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独逸より日々愛用しているお気に入りを・・・風の吹くままに、気の赴くままに。
by buckup
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ELLA and LOUIS -Ella Fitzgerald&Louis Armstrong
やらなければいけないことは沢山あるのにやる気が起きずについだらだらと過ごしてしまう日曜日。そんな気だるい気分のダラダラとした日曜の午後にピッタリなのが古臭いJazz。それも思いっきりスタンダードで出来ればスローなナンバーが良い。そんな時にもってこいなのがこの「ELLA and LOUIS」。両者ともにJazzシーンでは決して忘れることの出来ない伝説的なJazzプレーヤー。その二人が共演しているとても贅沢なこのアルバム。収録されている曲もスタンダードナンバーばかりのとても聴きやすいもの。
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音質はEllaとArmstrongのヴォーカルがとても柔らかくミキシングされていて、思わずこのアルバムが1956年に収録されているという事実を忘れてしまうほど。勿論ヴォーカルを支えるBassやDrums、ピアノやギターの音もCDとは違うSACDならではの柔らかい深みのある音で再生されます。Armstrong独特のトランペットの音も健在。本来の味を損なう事無く旨くミキシングされています。
このアルバムはSACD層・2ch再生のみとなっています。SACDを再生できるプレーヤーでないとこのアルバムは聴くことが出来ません。

以前誕生日にJazzを専門としている友人からEllaのCDをプレゼントされた事があるのですが、古い録音の安いCDにありがちな激しくシャープで耳に障る音に辟易としてしまった事があります。友人が意図したEllaの素晴らしいヴォーカルの魅力は勿論伝わりましたが、あまりの耳につくキンキンな音に残念ながら愛聴版とはなりえませんでした。 それ以来気になっていたElla。今回SACDで見つけて大満足。1956年当時の古臭さや雰囲気はそのままに、とてもフレッシュ且つCDに比べて遥かに柔らかい音のおかげで、倦怠感溢れる日曜の午後にもピッタリです。

古い録音をCDのようなシャープな音ではなく、且つレコード鑑賞のようにそれなりの機器や手間隙掛けずに気楽に楽しめるというのもSACDならではの魅力でしょうか。
by buckup | 2006-09-10 23:39 | SACD。 (63) | Trackback | Comments(0)
Ask a Woman Who Knows -Natalie Cole
以前から気になっていたSACDのうちの一枚がこのNatalie Coleの「Ask aWoman Who Knows」。薄青い夏空に白いドレスを着て満面の笑みを浮かべるColeのジャケットの写真がとても印象的だったのですが何故か最近まで購入せずにいました。
購入しての第一印象は面白みもありませんがシンプルに「買ってよかった(笑)」でした。何よりもColeの元気一杯の張りのあるファニーヴォイスが聴いていて心地良いですし聴いているだけで元気になれます。そしてこのアルバムの目玉のうちの一つ、トラック10に収録されている僕のお気に入りのJazzシンガー・Daiana Krallとの共演も購入前に想像していたのとは全く異なる(良い意味で)プライベート感漂う微笑ましいもので、コレだけでも「買ってよかった(笑)」という気分です。
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SACD層2ch再生は非常に定位感の良い再生で、Coleのヴォーカルがバッチリセンターに決まり、まるでマルチ再生の如くストリングスが左右に気持ちよく展開します。またマルチ再生ではとても整理のされた2ch再生に準じたサラウンドミックスがなされ、素晴らしい音の広がり間のある2ch再生にさらに奥行き感と立体感を付加したような感じで音が展開します。特にリスナーを包み込むような柔らかいストリングスや随所にアクセント的に活用される、まるで脳みそに直接飛び込んでくるようなホーンセクションは必聴です(笑)。
前述のトラック10に収められているDiana Krallとのデュオでは、2ch再生では両ヴォーカルがほぼ中心に配置されているのに対し、マルチ再生ではColeが左、Krallが右に配置されデュオの掛け合いの楽しさをさらに演出しています。
アルバム全体を通してColeのはじけるようなヴォーカルとピアノ・ドラム・バスを中心に旨い具合にビッグバンドアレンジのされたゴージャスなオーケストラが華を添えるこのアルバム。2ch、マルチ再生共に最高レベルの音質に加え、様々な要素を含んだとても贅沢で素晴らしいアルバムです。

実はこのアルバムのレヴューを書くまで知らなかったのですが、このNatalie Cole、あの伝説的なNat King Coleの娘なのですね。そしてJazzのスタイルを基調としているこのアルバムですがJazzヴォーカルという枠に捕らわれない、非常に自由なヴォーカルを展開するCole。独自の路線を行く非常に才能に恵まれた素晴らしいヴォーカリストだと感じました。

決して優しい癒し系などではなく、湿気の高い茹だる様な暑さなんか吹き飛ばすようなとても元気の良いホットでアダルトなこのアルバム。一聴の価値アリの非常に満足度の高い一枚です。
by buckup | 2006-07-18 05:47 | SACD。 (63) | Trackback | Comments(2)
WAVES -Eden Atwood
サッカーワールドカップ・ドイツ大会が始まってからというもの此処開催地ドイツではとても暑い日が続いています。暑い土地で生活する人々にとって避暑はとても重要なこと。そして暑さを和らげる手段をしっているのも暑い地域に住む人々。冷たい食べ物や換気の工夫。そして音楽。きっとそんな背景からそよ風のように爽やかなボサノバもブラジルで生まれたのではないでしょうか。。。そんな訳で僕の住むドイツでは土地柄、夏に聴くよりも冬に聴いた方がしっくりと来る曲のほうが圧倒的に多いような気がします。
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さて今日紹介するアメリカ生まれの美人シンガーが歌うこのアルバムもそんな暑い夏にピッタリの爽やかな一枚。「WAVES」と称するこのアルバム。「The Bossa Nova Session」とサブタイトルが付けられており、ボサノバの定番「イパネマの娘」をはじめ、アルバム全編を通してボサノバ特有の軽快さアンニュイさ爽やかさが楽しめる構成となっています。またトラック7に収められている表題の「WAVES」では歌手のEden Atwood自身が作詞もしています。
アルバムは2002年5月にDSD方式で収録。CD層、SACD層2ch&マルチでの再生が可能です。個人的にこのアルバムの音質評価は非常に高レベルな印象を持ちました。クリアなピアノや現実味を帯びた説得力のあるサックスやドラム。そしてSACDでは定番のとてもリアルなギターにAtwoodの心地よい伸びやかでハスキーな歌声。どれも非常にクリア且つリアルに収録されています。
SACD層2ch再生では、まるでセンターSPを使用しているかのようにビシッと真ん中にヴォーカルが定まる気持ちの良いもの。そのきっちりとした2ch再生をより柔らかにリスナーを包み込むような自然な音の広がりで楽しませてくれるのがマルチ再生。一見マルチ再生だけを聴くと「ん?このディスクはSACDステレオのみ?」と思わせるようなとても自然なミキシングがされています。これ見よがしな無駄なサラウンド効果を一切排除したとても自然で美しいマルチ再生です。

柔らかで伸びのある、でもちょっと憂いの篭ったハスキーなAtwoodの歌声が非常に気持ちの良いこのアルバム。勿論暑い真夏にピッタリなアルバムですが、曇り空の蒸し暑い日にも意外と似合う「除湿機」(?)のような爽やかなアルバムです。アルバム構成の良さ、耳に優しい高音質と僕のSACDコレクションの中でも定番アルバムになるであろうお勧めの一枚です。
by buckup | 2006-07-08 23:24 | SACD。 (63) | Trackback | Comments(3)
So Real -Warren Bernhard with J.Anderson & P.Erskine
「So Real」。そんなアルバムタイトルそのままのリアルで高音質なSACDアルバムの紹介です。
ピアノ(Warren Bernhard)、コントラバス(Jaz Anderson)、ドラム(Peter Erskine)の3人が紡ぎ出す実に堅実なJazz・トリオ。冒頭のJazzスタンダード「Autumn Leaves」などはもうまるでJazzの教科書のように一分の無駄の無い完璧な出来。そしてバーンスタインのオーケストラの名曲「ウェストサイドストーリ」から「Simewhere」をとても旨いアレンジで聴かせ、このアルバムの演奏者であるW.BernhardやP.Erskinによるオリジナルまで多彩なアルバム構成となっています。
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音質は前述の通りこのSACDを再生し始めた瞬間から思わず溜息が出てしまうほどのリアルで高音質なもの。ピアノのハンマーが弦を叩くそのニュアンス。ベース奏者が指で弦を弾く強さ加減や弦を指が滑る気配。そしてドラム奏者の繊細なシンバルワークや微妙なブラシ捌き(?)等が実にリアルに楽しめます。特にトラック5に収められている「I Mean You」のCD層の再生では決して味わう事の出来ないSACDならではのバスソロのニュアンス及びそれに呼応するドラムのまるで目の前で演奏しているような新鮮さは特筆物です。

奏者について殆ど触れていないライナーノーツによると、このアルバムは2chステレオと6ch(LF,RF,C,LS,RS,LFE)DSDで録音されていると書かれています。2ch再生の「リアル」さも素晴らしいですが、各楽器の「存在感」及び「リアル」さはマルチ再生のほうが格段に増すように思います。特にセンターに割り当てられたバスの奥行き、生々しさはマルチ再生ならではでしょう。
普段はマルチ再生でしか聞いていないのですが、このレヴューを書くにあたり2ch再生を聴いてみたところ、確定ではありませんがどうも2ch再生とマルチ再生とでは異なる録音のようです。ピアノやバスのソロが2chとマルチ再生では微妙に異なるような気がします。このようなケースは非常に珍しいので、これからこのアルバム2つの異なるバージョンが収録されているのかどうか、2chとマルチの両方をじっくりと聴き込んで見ようと思います。

まさにアルバムタイトル通りのSACDならではの高音質と「リアル」さが売りであろうこのアルバム。従来のJazzピアノトリオ愛好家(?)は勿論、Jazz入門者にもお勧めの聴き易い一枚です。また音量を落として静かなBGMとして、そして音量を上げて(実際の楽器のあるべき音量であって、勿論爆音再生ではありません。笑)まさに目の前で演奏しているかのような「リアル」さを楽しめる本来のオーディオファイルとして楽しめるお勧めの一枚です。
by buckup | 2006-07-03 23:08 | SACD。 (63) | Trackback | Comments(5)
SECRET LOVE -Claire Martin
イギリス生まれのベテラン歌手・Clare Martinのデビューは齢16歳の頃。若くしてその才能を恵まれたとてもラッキーな歌手ではないでしょうか。
最近はポップス色の強いアルバムを発表してきた彼女、2004年にリリースされたこの「Secret Love」では今までの彼女の渋いポップス色に色濃いJazzの要素を旨い具合に自然に溶け込ませた独特の出来となっています。
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SACDマルチ層の音質は音が前に飛び出すような元気な音ではなく、非常にまろやかなフロント主体の音作りとなっています。特にClaire Martinのヴォーカルの透明感と発音が美しく収録されており、曲並びのよさに加え非常に聴き易いアルバム構成と成っています。
以前紹介した「Love Me Tender -Barb Jungr」と同様の、Linnならではの自然な音作りとなっていますが、今ひとつパンチが合った方が彼女の魅力をさらに引き出せるのではないかと思います。
SACD層はDSD、2CH&マルチ再生、CD層はHDCDとなっています。

非常に聴き易い大人っぽいアルバム。このアルバムは小音量で聴くよりも、適度な大音量でこのアルバムの魅力である自然な音の広がりを堪能した方が楽しめるアルバムだと思います。
by buckup | 2006-01-30 01:57 | SACD。 (63) | Trackback | Comments(0)
Don Quijote de la Mancha -J.Savall&Hesperion XXI
日本でもお馴染みの「ドンキホーテ」。ドンキホーテといっても「激安の殿堂」ではなく、昨年の2005年に発刊から400年が経ったセルバンテス(Miguel de Cervantes)著のスペインで最も有名な長編小説「Don Quijote de la Mancha」。世界60ヶ国以上の言葉に訳された非常に有名なお話です。
この長編小説の著者・セルバンテスは小説家としてだけは無く音楽的教養も豊かで、その知識は長編小説「ドンキホーテ」の中にも余す事無く活用されています。
そんなセルバンテスの音楽面に注目したのが、セルバンテスと同じスペイン出身で現代の古楽の大御所・Jordi SavallとMontserrat Figueras。ライナーノーツ(といってもこのアルバムの場合は決してオマケなどではない)でSavalが書くところによると、彼らは既にこのスペインを代表する作家・セルバンテスの音楽に70年代に注目していた事が書かれています。そのアイディアが初版刊行から400年という記念する昨年、彼のアイディアがこのアルバムとして形を成すことになり、古楽のアルバムとしては(CDアルバムとしても異例の)異例の、まるで一冊の本のような丁装のアルバムの登場となったようです。
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まずこのアルバムで一番目を奪われるのはその「本」かと見間違うようなそのスタイル。それもこのアルバムが通常のアルバムのような音楽のみを収録したものではなく、セルバンテスのドンキホーテをベースとした音楽劇の形を取っている為でもあります。J.Savallが企画、撰文選曲をしM.Forcanoによる脚本、翻案がなされSolistas de la Capella Reial de Catalunya(歌)とHesperion XXI(器楽)により演奏とセルバンテスのオリジナル文の抜粋が曲間にナレーションとして収録されています。
また日本人の僕にとってとても嬉しい点は7ヶ国語に翻訳された興味深い内容のライナーノーツの中にしっかりと翻訳された日本語訳(多くの日本語訳の付いたアルバムの訳は結構適当だったりする)が付いていて、実に読み応えのある内容となっている点です。

SACDマルチ再生ではナレーションのエコーも演奏のエコーも実に自然で、とても素晴らしい録音です。なんといっても素晴らしいのが、ナレーションのボリュームを適切にセッティングすれば、すべての楽曲がまるでコンサートを聴いているような丁度良いボリュームにミキシングされている点でしょうか。というのも、そもそも古楽で使用される楽器群は、とても繊細なニュアンスを大事に演奏されるものが殆どで、それはヴォーカルも音量よりも言葉(ヴォーカルの名の通り)を大事に歌われている点で同様で、近代オーケストラやましてやワーグナーのオペラのような爆音で聴くべきジャンルではないのです。
そんな程よい耳に優しい音量で歌われる重厚なヴォーカルや、それに色を添えるヴィオラ・ダ・ガンバの音色やテオルべなどのギター系の楽器の弦を弾くニュアンスがとても鮮明に、そして自然にリスナーを包み込むようなサラウンド感が気持ちよいです。

SACDアルバムとしてではなく、読み物としても十分楽しめるこのアルバム。唯一つ残念なのは、僕が要所要所に挿入されるナレーションのスペイン語を解せないところでしょうか。これが日本語を理解するようにナレーションを理解する事が出来ると、さらに面白みの深まるアルバムなのは間違いないと思います。しかしブックレットにナレーションを含むすべての楽曲の歌詞が日本語に訳されているので、内容は理解できるようになっています。
とても珍しい音楽劇の形を取るこのアルバム。J.Savallの未だ衰える事の無い古楽に対する探究心と、世界の名作「ドンキホーテ」を知る上でも音楽的にも資料的にも非常に興味深いアルバムです。
by buckup | 2006-01-10 09:32 | SACD。 (63) | Trackback | Comments(1)
Buck`s choice -今年のお勧めSACD10枚
今年も残すところあと僅か。皆さん年越し、新年に向けお忙しい事と思います。こちらドイツはクリスマスが日本の正月のような扱いなので、今は全体的に新年を迎えるまでのゆったりした(もしくは”まったりした”)日々です。
という訳で今年このブログで紹介した40枚以上にも上るSACDの中から僕にとってのお気に入り且つお勧めの10枚を選んでみました。
SACDはご存知の通りフロントSP2本を使用する2chステレオ再生と5本のサラウンドSP(中にはフロント2、リア2のものやフロント3chのものもあります)を使用するマルチ再生とがあります。ここでは僕のお気に入りであるマルチ再生という点から見たお勧めのアルバム10枚をJazz・ポップスのカテゴリーから選んでみました。
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Diana Krall 「The Look of Love」
これはもうSACDの定番と言っても決して過言のない素晴らしい出来のアルバムではないでしょうか。音質の素晴らしさに加え、マルチ再生の面白さも楽しめる、またJazzを聞いた事のない方にもお勧めのとても馴染み易い、飽きの来ない一枚です。

Ana Caram 「bluebossa」
このアルバムはこれといった効果音的なサラウンドミックスは為されていませんが、SACDとしてのCDとは比べ物にならない音の柔らかさや立体感を体感できるアルバムです。特にマルチ再生ではSAXの息を吹き込み音が出ている感じが手に取るようにわかる、自然な音の空気感が楽しめる貴重なアルバムです。

Diana Reeves 「The Calling」
このSACDをはじめて聞いたときの衝撃は今も鮮明に覚えています。(笑)初っ端からリスナーをぶっ飛ばしてくれる360度ぐるりと展開する音の洪水は中々のものです。特にヴォーカルがセンターSPに設定されるのでマルチ再生時のバランス取りやセッティングに持って来いのアルバムです。勿論アルバム自体の完成度もクォリティーもトップレベルの僕の愛聴盤です。(笑)

Sting 「Brand New Day」 
マルチ再生の醍醐味を味わいたいのなら決して外せないのがこのアルバム。アルバム冒頭のサラウンドミキシングの効果は直接脳味噌に音が飛び込んでくるようなむず痒さがあります。(笑)アルバム全編を通してこれでもかというほどのありとあらゆるサラウンド効果を満喫する事が出来ます。またトラック5に収められている「Perfect Love...Gone Wrong」も前後のSPのバランスを取る際に欠かせない一曲です。

Herbie Hancock 「Gershiwin’s World」
そもそもCDも非常に高音質のアルバムでしたが、SACD化されさらに音質に磨きがかかりました。程よいサラウンド感と非常にナチュラルな楽器の音が旨く融合されたミキシングです。楽器主体のアルバムではフロント重視の自然なミキシングが為されているのが普通ですが、このアルバムでは非常に旨くサラウンド効果を用い、CDとは一味違う楽しみ方の出来るアルバムとなっています。

Friedemann 「The Concert」
ライブの臨場感と音のクリアさ、何ともしっかりとした音作りのされたSACDの高音質を楽しめるアルバムです。SACDの素晴らしさというのは、うちのようなそこそこのシステムでも、オーディオショウでしか聴く事の出来ない超高額オーディオ(がすべて良い音で鳴るとは思いませんが)のような響きを身近に楽しむ事が出来るのも一つの利点ではないでしょうか。このアルバムもまさにそんな疑似体験の出来る一枚です。

Mat Blanco 「Matt’s Mood」
このアルバムもかなりの完成度と高音質なのにあまりオーディオ誌などでは紹介される機会の少ない不遇なアルバムではないでしょうか。全編を通しての彼らの独特なムードに加え、このアルバムでも実に色々なサラウンド効果を楽しむ事が出来ます。全十曲がまさにあっという間に過ぎ去っていく、そんなアルバムです。

Groove Armada [Goodbye Country(Hello Nightclub)」 
いわゆるクラブやディスコでかかるバスが強調された「ドフドフ系」のアルバムですが、音質やアルバムの作りのクォリティーは他のアルバムより頭一つ飛び出ている、そんなアルバムです。リスナーをぐるりと囲む音の広がりやサラウンド効果はそれほど派手ではないですが、最後まで決して飽きさせずに聞かせるアルバム作りはさすがというところでしょうか。以前コメントを頂いたSACD DJのchubinさんの音を是非聴いてみたくなった、そんなSACDです。

Dire Straits 「Brothers in Arms」
80年代のアルバムもSACDでマルチミックスするとココまで新鮮に甦りますというとてもよい例のアルバムです。とても旨くミキシングされたマルチ再生では80年代という古さを全く感じさせないとてもフレッシュな音を楽しむ事が出来ます。先日MTVで見たオリジナルのビデオクリップの音とは比べ物にならない、とても新鮮で嫌味のないサラウンド感が楽しめるアルバムです。

Al Jarreau 「All Got」 
とても耳に優しい心地良いサラウンド感が得られるSACDです。とてもタイトなバスとAl Jerreauの優しいヴォーカルの良さもSACDならではでしょうか。このアルバムのようにSACD初期にリリースされたアルバムはSACDでしか再生できないものが多いですが、音のつくりやミキシングは非常に素晴らしく、余り「はずれ」なアルバムに遭遇する事は少ないように思います。


さてさて、ざざっと10枚あげてみましたが中々難しいものです。勿論このほかにも優秀な録音、素晴らしいアルバムはありますがマルチ再生という視点から見るとこの10枚が今年紹介したアルバムの中では妥当でしょうか。このお勧めの10枚、これからSACDを購入しようと考えられている方々の参考になれば幸いです。
by buckup | 2005-12-29 10:10 | SACD。 (63) | Trackback | Comments(6)
the well -Jennifer Warnes
先日いつも楽しみに拝見させていただいているsacd_review さんのSACD専門ブログ「THE SACD REVIEW」にてJennifer Warnesの「the well」についての記事が更新されました。実はこのSACD、僕もSACDをはじめた頃、まだ右も左もわからない比較的初期にネット上で交わされる(ドイツ在住の僕には日本の情報はネットからしか得られませんし)大絶賛を間に受け「きっとこれはSACDの魅力を堪能できる凄いアルバムなのだろう。」と思い入手しました。
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実はこのSACD、僕のSACDコレクションの中でも一番入手までに時間のかかったアルバムでもあります。というのもドイツのオーディオ雑誌でのSACDを使用したオーデォ機器のテストではまず取り上げられる事もありませんし、またWarnes自身もヨーロッパでは比較的無名に近い歌手という理由も影響しているのか、注文から入手までに何と3ヶ月以上待たされました。
しかし何故そんな入手に非常に苦労した待望のSACDが僕のブログで今まで公開されなかったのか?実は今回も非常に重い腰(?)を上げこのレビュー(と呼べるのか解りませんが。。。汗)を書いている訳です。というのも僕の主観たっぷりに書かせて頂ければ、僕にははっきり言ってこのSACDの良さ、素晴らしさが全然伝わってこないし解らないのです。
同時期に入手した同じくWarnesの「The Hunter」。これはもうCDとしては間違いなくトップレベルの、CDの中でも指折りの高音質のアルバムだと思いますし、アルバム自体も色々と工夫がされていて聴いていて気持ちの良いアルバムでもあります。そんなこんなで「the well」も「The Hunter」に負けないほどの、いやネット上の絶賛からはそれ以上の素晴らしさを期待していたのですが、僕にとっては何とも肩透かしな内容的にも音質的にも期待外れのアルバムだったわけです。

まずCD層の音質ですが、前作「The Hunter」に通じるところのあるクリアでバランスの良い優秀な録音です。音の定位もしっかりとしてリファレンス・ディスクの評価に恥じない素晴らしいものだと思います。(アルバムの収録曲の好き嫌いは別として。。。)
そしてSACD層、このディスクにはDSDの記載しか無く、マルチ再生には対応していないSACDステレオのみでの再生となります。音質的にはこのアルバムも他のSACDの特性どおりピアノやギターのリアルさは中々のものです。(しかし平面的なトランペットの音には?です。)しかもSACD層では伸びやかになるはずのWarnesのヴォーカルが僕にはどうしても薄っぺらく硬い印象を受けてしまいます。これは彼女の声質の問題かもしれませんが、トラック2の「it´s raining」では明らかにヴォーカルの音が割れてしまっているように聞こえます。これは楽曲のタイプからそのような効果が施されているのかと思いましたが、CD層では彼女のヴォーカルの音割れさ加減が軽減されているので収録時のレヴェル調整に問題があるように思えます。
全体的に立体的で音が部屋全体に広がる典型的なSACD的サウンドというよりも、SACDアルバムとしては珍しく平面的なCD的、もしくはちょっと音の良いCDのような印象を僕は受けました。

以上の理由から中々紹介する機会に恵まれなかったこのSACD。果たして僕の耳が悪いのか、それともうちの安物オーディオシステムではこのSACDの素晴らしさを引き出せないのか、もしくは湿気の少ないヨーロッパでは良い音で鳴らないアルバムなのか、どうにも僕にはこのSACDの凄さが解らないのです。
このアルバムを購入した当初は僕の使用しているシステム(当時はKHT3005)に問題があるのかと思いましたが、フロントSPをハイパーツイターの付いたメーカーがSACD用と謳うスピーカーに変更した今も(11月にXQ1に変更)どうもこのSACDだけは以前と同じ印象でしか鳴らないのです。
sacd_review さんの記事を読み、昨日今日と嫌と言うほど繰り返してこのSACDを聴いてみたのですが、どうにも僕にはこのアルバムの良さが解りませんでした。同じSACDステレオ再生のみのアルバムではClaire Martinの「Perfect Alibi」(一曲目は除く。笑)やジャンルは異なりますがTerence Blanchardの「Let´s Get Lost」(SACDで再生されるトランペットの音はこのアルバムのようなリアルさとふくよかさ、倍音の豊かさを含んでいるべきだと思います。)の方が格段にアルバムの出来も音質も上だと思いますし、SACDの特徴を如実に体験できるアルバムとしてはこの前述の2枚(実はC・Martinはあまりお勧めではなかったりします。笑)の他にもAna Carmの「Blue Bossa」に於いてはステレオ再生でもSACDの素晴らしさを簡単に体験することが出来ると思います。
この「the well」、残念ながらsacd_review さんの記事を読むまで長い間静かにお蔵入りしていた数少ないSACDソフトでもあります。
by buckup | 2005-12-21 08:13 | SACD。 (63) | Trackback | Comments(4)


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