茹だる様な暑さなんか吹き飛ばすようなとても元気の良いホットでアダルトなこのアルバム。一聴の価値アリの非常に満足度の高い一枚です。
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by buckup | 2006-07-18 05:47 | SACD。 (63) | Trackback | Comments(2)
WAVES -Eden Atwood
サッカーワールドカップ・ドイツ大会が始まってからというもの此処開催地ドイツではとても暑い日が続いています。暑い土地で生活する人々にとって避暑はとても重要なこと。そして暑さを和らげる手段をしっているのも暑い地域に住む人々。冷たい食べ物や換気の工夫。そして音楽。きっとそんな背景からそよ風のように爽やかなボサノバもブラジルで生まれたのではないでしょうか。。。そんな訳で僕の住むドイツでは土地柄、夏に聴くよりも冬に聴いた方がしっくりと来る曲のほうが圧倒的に多いような気がします。
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さて今日紹介するアメリカ生まれの美人シンガーが歌うこのアルバムもそんな暑い夏にピッタリの爽やかな一枚。「WAVES」と称するこのアルバム。「The Bossa Nova Session」とサブタイトルが付けられており、ボサノバの定番「イパネマの娘」をはじめ、アルバム全編を通してボサノバ特有の軽快さアンニュイさ爽やかさが楽しめる構成となっています。またトラック7に収められている表題の「WAVES」では歌手のEden Atwood自身が作詞もしています。
アルバムは2002年5月にDSD方式で収録。CD層、SACD層2ch&マルチでの再生が可能です。個人的にこのアルバムの音質評価は非常に高レベルな印象を持ちました。クリアなピアノや現実味を帯びた説得力のあるサックスやドラム。そしてSACDでは定番のとてもリアルなギターにAtwoodの心地よい伸びやかでハスキーな歌声。どれも非常にクリア且つリアルに収録されています。
SACD層2ch再生では、まるでセンターSPを使用しているかのようにビシッと真ん中にヴォーカルが定まる気持ちの良いもの。そのきっちりとした2ch再生をより柔らかにリスナーを包み込むような自然な音の広がりで楽しませてくれるのがマルチ再生。一見マルチ再生だけを聴くと「ん?このディスクはSACDステレオのみ?」と思わせるようなとても自然なミキシングがされています。これ見よがしな無駄なサラウンド効果を一切排除したとても自然で美しいマルチ再生です。

柔らかで伸びのある、でもちょっと憂いの篭ったハスキーなAtwoodの歌声が非常に気持ちの良いこのアルバム。勿論暑い真夏にピッタリなアルバムですが、曇り空の蒸し暑い日にも意外と似合う「除湿機」(?)のような爽やかなアルバムです。アルバム構成の良さ、耳に優しい高音質と僕のSACDコレクションの中でも定番アルバムになるであろうお勧めの一枚です。
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by buckup | 2006-07-08 23:24 | SACD。 (63) | Trackback | Comments(3)
So Real -Warren Bernhard with J.Anderson & P.Erskine
「So Real」。そんなアルバムタイトルそのままのリアルで高音質なSACDアルバムの紹介です。
ピアノ(Warren Bernhard)、コントラバス(Jaz Anderson)、ドラム(Peter Erskine)の3人が紡ぎ出す実に堅実なJazz・トリオ。冒頭のJazzスタンダード「Autumn Leaves」などはもうまるでJazzの教科書のように一分の無駄の無い完璧な出来。そしてバーンスタインのオーケストラの名曲「ウェストサイドストーリ」から「Simewhere」をとても旨いアレンジで聴かせ、このアルバムの演奏者であるW.BernhardやP.Erskinによるオリジナルまで多彩なアルバム構成となっています。
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音質は前述の通りこのSACDを再生し始めた瞬間から思わず溜息が出てしまうほどのリアルで高音質なもの。ピアノのハンマーが弦を叩くそのニュアンス。ベース奏者が指で弦を弾く強さ加減や弦を指が滑る気配。そしてドラム奏者の繊細なシンバルワークや微妙なブラシ捌き(?)等が実にリアルに楽しめます。特にトラック5に収められている「I Mean You」のCD層の再生では決して味わう事の出来ないSACDならではのバスソロのニュアンス及びそれに呼応するドラムのまるで目の前で演奏しているような新鮮さは特筆物です。

奏者について殆ど触れていないライナーノーツによると、このアルバムは2chステレオと6ch(LF,RF,C,LS,RS,LFE)DSDで録音されていると書かれています。2ch再生の「リアル」さも素晴らしいですが、各楽器の「存在感」及び「リアル」さはマルチ再生のほうが格段に増すように思います。特にセンターに割り当てられたバスの奥行き、生々しさはマルチ再生ならではでしょう。
普段はマルチ再生でしか聞いていないのですが、このレヴューを書くにあたり2ch再生を聴いてみたところ、確定ではありませんがどうも2ch再生とマルチ再生とでは異なる録音のようです。ピアノやバスのソロが2chとマルチ再生では微妙に異なるような気がします。このようなケースは非常に珍しいので、これからこのアルバム2つの異なるバージョンが収録されているのかどうか、2chとマルチの両方をじっくりと聴き込んで見ようと思います。

まさにアルバムタイトル通りのSACDならではの高音質と「リアル」さが売りであろうこのアルバム。従来のJazzピアノトリオ愛好家(?)は勿論、Jazz入門者にもお勧めの聴き易い一枚です。また音量を落として静かなBGMとして、そして音量を上げて(実際の楽器のあるべき音量であって、勿論爆音再生ではありません。笑)まさに目の前で演奏しているかのような「リアル」さを楽しめる本来のオーディオファイルとして楽しめるお勧めの一枚です。
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by buckup | 2006-07-03 23:08 | SACD。 (63) | Trackback | Comments(5)
SECRET LOVE -Claire Martin
イギリス生まれのベテラン歌手・Clare Martinのデビューは齢16歳の頃。若くしてその才能を恵まれたとてもラッキーな歌手ではないでしょうか。
最近はポップス色の強いアルバムを発表してきた彼女、2004年にリリースされたこの「Secret Love」では今までの彼女の渋いポップス色に色濃いJazzの要素を旨い具合に自然に溶け込ませた独特の出来となっています。
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SACDマルチ層の音質は音が前に飛び出すような元気な音ではなく、非常にまろやかなフロント主体の音作りとなっています。特にClaire Martinのヴォーカルの透明感と発音が美しく収録されており、曲並びのよさに加え非常に聴き易いアルバム構成と成っています。
以前紹介した「Love Me Tender -Barb Jungr」と同様の、Linnならではの自然な音作りとなっていますが、今ひとつパンチが合った方が彼女の魅力をさらに引き出せるのではないかと思います。
SACD層はDSD、2CH&マルチ再生、CD層はHDCDとなっています。

非常に聴き易い大人っぽいアルバム。このアルバムは小音量で聴くよりも、適度な大音量でこのアルバムの魅力である自然な音の広がりを堪能した方が楽しめるアルバムだと思います。
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by buckup | 2006-01-30 01:57 | SACD。 (63) | Trackback | Comments(0)


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